■食事の後の別腹は男女共通 2003.6.2 update

食事の後の別腹(デザート)と言えば女性陣。ホテルのケーキ食べ放題タイムは女性でテーブルは埋めつくされている。日本ではそんな感じだから、レストランでもすすんでデザートを所望する男性はまずいない。ゆえに日本人男性はイタリアに行っても、食事の後はもっぱらカッフェ(コーヒー)をすすっている。あなたもいかが?とドルチ(イタリアのデザートの総称。ドルチェの複数形)満載のテーブルをひいたカメリエーレから勧められたとしても、「男が甘いものなんて」と内心でつぶやきながら固辞するかもしれない。

しかし、周囲のテーブルを観察してほしい。イタリア人は老若男女を問わず食後、間違いなくデザートをいただいている。それも中年のおじさんが首を傾げながら、ティラ・ミ・スなんかを臆面もなく実に美味しそうに食べている。そう、イタリアではドルチェは人生の必需品。だから男性陣も是非試してみたい。食前酒が後に続く食事のために食欲を引き出すように、食後のドルチェはイタリア料理を甘く総括してくれるはず・・・。

地域性の強く残るイタリアでは、北から南までそれぞれ特徴的なドルチェが存在する。とうもろこし粉を使ったクッキーの「ザレッティ」はヴェネツィア、貝型でパイ状の生地にリコッタチーズ等がたっぷり入った「スフォリアテッレ」や、日本でも既に名前の知られる「ババ」(ジロラーモさんがテレビに出てはさかんにこの魅力を語っている)はナポリ、ビスケットの周囲を松の実で固めた「ピノラータ・ディ・マルツァパーネ」や、アーモンド粉で作られる果物にそっくりのお菓子「マルトラーナ・パスタ・レアーレ」はシチリア・・・。

行事結びついて全国的に食べられるお菓子も多い。復活祭(パスクァ)では「卵をかたどったチョコレート菓子」、クリスマス(ナターレ)では卵が入った生地にレーズンやオレンジピールガがはいった「パネトーネ」(これはミラノ生まれ)なんかがそれだ。

イタリア人の「甘いもの好き」は統計でも明瞭に現れている。農畜産業振興事業団の2002年の統計調査によれば、ひとり当たりの砂糖消費量は日本が18.5キロに対し、イタリアでは31キロ。たくさんのパスティチェリア(お菓子屋)のウィンドウの中にぎっしりと並べられたお菓子は即日で売られるのだろう。イタリア料理も美味しく、デザートもそんな具合だから、実にダイエットが困難な国であることは確か。

画像上:貝型のパイ生地が特徴のスフォリアテッレ(ナポリ)
画像中:まわりを松の実で固めたピノラータ・ディ・マルツァパーネ(シチリア)
画像下:果物にそっくりのマルトラーナ・パスタ・レアーレ(シチリア)


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