■年に一度は遭遇しています…ユーロ偽札・偽コイン 2006.4.4 update

馴染みの八百屋さんでお会計をしようと小銭を出すと、そこの次男が「これは偽物だね〜。悪いけど受け取れないよ」と言うではないですか?! コインの偽物に遭遇するのは初めてだったのでビックリしてしまいました。

日本でも、以前自販機から500円硬貨の偽物が多数見つかって社会問題になりましたよね。偽札も年々増えているようですが、イタリアでも重大な問題になっています。

それでもイタリアリラが存在する時はまだ数が少なかったのです。イタリアでしか使えないお金ですし、私はリラを使用出来る期間に10年滞在していましたが、その間に偽札を掴んでしまったのは、たった一度きりでした。

それに反して、ヨーロッパ共通通貨ユーロが生まれてからというもの、な・なんと1年に一度は偽札・偽コインに遭遇しています。私はクレジットカードが使える所はスーパーマーケットであってもカード払いしますし、現金をそう毎日使う人間でないのに、それでも年に1度の遭遇率……やりきれない思いです。

今回偽物だと分かった2ユーロコインは小さな雑貨屋から受け取ったものだと思います。レジの女の子はアルバイト、頻繁にお客さんがやってくるので、いちいちお金の確認などしません。私も渡された小銭を何の疑いもなく受け取りました。後日、銀行員に鑑定をしてもらったのですが、行員でも見た目では即座に判断出来なかったほど、精巧に作られているものでした。それじゃアルバイトのレジの女の子も、一般主婦にも判別出来るわけがありません。

でもさすがに稼業の八百屋を継いでいるお兄ちゃんは、一目で見分けました。受け取るお金が即、自分と家族の収入に繋がるわけですから、例えコインであっても偽物かどうか判断できるように眼力を持っているのですね! 本当に一瞬で見分けました。どうしてそんなにすぐに分かったのかを尋ねてみたら、「そりゃ、俺はもう何百回と偽コインを見ているからだよ!」と答えていました。本当にたくさん存在するようです……。

偽コインの見分け方ですが、外見上の判断は難しいと思います。ユーロは硬貨の表のデザインは共通ですが、裏面、縁面のデザインは製造される国によって絵柄が変わります。ですのでイタリアに居ても、イタリア、フランス、スペイン、ドイツ…などユーロ使用国のお札や硬貨が混じっていますので、デザインだけで判断するのは困難のようです。

では、どうすればいいのか。八百屋のお兄ちゃんも銀行の行員さんも、コインを落としてみました。10センチくらいの高さから落とすだけで、作られた素材が違うため、落下音も違ってきます。コインの場合は、この落下テストが一番簡単な見分け方法のようです。それでも私はあまりよく違いが分かりませんでしたが……。とても微妙な違いでした……。

それでは、紙幣の場合は?コインよりも製造が難しいようなのですが、それでも最近の偽札は本物とは全く見分けがつかないほど精巧に出来ています。透かしもキチンと入っているし、紙質の違いは素人では判断できません。

以前、手芸用具店で私が知らずに5ユーロ偽札を出してしまった時に、偽札を区別出来るように、そこの店主さんに色々レクチャーしてもらったのですが、素人の私には全く分からない事ばかりでした。結局私が唯一認識できたのは、紫外線照射した時だけ……。

2ユーロ硬貨や5ユーロ、10ユーロ札程度の損害なら、『やられた〜!』と悔しがるだけで済みますが、50、100ユーロとなると悔しさも何倍にもなり、もし200ユーロや500ユーロで偽札だったりしたら……考えたくもありません。今は年に1回でも、これからもっと増える可能性もありますしね。と、いうか、偽札・偽コインと知らずに、私もお店の店員さんも使っている事もありそうですから、本当の遭遇率はもっと高いかもしれません。

自分で偽物を判別できる眼力がないのなら、紫外線チェッカーのペンタイプでも持ち歩くか、多額の支払いは、やっぱりカードが一番安全! カードが使えないお店なら、お釣りがそんなに出ないように支払い金額に近いお金で支払うのが、偽札に遭遇しないポイントかも思います。ヨーロッパに旅行なさる方々も、是非、多額の紙幣を受け取る場合は気を付けてくださいね!

※1ユーロ=141.14円(2006年3月現在)

画像上:左が本物のイタリアデザイン2ユーロコイン。右が偽物と判明したフランスデザインコインです。裏面・縁面は各国でデザインが違うので比較にはなりません。共通なのは表面のみですが、実際に見ると銀行員も気付かなかったほど違いが全くありません。デジカメで撮影すると、中心の色の違いが目立つようになりましたね。
画像下:今は懐かしいイタリアリアの本物(上)と偽札(下)です。下の方の印刷が濃いように写真では写りましたが、実際はそんなに違いがありませんでした。デジカメで撮ると違いが分かりやすくなるのかも…。でもお店の中でそんな事なかなか出来ませんね〜、困ったものです!! 銀行の偽札見分けマシンを撮影させて欲しいと頼んだのですが、行内は簡単には撮れないようで断念しました…。


<<もどる