| ■春を祝う魔女の祭り「ヴァルプルギスの夜」 |
2003.5.7 update |
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日毎に日没が遅くなるこの季節。3月末から始まる夏時間とあいまって、一気に春の到来を感じます。この時期、ヨーロッパでは各地で春を祝うお祭りが始まります。今回はドイツ北部ハルツ地方に伝わる「ヴァルプルギスの夜」と呼ばれる魔女祭りをご紹介します。
日毎に日没が遅くなるこの季節。3月末から始まる夏時間とあいまって、一気に春の
到来を感じます。この時期、ヨーロッパでは各地で春を祝うお祭りが始まります。今
回はドイツ北部ハルツ地方に伝わる「ヴァルプルギスの夜」と呼ばれる魔女祭りをご
紹介します。
この地方に伝わる「ヴァルプルギスの夜」という祭りは、春の到来を祝って魔女や悪
魔がブロッケン山で饗宴を催した、という伝説に由来します。この祭りは1889年にブ
ロッケン山で初めて行われたと言われており、文豪ゲーテの「ファウスト」にも登場
しています。ただ、戦後、山に入れなくなったことから、町や村単位で催されるよう
になりました。毎年祭りが近付くと、手作りの魔女人形が広場や軒先などに飾られま
す。なかには等身大のものやリアルな造りのものもあって、ちょっとびっくりするこ
とも。町では魔女や悪魔に扮した子供たちのパレードが催されたり、ビールやソーセー
ジの屋台が並んで賑わっています。
このお祭りのクライマックスは4月30日の夜です。一昨年、私がブランケンブルクと
いう村を訪れたのは夕方でした。広場には4m程の高さに焚き木が積まれ、てっぺん
には十字架にはりつけにされた魔女の人形が・・・。だんだん夕暮れになると松明を
持った村の人々が集まってきました。思い思いに魔女や悪魔に仮装した人々もいます。
そして辺りがすっかり暗くなった午後8時、一番強そうな悪魔と魔女の号令を合図に、
人々は一斉に松明の火を焚き木につけました。燃え盛る火の周りを、踊り始める魔女
たち。そのうち見物客も魔女と一緒に焚き火の周りを走り始めました。やがて火の勢
いも無くなってきた頃、ダンスは終わりました。
この「ヴァルプルギスの夜」は、焚き火のかわりに歌謡ショーだったり、焚き火のあ
とは屋外ディスコだったりと、必ずしも伝統的な祭りという印象はありません。でも、
仮装を楽しんだり、春を喜ぶ人々の気持ちは十分に伝わってきます。場所によって趣
向も違うようなので、毎年違った村を訪れることで、いろいろと楽しむことができる
かもしれませんね。
画像上:村の広場に作られた魔女や悪魔の人形。高さは2m位ありました。
画像中:ブラウンラーゲという村で行われたお祭りの様子です。特設ステージの上で歌
や踊りが披露され、歌謡ショーのような演出でした。
画像下:ブランケンブルクで行われていた、焚き木を燃やしている場面です。わかりに
くいですが、上部中央の一際明るくなっている部分が、磔にされていた魔女の人形が
燃えているところです。
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