■マグデブルク・フィルハーモニー 2003.10.6 update

時が経つのは早いもので、今年ももう10月。しっとりとした秋の夜長には、クラシックやオペラに親しむのもいいものですね。ドイツは、何と言ってもベートーベンやバッハなどの偉大な作曲家を生み出した国。世界最高峰の技術を誇るベルリン・フィルハーモニーをはじめ、優れたオーケストラも数多くあります。舞台としては、ドレスデンのゼンパーオペラやミュンヘンのバイエルン国立歌劇場も有名ですね。

このほかにも、市(州)立のテアター(歌劇場)が各都市にあり、現在、約130の専属オーケストラや歌手・ダンサーによって、コンサートやバレエ、オペラが上演されています。ちなみに入場料は劇場や公演内容・座席によって1万円前後から1,000円前後までと様々で、予算に応じたチケットを手に入れることが出来ます。またオーケストラによっては、ゲネラルプロ−ベ(総リハーサル)を格安のお値段で公開しています。何だかとても親しみが沸いてきますね。今回は、そんな数々の素晴らしいオーケストラの中から、わが町マグデブルクのオーケストラをご紹介いたしましょう。

マグデブルク歌劇場のオーケストラは90名の楽団員で構成されています。第1コンサートマスターは、ソリストとしても活躍されている山下洋一氏。富山のご出身です。マグデブルク歌劇場のオーケストラは、深みのある重厚な音が特徴と言われていますが、これは東ドイツ時代からの良い伝統をそのまま受け継いでいるそうです。そのほかにも、日本人演奏者が4名います。私が以前に山下氏のソロコンサートに出掛けたとき、こんなエピソードがありました。公演終了後、見知らぬドイツ人のおばあさんから話掛けられたのです。「あなたも日本人なの?今日の演奏は素晴らしかったわね。あぁ、何て素敵な夜なんでしょう」と弾むような声で。私はただの観客でしたが、同じ日本人としてやっぱり嬉しいものでした。同じ地域で活躍なさっている方々の姿は、私にとってとても励みになっています。

実は今年9月、マグデブルクで人気を博しているオペラ「アイーダ」の日本公演が、金沢を皮切りに東京、大阪など主要6都市で実現しました。オペラ公演終了に引き続き、山下氏率いるマグデブルク・カンマ−オーケストラ(歌劇場オーケストラから選ばれた25名の室内管弦楽団です)の公演が、富山県をはじめ各地で行われました。もしかしたら、みなさんの中にもご覧になった方がいらっしゃるかもしれませんね。

ところで、「クラシックコンサートに行きたいけど、鑑賞マナーが堅苦しそう」と思っていらっしゃる方はいらっしゃいませんか。実は私もその一人だったのですが、実際に行ってみると、何も心配はいりませんでした。拍手のタイミングだって楽章の間にはせず、曲の終了後にすればいいだけです(知らなかったのは私だけ?)。音楽の楽しみ方は千差万別。難しいことは良くわかりませんが、ひと時の間日常を忘れ、素直に雰囲気を味わうだけでも十分に楽しいものです。この秋はもっと気軽に、そしてもっと身近にクラシック音楽を楽しもうと思います。

画像上:マグデブルクで作られた広告です。
画像中:町を走る路面電車に描かれたテアターの広告です。大きく描かれた人物は山下洋一氏。
画像下:ドレスデンにあるゼンパーオペラの外観です。


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