■フニクリ・フニクラは町中をゆく!…ナポリ名物登山電車の今 2006.6.6 update

フニクリ・フニクラというイタリア民謡をご存じですか? 日本では何故か子供向けに『鬼のパンツ』という替え歌になったりもしていますので、そのメロディーは皆さんも一度はお聞きになった事があるかと思います。本来の歌詞は、パンツとは全く関係なく、登山電車にまつわる歌のこと。『行こう〜行こう〜火の国へ〜!』と日本語訳の歌詞もあります。もしご存じない方は日本語で『フニクリ・フニクラ』と検索してみると、ネット上で視聴出来るサイトも出て来ますので、探してみてくださいね!

1880年にイギリスのトーマス・クック社が、ナポリ近郊のヴェスヴィオ火山の観光用に登山電車を敷設。しかし、あまりの急な勾配に、オープン当初はお客さんが来なくて閑古鳥……。これではいけないと、イタリアの有名な作曲家に依頼し、フニクリ・フニクラという歌の誕生と相成ります。登山電車の宣伝用に作られた歌はお祭りで披露され、それが大受けして欧州各国に広まり、以来火山にも観光客が絶えなく来るようになりました。そんな訳で、この曲は世界最古のコマーシャル・ソングなんだそうです。

そのヴェスヴィオ火山への登山電車は1944年の大噴火によって破壊されてしまい、今ではリフトが替わりをしていますが、そのシステムはナポリの市内に移動されました。イタリア語では『フニコラーレ』といい、いわゆるケーブルカーですが、勾配がかなり大きいナポリの町ですので、山の手と下町を繋ぐ市民の足として4本のフニコラーレが今も走っています。

登山電車、ケーブルカーというと、なんとなく観光用に思えるのですが、ナポリのフニコラーレも最初は火山の観光用に生まれたものの、最後には町中にやって来て、地下鉄やバスと同じように欠かせない町の足になっています。車やバスならくねくねとした道路を登ってようやく丘の上に町に着く……でもフニコラーレなら、ものの5分で到着! ですから、他の乗り物よりも大活躍しています!

10数年前は小屋みたいな駅に古い車両のフニコラーレでしたが、長い長い工事を経て、今ではどの路線もモダンに改善されています。駅もガラス張りの自動ドアがついていたり、車両もとてもキレイです。どの路線も『足に使う』市民の利用が中心ですが、せっかくキレイになったのですし、東京で言えば、銀座か新宿に位置するような、そんな中心地にあるケーブルカーですから、これからはもっと観光用としても大活躍してもらいたいな〜と思っています!

-上段-
画像左:モンテサント線の下町側の乗り場。一歩外に出ると出店や八百屋、魚屋ありの、超下町なのですが、乗り場はこのようにメタリックでモダン……。まるでいきなりテーマパークに来たようです(笑)
画像中:ケーブルも展示されているように設置されてあります。
画像下:駅のホームと車両はこのような感じです。
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-上段(中)-
画像左:車内の中。走行時間が短いですし、座席は少ないです。
画像中:丘のトンネルを行く便もありますが、ここは外を走っています。
画像下:向こうに見えるのは途中駅です。全行程5分ほどしかありませんが、途中駅も幾つかあります。
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-下段(中)-
画像左:終点、丘の上の駅に着きました!
画像中:これが駅!知らなければ普通の建物と思って素通りしてしまいそうですね。
画像下:他の便を使って下町に戻ります。セントラル線と呼ばれるように、この路線の行き先は東京で言えば銀座のような場所です。ここは丘の上の駅。
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-下段-
画像左:安全対策の為、乗車時は電車が来るまで、このように扉の前で待つ事になります。
画像中:丘の駅ではこの状態でしたが、途中駅から沢山の人が乗り、満員電車になりました。
画像下:はい、ナポリのセントラルに到着! 一歩出たら市内一番の目抜き通り…本当に市民の足のフニコラーレなのです。

【短信】4月末から5月上旬にかけて40℃の高熱が続くウィルスが流行り、私達家族も全員寝込んでしまいました。周囲の友人知人も多く倒れました。今年は春が遅かったせいか、このような風邪ウィルスの流行も遅れてやってきました。(5/24)


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