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イタリア人は太っているか否か。それはここ何年もの間、ずっと抱いている私の命題のひとつである。イタリア人は世界的な視座で考えれば決して太っていない、らしい。2年前の新聞の切り抜きが今手許にあって、そこに引用されている「欧州統計」の調査結果によれば、イタリア人女性の体重は平均より各年齢層で3キロから6キロも少なく、ヨーロッパ一の細身とある。加えて名高き「地中海ダイエット」の発祥地と言えばイタリアであるし、「早食いは肥満のもと」という定説のもと、巷でブームの「スロー・フード運動」もまた、イタリアが生みの親とくる。そして常用する油は言うまでもなくオリーブオイルで、これが動物性油脂類と違って、血中コレステロール値を上げも下げもしない魔法の油だということも様々なところで紹介されていて・・・・・・。
いろいろな要素を並べ立てれば、イタリアはまさに「肥満とは縁遠い国」ということになるだろう。とは言うもののイタリアではこの数十年の生活向上に伴い、いわゆる「文明病」(糖尿病、動脈硬化症、高血圧症)が多発しているとも聞く。2001年のデータによると、18歳以上の国民の10%、約400万人がこの状態にあり、さらにその比率は年8%の速度で増加傾向にあるらしい。そしてイタリアのマンマというと、やはり誰もがイメージするのは、やさしげでふっくらとした女性・・・・・・。
統計という客観的なデータを取りあげても、イメージという主観的なものを取りあげても、どうもイタリア人の「肥満」問題については意見が定まらないのである。私の友人にしても3年間暮らしたイタリアにて美食に負けて10キロも太ったと嘆く人もいれば、便通のいい食事ゆえにかえって痩せてしまったと自慢する人もいる。どうもわからない。イタリア人は太っているか否か?
個人的な経験を思い出せば、やはりピッツァひとつとってもあまりに大きい、そんな国である。値段は1枚300円程度で手軽なのに、サイズは倍。気のきいたガイドブックは「日本人には大きすぎるのでふたりで一枚食べるがいい」などとアドバイスしてくれている。こんなもんは軽食にすぎない!みたいな乗りで2枚ぐらいペロリと平らげるイタリアの女の子達をピッツェリアで見かけると、「ああイタリア人」とどうしても思ってしまう。
スーパーマーケットの下着売り場でもびっくり。こんなの履く人いるの?と思うほどの特大パンツがたくさん売られているのだ。ここでも「ああイタリア人」と思ってしまう。しかし、ひとたび街中に出ると、なんて引き締まったヒップなんだろう!なんて細いウエスト!と思わず賞賛したくなる女性が多い。そう、非常に多い・・・・・・。
イタリア人は太っているか否か?いつも結論は出ない。そして謎は深まるばかりなのである。
画像左上:ハーフにしてもまだ大きいピッツァ
画像右下:陳列されたイタリアの特大下着
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