■新聞スタンドEDICOLA(エディーコラ)はミニ百貨店 2006.11.7 update

イタリアの街角でよく見かけるお店は、エスプレッソ大好きなイタリア人が日に何度も足を運ぶ喫茶店のBAR(バール)と、ガムやキャンディー、スナックなどお菓子に始まり、時間駐車のチケットや、大きなお店なら日用雑貨も置いてある所も多い煙草屋さんのTABACCHI(タバッキ)、それに新聞スタンドのEDICOLA(エディーコラ)があります。

この3タイプのお店は、どんな小さな村に行っても必ず数軒ありますし、大きな町なら、それこそ数え切れないほど存在します。今回はその中でも、EDICOLAのお話をしていきましょう。市民にとっても大切な存在ですが、観光客が覗いてもなかなか楽しい空間ですからね!

新聞スタンドというと、日本ではキオスクを想像するかと思います。しかしイタリアのエディーコラは日本のキオスクとはかなり形態が異なります。駅、空港などはもちろん、町中のそこかしこにあり、大都市なら100メートル歩くと2、3軒のエディーコラが存在するほど、その数は本当に多いのです。

日本のように新聞配達の制度がありませんので、イタリア人は皆、朝エディーコラに行って新聞を買わないといけませんから、これだけの数のお店があるのでしょう。私の主人も子供の時に、朝起きたら家の目の前のエディーコラに新聞を買いに行き、それを家で待っているお父さんに渡すのが毎日の朝の仕事だったそうです。もちろんお年寄りの一人暮らしなどの家庭には、エディーコラの家族が好意で配達してあげる事はありますが、普通はこのように、皆が新聞を買いに来るので、町中のいたる所に存在しないと不便のですね。

しかし現在はインターネット全盛。新聞よりも、朝はパソコンを起動してネットニュースを見る人が圧倒的になった現代でも、エディーコラは『イタリア市民が頻繁に足を運ぶ場所』として、その数は全く変わっていません。年配者はやはり新聞を読む事で一日を開始する人が多いですし、それにネット世代の若者達でもエディーコラにやってくる魅力ある製品がとても多いからです。

新聞社、雑誌社も、活字離れ対策をいろいろと考えて、新聞や雑誌を買うから得られるメリットをたくさん作っています。代表的なものはDVDや音楽CDを抱き合わせ販売する事でしょうか。イタリアも日本同様、正規の映画DVDや音楽CDはかなり高いのですが、新聞社や雑誌社がタイアップして販売するものは、人気作品でありながら、市販価格の半額から1/3程度で買えるものが多いのです。

抱き合わせ販売と言っても、DVDだけでも販売してくれますし、再版もされていつでも店頭にありますので、新聞スタンドなのに、現在は大量のDVDやCDなどが店頭を飾っており、エディーコラでしかDVDを買わない人も大勢います。

女性向けの雑誌などでは、容器などもちゃんとした1週間は使えるようなブランド化粧品の試供品をオマケにつけたり、バッグやスカーフをオマケにして若干値段をあげて販売する事もあります。多少値段が上がっても、装飾品がついてくるのですから、ついつい買ってしまう人が多いんですよ?!

私はエクササイズ関係の雑誌を買う事が多いのですが、電磁マッサージ機がついて来た時には500円程度高くてもすぐに買ってしまいました。単品でマッサージ機を買うよりも断然安いのですからね。

新聞・雑誌以外にも、子供達に大人気のトレードカードはエディーコラでしか買えないものも多いですし、スクラッチタイプの簡易宝くじも各種置いてあります。その他にも毎週、毎月発売される頒布コレクション販売もとても多く、単に『新聞スタンド』と呼ぶにはもったいないほどの品揃えがあり、故に新聞を読まない世代でも、毎日、毎週エディーコラに足を運んでいるのです。

いろんな物が置いてありますし、写真を見るだけでも楽しい雑誌が1冊50cent(約80円)からありますので、観光客でもエディーコラを覗いてみる価値はありますよ! DVDやCDの他にもいろんなオマケ製品がありますので、意外なイタリア土産を手に入れる事も出来るでしょう! イタリアにいらっしゃる機会があれば、是非エディーコラにも立ち寄ってみてくださいね。


-文中の画像-
画像右上:住宅街のエディーコラ
画像左上:商品で溢れかえる店頭
画像右中:隣の民家の門先にも商品を出している!
画像左中:店内もご覧のように、品、品、品!
画像右下:駐車中の店主の車も商品棚に変身。
画像左下:ぶら下がっているのはスクラッチくじ。雑誌類は全てパズルやクイズの雑誌。フランコさんが手にしているのは数独SUDOKUの専門誌。イタリアでもSUDOKUは大人気。これだけの商品の在庫をシッカリ把握する若き店主、働き者のフランコさん。

【付記】今回、撮影に協力してくれたのは、私の住む町で一番人気のエディーコラ店主のフランコさんです。朝に彼のエディーコラに行くと圧巻されます。沢山のお客さんがやってくるのですが、フランコさんは無言でそれぞれのお客さんに、新聞や雑誌を渡していきます。顧客が何を購読しているのかちゃんと把握しているのです! 「それが仕事だから…」と謙遜しておっしゃいますが、数百人いる顧客の購読を全て覚えている店主はなかなかいません。毎日の新聞だけでなく、月刊の雑誌購読までキチンと覚えているのですから……。

それに人気商品はすぐに売り切れてしまうのですが、フランコさんの所に行けばどうにかなる!という評判。先見の目があるので、事前に売れる商品は多めに仕入れ、その後売り切れになっても、イタリア全土の問屋との交流をしているので、再入手は不可能と言われる品物でも必ず手に入れてくれます。こんなに頼もしいエディーコラ店主がいるので、隣町からやってくる顧客も多くいるんですよ。

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□街角のいろいろな新聞スタンド


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