■ごみに対する意識のほどは? 2003.5.7 update

環境問題は万国共通の悩み。日本国内を見ても様々な状況と、自治体ごとの取組の違 いがあるからひと言で言えないのと同じで、イタリアのごみ事情についてもひと括り にすることはできない。ただあくまでも印象を語れば、同じく欧州の国であるドイツ ほどには環境問題に対する関心は低い、日本のレベルまでは分別が進んでいないとい うのがイタリアの実状だと言えそうだ。

イタリアの一般的なごみ収集のシステムは、道路上に設置された巨大なコンテナによっ て説明することができる。緑のコンテナが普通のごみ、青が缶、瓶、プラスッチック 類、そして白が紙類を入れる。とはいえイタリアの街中を歩く際、通常出くわすのは 緑が圧倒的に多い。つまり普通ごみだけが出せるというのが一般的。となると、どう するかというと、こちらに分別する意志がいくらあっても、緑のコンテナに不燃ごみ もぶち込むことになる。

もちろん聖年で世界各国から大勢のカトリック信者などがローマを中心としたイタリ アにたくさん訪れるということもあってか、数年前から緑以外のカートンもあちらこ ちらに設置されるようにはなった。ただそれも全国的な統一された対処ではないので、 依然として分別しようにも分別しにくい状態が地域によっては続いている。

そしてこのシステムの悪しき点は、いつでもごみの収集場所が設置されているという ことである。回収は毎日でもないようなので、コンテナから突き出しているごみは街 の景観を明らかに損ねるし、何よりも住民にはごみを出す際の自覚みたいなものがな かなか出てこないことにもなる。

そういえばイタリアでは、歩いていると犬の糞に遭遇することが日本に比べると多く、 これなどもイタリア人が後始末については大らか、悪く言えば大雑把だという推察を 生むことになる。そして、ごみ問題への関心が低いことは、ナポリで繰り広げられる 正月の仰天場面に繋がると言えば繋がりそうである(ナポリでは、正月に不要になっ た家具を家の窓から投げ捨てるという物騒な慣習が今でもある)。

もっともそんなイタリアでも、ごみを減らしリサイクル率を上げるため、それぞれの 市町村が独自の活動を展開しはじめているとも聞く。指定されたごみ箱あるいは袋に 分別されたごみを入れると、毎週決まった曜日に自治体が取りにくるというシステム の導入なんかがそれで、ここ近年のイタリアにおけるごみの減少傾向もそうした自治 体の努力が花を開いてきたからかもしれない。

もっともそんなイタリアでも、ごみを減らしリサイクル率を上げるため、それぞれの 市町村が独自の活動を展開しはじめているとも聞く。指定されたごみ箱あるいは袋に 分別されたごみを入れると、毎週決まった曜日に自治体が取りにくるというシステム の導入なんかがそれで、ここ近年のイタリアにおけるごみの減少傾向もそうした自治 体の努力が花を開いてきたからかもしれない。

画像上:これはどこにでもある「普通ごみ」のためのコンテ
画像下:細分化が進んだごみ箱も出現(ローマ空港)


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