■Hochzeit!(結婚式) 2003.9.1 update

記録的な暑さの続く今年のヨーロッパ。私の住む地域も、毎日続く異常な暑さに、もうげんなり・・・。でも今日は、そんな暑さに負けないくらいホットなお話です。

私の友人にドイツ人のパートナーを持つ日本人女性がいます。彼女たちは先日、親族や友人の祝福を受けて、ここドイツで結婚式を挙げました。お二人の意向で、ごく親しい人だけが参加した、とてもアットホームな結婚式でした。

日本にも神前・仏前・人前といったスタイルがあるように、ドイツでも様々なスタイルがあるようです。キリスト教徒の人たちは教会で、そうでない人たちは町の歴史的な建築物である市庁舎、または人気のある古城で挙式する、などなど。今回私が参加したお式の式場は、町のStandesamt(戸籍役場)でした。

開始時間になると参加した人たちは、係の人に案内されて小さな式場に入りました。初めに新郎新婦の紹介が行われ、映画等で見るような誓いの言葉、そして指輪の交換とキス。最後に結婚証明書にサインをします。余談ですが、ドイツの人たちは結婚指輪を右手の薬指にします。日本とは左右逆ですね。式の後は中庭に出て写真撮影をしたり、ちょっとした歓談を楽しみました。

次いで、お食事会の開かれるレストランまで車で移動しました。ドイツでは時々、結婚式の参列者と思しき人たちの車を見かけます。これは、新郎新婦を乗せた車あるいは馬車の後ろを、参列者たちの車が続いて走るというもの。新郎新婦の車はたくさんの花で飾られ、後続車のアンテナには白いリボンがつけられています。そしてこの集団、まるで「みんな、一緒に祝おうぜ!」と言わんばかりに、派手にクラクションを鳴らしながら走ります。私がドイツに来た頃、この光景に出会っては、びっくりしたものです。そして今回、レストランまでの移動で「いよいよ鳴らす番だ!」と一人張り切っていたのですが、控えめな友人に合わせて、結局一度もクラクションを鳴らさないまま移動終了となりました。ちょっと残念。

レストランでのお食事は日本でいう披露宴みたいなものですが、司会者のような会を仕切る人はいません。新郎からの挨拶のあと、皆でおしゃべりとお食事を楽しみます。そして、次は新郎のご実家でガーデンパーティー。お式の後は一日中パーティーなのです。

家に到着すると、どうした事か粉々に割れた磁器の破片がガレージの前に散らばっていました。実はこれ、Polterabend(ポルターアーヴェント)といって、一般的には結婚式前夜に行う儀式だそうです。家族や友人で食器などの磁器を割って騒ぐことで、悪魔払いを行い、幸運を呼び込む意味があるのだとか。ただし、片付けは新郎新婦がしなければならないとのこと。他の人たちは「まだここに破片が落ちているぞ!」などと冷やかしながら見ているだけです。これがドイツ式・二人の初めての共同作業というものなのでしょうか。ケーキカットと比べるとちょっと重労働です。でも、幸せな2人にとっては何でもないことなのでしょうね。片付けの後、パーティーの始まり、始まり。皆が楽しく語らったこの日のパーティーは、日付が変わるまで続いたのでした。

後日、新郎さんに聞いてみました、"幸せですか?"と。ちょっと照れながらも"Ja(ヤー)!"と答えた笑顔が、とても素敵でした。どうぞお二人、末永くお幸せに。

画像右上:Standesamt(戸籍役場)にある落着いた雰囲気の小ホールです。ここでお式を挙げました。
画像左上:ピカピカの指輪を見せてもらいました。右手の薬指にしています。
画像右下:炎天下、前夜に行われたPolterabendの片付けをする新郎新婦。後ろは冷たいビールを片手に野次を飛ばしている家族。
画像左下:お庭にテントを張ってのガーデンパーティーです。


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