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この1月10日から、イタリアでは禁煙法が施行されました。学校や駅、病院などの公共施設はもちろんのこと、飲食店、企業、ホテル、ゲームセンターやディスコなどの娯楽施設まで全面の禁煙です。喫煙が許可されるのは、施設内に喫煙ゾーンがある場合のみ。その喫煙ゾーンの条件も厳しく、四方が壁の室内に1人当たり1秒間に30リットルの空気清浄が出来る装置を備えた場所、となっています。
喫煙者の罰金は27.50ユーロから最大275ユーロになり、子供や妊婦が施設内にいる場合は罰金も倍額になります。また施設の責任者・管理者への罰金も厳しく、喫煙者を出した場合220〜2200ユーロにも上り、これまた子供・妊婦がいる場合は倍額で、営業停止処分もあるとか。喫煙者にも施設管理者にも、たいへん厳しい法律になっています。
ただ、禁煙ブームは何も今に始まったことではありません。かれこれ10年以上前になるでしょうか、公共施設や飲食店、娯楽施設での禁煙が決まりました。その時は、今回のように厳しい法律ではなく、禁煙マークを設置することだけが義務づけられて、喫煙者には警告程度で済んだのですが、禁煙マークの下で店主も客も一緒になって喫煙し、警告など誰もしない……という結果に終わりました。5年ほど前にも同じ禁煙運動が再開されましたが、これもまたすぐに忘れられていってしまいました。
そして、今回の禁煙法。今までとは違い、法律で何もかも厳しく制限され、罰金も高額。「今度こそは!」という意気込みが感じられる気がします。しかし、私は、この禁煙法があまりにも極端過ぎるのではないか……と懸念しています。施設内での喫煙を禁止してしまったせいで、喫煙者は外で煙草を吸うようになりました。TVのインタビューを見ても「会社でもレストランでも喫茶店でも吸えないんだから、道ばたで吸ってるよ」との声ばかり。これまでも路上喫煙者が多かったのに、この禁煙法の誕生によって、それに輪をかけることになってしまいました。
禁煙マークの下で平然と煙草を吸ってきたイタリア人の喫煙マナーは低く、歩き煙草はもちろんの事、吸い殻のポイ捨ても平気です。それも火をつけたまま道ばたに平気で投げ捨てる人がなんと多いことか! 路上喫煙でポイ捨ても許せませんが、建物の2-3階から平気で外の路上に煙草を投げ捨てる人もいるのです。そんな喫煙マナーの悪いイタリア人に、禁煙法で逆に路上喫煙を誘う形になってしまっては、一体なんのための禁煙法なのかという感じもします。一般市民としては、路上喫煙に関してもどうにか取り締まって欲しかった!!
私の主人が親しくしている喫茶店経営者とピッツェリア経営者のお二方に、禁煙法が施行されてからの様子を聞いてみましたが、これまでもは誰も守らなかったのに、今回の法律は厳しいものなので今のところ、皆ちゃんと守っている…とのことですが、この禁煙法が施行された1月10日午前0時から、たった数分後に初の違反者が誕生していますし、ボローニャのあるレストラン内で喫煙していた客に店主が警告をしたら、その客にピストルを突きつけられて脅された…などのニュースも入ってきています。果たしてこの禁煙法、今度こそはイタリアに浸透するのでしょうか? そしてイタリア人の喫煙マナーはいつになったら改善されるのでしょうか?
最後に・・・禁煙法は外国人・観光客にも同等に適用されますので、どうか日本の愛煙家の方々もイタリアにいらした時は、施設内での禁煙をお願いしますね。
喫煙ゾーン=Zona Fumatori(ゾーナ フマトーリ)
禁煙=Vietato Fumare(ヴィエタート フマーレ)
画像右上:喫茶店の値段表の横には、真新しい禁煙マークが。
画像左上:我が家の階下にある喫茶店の方とお客さんたちです。「この法律が出来てから、ここでは誰も煙草を吸っていない!」と宣言してくださいました。でも、従業員の控え室では吸ったことある人がいるらしいのは、イタリアの警察には内緒にしておきましょう。
画像右下:スーパーマーケットの入り口にも、なんと3枚も告知が張り出されています。
画像左下:『喫煙は命を奪う』(左)、『喫煙は肌を老化させる』(右)。煙草のパッケージに貼られる警告文も、年々大きく&強烈になっていきます。
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