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どんより暗〜いドイツの冬。日中でもマイナスの気温が続き、外に出るのも億劫になるこの季節。でもこの時期だからこそ身近に感じることがあります。それは野鳥。日本に居る時はスズメや鳩、カラスくらいしか見分けることができない私でしたが、ちょっと興味を持って見てみると、ドイツにはさまざまな野鳥が、私たちの身近で暮らしていることがわかったのです。
木々の葉がなくなる冬は、野鳥の観察にはもってこい。しかもエサが少なくなるのか、民家の近くまで来る鳥たちもいます。ドイツのドラッグストアには、
Meisenknoedel(マイゼンクネーデル)という「シジュウカラ用のえさダンゴ」が季節限定発売されています。このダンゴを軒先やお庭の木に吊るしておくと、シジュウカラたちが喜んで飛んで来て、ついばんで行くのです。このえさダンゴ、我が家でもリビングの窓の外に吊るしていました。初めは部屋に人影を見つけるとすぐに逃げていたシジュウカラでしたが、安全とわかるやだんだん大胆に食べるようになってきました。窓越しとはいえ、不意にやってくる小さな訪問者はとてもかわいいです。お庭にミニサンクチュアリと呼ばれる、鳥のエサ場を作っている家庭もあります。ご近所のミニサンクチュアリにはたくさんの小鳥がやってきて、楽しそうにピーチク鳴いていましたが、ある日そのエサ場に集まっていた小鳥たちを一羽のタカが襲うのを目撃してしまいました。自然とはなんとも厳しいものです。はい。
さて、庭の外に目を移すと、一年中いつでも、どこにでもいるのがカササギ、そしてクロウタドリというツグミの仲間の鳥です。カササギは佐賀の県鳥に指定されているほど、九州で良く見かける鳥らしいですね。私は福岡で生まれ育ったにもかかわらず、ドイツに来て初めてカササギを見ました。尾が長く、青光りする美しい黒い羽で優雅に飛ぶカササギですが、我が家の近くの彼らは、カラスとよくケンカをしています。クロウタドリは、もう少し暖かくなると、それはそれは美しい声で鳴きます。ドイツではAmsel(アムゼル)と呼ばれるこの鳥の声を聞くと、本当に心が和みますよ。
スズメは、もちろんドイツでもお馴染み。ヨーロッパのスズメは日本のスズメと種類が違うらしく、ひとまわり大きいです。ソーセージやパンなどを、カフェの店先で、あるいは歩きながら食べることの多いドイツでは、ふと気が付くと、おこぼれを頂戴しようと彼らがじっと見ています。「ちょっとお裾分け。」と軽い気持ちであげると、四方からワーンと一斉に飛んできてもう大変!公園などでは、時折、古くなったパンをスズメたちにあげているおばあさんを見かけます。微笑ましい光景ですね。
アウトバーンを車で走れば、道路沿いの畑にハヤブサがその雄姿を見せてくれますし、りんご畑にキジが現れたこともありました。近くの公園でさえ、名前の分からない野鳥がまだまだたくさんいます。私がこんなに自然を感じられるようになったのは、ドイツに来てからのこと。でも本当は、日本でも身近にさまざまな鳥たちが暮らしているのでしょう。忙しい毎日のほんのちょっとの間、周りの自然に目を向けてみると素敵な発見があるかもしれませんね。
画像上:「クロウタドリ」です。地面の上をトトトトッと走ったりします。地味な姿ですが、歌声は抜群に素晴らしいです。
画像中:窓の外に吊るしておいたえさダンゴを食べに来たところです。時には3羽くらいでやってきてつついています。
画像下:我が家の前にある木に小枝を集めて巣作りをしています。でもこの巣はカラスに枝を取られて完成しませんでした。
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