| ■エレベーターにもお金が必要! |
2005.1.17 update |
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昔むかし、エレベーターが導入されたばかりの頃、ナポリの人たちはエレベーターのことを路面電車ならぬ「壁面」電車と呼んだそうです。人を乗せた箱が壁を上下していくんですから、まさに壁をつたう電車?! 言い得て妙で、ナポリ流のユーモアに感心しますが、電車といえば必要なのが乗車料金。そう呼ばれていたエレベーターも、ナポリではお金を払わないといけないのです。
ホテルや公共施設のエレベーターはもちろん無料ですので、観光でナポリにいらっしゃる方はお気付きにならないと思いますが、一般住宅やオフィスビルにはコインを入れないと動かないエレベーターがあるのです。無賃乗車できないわけ! アメリカのように超高層ビルがあるわけでもなく、数階の移動だけですから料金は微々たるもの。日本円で2〜5円が主流でした。しかし、オフィスビルなどでは1回30円というところもあって、一日に何度も乗る人にはバカにならない出費になっていたと思います。
電気代がかかるから、とか、子供のイタズラ防止のため、など、有料にする理由をいくつでも家主は言いますが、お金がかかるということ以上にたいへんなのは、いつも、そのコインを持っていないとならないということです。設置されてる機械は簡易型ばかりですので、お釣りの出てくるものなどありません。だから使用コインを持っていないと乗れないのです。重い荷物をいくつも持って、さぁエレベータに…と思ってお財布を開けるとコインがない……。仕方なく荷物を持って引き返し、お店で両替してもらう…なんてことも何度もありました。夜だとお店が閉まっているので、全てを諦めて階段で上がらなくてはならない事になります。
同じイタリアでも他の町には存在しない、ナポリだけの有料エレベーター制度。イタリアリラからユーロに変わる時に排除する家主が多かったのですが、新しい機械に変えてまで、しぶとく残す家主もいます。私の住むマンションもその1つです。しかも値段は50リラ(当時3円)から5セント(7円)と倍以上の値上げになりました。10円未満のことですから金銭的には特に問題ないのですが、いつでもコインを持っていないといけない不便さには本当に辟易です。大家さんに抗議しても「電気代はかかるからねぇ」と取り合ってくれませんし、どうやらまだまだ長いこと、有料エレベーターとの付き合いが続きそうです、とほほ。
画像右上:エレベーターに必要な5セントコインは常時両替して持っておきます。
画像左上:我が家のマンションは築40年弱と、イタリアではとても新しい方ですが、エレベーターは引き戸のクラシカルなタイプです。
画像右下:これがコインを入れる機械! ここに5セント玉を入れないと動いてくれません。上部の白い紙には『新しい機械は5セントが必要です』と書かれていたのですが、その上に『LADORO(泥棒)』とイタズラ書きされたので、それを読めないように削られてしまいました。もっとキレイに剥がせば良かったのに・・・。
画像左下:関係ない話ですが、このエレベーターの重量制限は315キロで『定員4名』とあります。1人は78.75キロ!! 日本より随分大きい数値ですね!
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