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ドイツで観光と言えば、何はともあれロマンチック街道。ノイシュヴァンシュタイン城やローテンブルクを思い浮かべる人も多いことでしょう。これら南ドイツの街や城は、訪れた人々を評判通りに魅了する、ドイツ観光のハイライトですね。でも、ちょっと北ドイツに目をやると・・・実は、そこにも可愛らしい小さな街がたくさんあるのです。以前、少しご紹介したハルツ地方ですが、今回はその時に紹介しきれなかった中世の木組みの家々が残る街、ヴェーニゲローデとシュトルベルクをご案内いたしましょう。
ハルツの南に位置するシュトルベルクは、中世以降、鉄や銅、金や銀といった鉱石の採掘により発展していきました。16世紀、その繁栄は頂点を極めるのですが、鉱山の閉山とともに街は衰退していきました。シュトルベルクはしかし、取り残されたが故に大戦の戦火を免れ、当時の姿をそのまま伝えています。現在残っている木組みの家々の多くは、15世紀から16世紀に建てられたもの。壁面の木骨には様々な装飾が彫られ、赤や黄、青や緑といった色で塗られていて、とてもカラフルです。とても小さな村なので、2時間もあればゆっくり歩いてまわれます。
どの家にも人が住み、きちんと手入れが行き届いているものばかり。外から見るとかなり傾いている家もあるのですが、内装は綺麗でとても500〜600年前の建物とは思えないほどでした。住んでいらっしゃる方々は、おそらく家を保つために大変なご苦労をなさっているのでしょうが、古いものを大切にするドイツ人には本当に感心させられます。私も以前、1431年に建てられたという木組みのプリバートツィンマー(日本の民宿のようなもの)に泊まったことがあるのですが、とても快適でした。古い家には一種独特の雰囲気がありますね。
次に紹介するヴェーニゲローデは、ハルツの東に位置しています。この街はハルツ山脈を通る2つの主要な通商路に近かったため、商人や職人が定住し、発展していきました。見どころは、やはり木組みの家並みと丘の上にそびえるヴェーニゲローデ城。まずはブライテ通りの木組みの家並みを眺めながら、マルクト広場を目指しましょう。ここには、二本の尖塔が目印の可愛らしい市庁舎が建っています。街の中心であるこの広場も主役はやはり木組みの家並み。外壁の白や黄色、オレンジが、規則正しい木組みの模様と調和してとても美しいです。
城の方角に歩いて行く途中にも、色々な家があり、散策するがとても楽しいです。Kleinste Haus(文字通り一番小さな家という意味)は内部の見学ができるのですが、まるで小人の家にいるかのよう。丘を登ると、そこはヴェーニゲローデ城。この城は12世紀初め、この地域を治める貴族によって建てられ、その後の増改築を経て現在の渋い姿になりました。内部も見学することができますが、城から街を見下ろすと、汽笛とともに遠くにSLの煙が見えるかもしれません。実はヴェーニゲローデはハルツの最高峰、ブロッケン(といっても、たかだか1100mですが)に登る蒸気機関車の出発点でもあり、SL好きのドイツ人にはとても人気のある町なのです。
いかがでしたか。どちらも鉄道で行くことができますが、車の方が便利です。木組みの家に興味のある方は是非一度訪れてみて下さい。
画像右上:シュトルベルクにある木組みの家に施された装飾です。とてもカラフルで素敵。
画像左上:町の中心にある広場です。正面に見えるのはマルクト塔。夕暮れだったので観光客も少なめ。
画像右下:町から見えるヴェーニゲローデ城です。城から見下ろす町の風景もまた格別。
画像左下:2本の尖塔が可愛い市庁舎です。
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