| ■鉄道旅行という選択肢(1) |
2004.7.5 update |
|
巷にあふれるイタリアの鉄道の評判の悪さときたら・・・。定刻通りに来たためしはない、突然のショーペロ(スト)、まったく違うホームから電車が出発してしまった・・・。こうした情報は10年前と比較しても、ガイドブックからほとんど消えることはありません。となると、イタリアの街々を訪ねたくてもなんだか全てが面倒になってしまい、旅程のほとんどはツアー・バスで済ませることになりがち。でも悪評判を裏づける証拠は本当にあるのかなあと首を傾げたくなります。
日本が先鞭をつけた国鉄民営化を1993年にイタリア政府も果たし、イタリア国鉄はイタリア鉄道となりました。FSのロゴは小文字のfsとなり、ユニホームや案内板の表示も刷新。その後紆余曲折を経て、今は半官半民での経営となりました。国鉄時代のものをそのまま引き継いだfsは圧倒的な距離数と本数を占め、鉄道界の中心的存在であり続けています。そしてfsとなって10年以上経過した今、前述の悪評はかなり払拭されました。迷惑を蒙った方がいたとしても、それは旅行者ゆえに情報をつかみにくかったことも背景にはあったのかもしれません。
ショーペロの情報は前もってマスコミを通じて通知されますから、宿泊するホテルであらかじめ確認をとるといいでしょう。また定刻に来ないことについては、遅滞というより、到着ホームそのものが変更していることもあります。駅の時刻表でPARTENZA(出発)と書かれたところをよく見ることです。ホームはBIN.とあるところのナンバーをご覧いただければ。時々ARRIVI(到着)の方を見てしまい、時間やホームを間違えてしまうこともままあるのでご注意を。また定刻に来ないことももちろんありますが、それは駅構内で放送されます。いずれにしろ、駅員に切符を見せれば、待つべきホームを指差してくれます。
切符については自動販売機がきちんと機能していないことが多いので、イタリア鉄道ならBIGLIETTERIA(切符売場)で行き先、等級、枚数を書いたメモを差し出す。地下鉄では改札付近の新聞とかを売っているキオスクで買ってください(キオスクというのは妙ですが、駅員に券を求めても、彼は売店の方を指差すだけ)。改札は日本と違い、出入り自由です。つまり切符がなくてもあっても通り抜け自由。駅員はおらず、自動改札もごく一部を除いてありません。これならば無賃乗車もOKかというと、イタリア鉄道は毎回、他の鉄道は抜き打ちで検札を行います。この時切符に日付が刻印されていなければ、あるいは切符自体を持ってなかったら大変。非常に高い罰金が待ち受けています。
日付の刻印は乗車前に黄色い刻印機に差し込んでください。地下鉄は改札で刻印を。日本のように切符はその日限りのものでないので、乗車前に日付を刻印せねばならないのです。これは忘れがちです。切符はあるのに刻印なしで罰金、というケースが旅行者には非常に多いようです。
画像上:黄色の刻印機。切符を買ったら、まずこれを探すべし。
画像下:駅構内の見慣れた風景。マックと年金生活者たち。
|