■二大明節の1つである「秋夕」とは? 2002.10.7 update

今回は韓国で、ソルラル(旧正月)に続き大きな明節の一つである「秋夕(チュソク)」について少しお話しますね。

秋夕とは、日本のお盆とアメリカの感謝祭をあわせたような行事といえるでしょう。この時家族みんなが長男の家に集まり、茶礼(命日以外の祭祀)を行います。収穫した新米で餅や酒をつくり、その年実った栗・柿など採れたての果実を祖先の霊前に供えてチェサ(祭祀)を行ったり、家族全員で祖先の墓参りをしたりするものなのです。また、家族や日頃お世話になっている人たちなどに贈り物をするのも一つの習慣となっています。そのため、デパートなどでも直前は全てこの秋夕のための贈り物でいっぱいになります。

この秋夕期間中はそれぞれみんな自分の故郷に帰省するため、ソウル市内はがらがらになります。普段のソウル市内の渋滞がうそのように、この時は市内はがらーんと静かになってしまうのです。もちろん、ほとんどのお店も閉まり食堂なんかもやらないので、前もって買い出しとかはすませておかなければなりません。また、飛行機や電車のチケットは半年以上も前から予約をしなければ予約できないくらいなのです。車で移動する人も多いのですが、普段の倍以上の渋滞になり、秋夕の前後は本当に大混雑になります。

秋夕は旧暦によって決まるので、毎年多少ずれがありますが、今年は9月20日〜22日がお休みでした。普段はもう少し長い休みになるのですが、今年は土曜日に重なったため週末プラス1日という短い休みだったのですが、意外とこの短さを喜んでいた人も多かったりするのです。何故かというと、この秋夕の時には、茶礼のため、長男の家では食事を前日くらいから全部準備しなくてはならないのですが、この食事の種類は本当に多く、また親戚が多ければ多いほど、たくさんの量を準備しなければなりません。特に、長男の嫁となるとこの時期は死んだように働かなければならないので、本当に大変なようです。秋夕が終わって体調を崩すお嫁さんも多いとか…。長男の嫁に限らなくても、韓国の主婦にとっては、この秋夕は、しんどい行事の一つであるとも言えるのです。もちろん、最近は現代式になって、このような行事を省略する家も増えてきているようですが、まだまだ大半ではこの行事をしっかりと行う家が多いのが現状です。

また、秋夕といえば、一番代表的な食べ物が、ソンピョン(松餅)なのですが、これは、うるち米でつくった半月形の餅の中に、小豆、ナッツ、ゴマなどをいれて、松の葉をしいた蒸し器で蒸したお餅のことをいいます。綺麗な形に作れたら、かわいい女の子が生まれると言われていて、秋夕の前には女性が集まってみんなでこのソンピョンを作るのが習慣になっていたりします。また、ヨモギや、南瓜などで、お餅の色をかえたりすると、見た目もすごく綺麗に出来あがり、そんなに甘くもなく、ついつい作りながら気付かないうちにたくさんつまんでしまう程です。

韓国という国は特に、親戚同士の付き合い、家族のつながりが強く、またそれを重要視するので、他の国に比べて親戚一同集まって・・、という機会が多いのではないかな、と感じます。今回はちょうどこの秋夕が重なったこともあり、韓国で二番目に大きな行事とされている秋夕についてご紹介してみました!^^

画像上・中:デパートでの「秋夕の贈り物」コーナー。この時期はデパートの売り場も大部分が贈り物セットになります。
画像下:これは、かぼちゃで色づけた松餅(ソンピョン)です。ごま油の香ばしい香りが・・・


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