■幸運のシンボル 2003.1.6 update

Ein gutes neues Jahr!(アイン グーテス ノイエス ヤール)あけましておめでとうございます!賑やかな花火とともに迎えるドイツの新年です。大晦日から新年にかけて花火を上げたり、爆竹を鳴らすのは、悪霊を追い払うためだそうです。皆、ここぞとばかりにどっさり買い込み、道行く人もお構いなしにドンドン、パチパチ。日本の静かな年越ししか知らなかった私には、ちょっと騒々しいくらいです。でも、そうやって元気に悪霊を追い払ってしまった後は、幸運を招き入れたいもの。今年初めてのこのお便りでは、ドイツで“Glucksbringer(グリュックスブリンガー)幸運のシンボル”とされるものをご紹介します。

まずは“ハリネズミ”。日本では、そう簡単にはお目にかかれない、このハリネズミ君。ヨーロッパでは、実はかなり身近な存在です。ドイツでは、ハリネズミの様々なマスコット人形が売られています。「何でハリネズミ?」ドイツに来た頃は、不思議に思ったものでしたが、最近、ハリネズミに親しみを持つようになりました。11月のある日、買物から帰ってきた時のことでした。「タワシが歩いてる!」、主人の示す方をみると、お散歩途中のハリネズミが、これまた散歩中の犬に見つかってしまい、駐車場の隅で可愛くコロコロにまるまってます。ピクリともしません。んー、さすがだ。結局、私たちが離れてまもなく、どこかへ行ってしまったようです。翌日、同じ時間帯に帰ってきた私たちの前を、彼はとととっと横切って行きました。なんと2日連続で遭遇するとは。こりゃ本当に身近な動物なんだ。いやそれよりも、私たちに何かいい事があるかもしれない!と思いながら、早1ヶ月、今でも気長に待ち続けています。

続いて二つ目は、“煙突掃除職人”。中世の街並みがあちらこちらに残っているドイツでは、今でもプロの煙突掃除人がいます。住環境や家屋の構造の変化に伴い、仕事内容も多様化しているようですが、それでも高い煙突にのぼり、内側についた煤を落としていく仕事ぶりは職人ならではのもの。中世には、火災を予防するために無くてはならない重要な職業だったことから、幸運のシンボルとされているのでしょうね。日本でもお正月には出初式が行われますが、意味合いは似ているかもしれません。

そして3つめは、地域限定版・ハルツ地方の名物“魔女人形”です。ハルツの街では、土産物屋に限らず、あちこちでこの人形を見掛けます。このちょっと怖い顔で災難を払ってくれるのでしょうか。なぜ魔女がハルツ地方の名物かというと、ブロッケン山には、4月30日の夜、冬の終りを祝って魔女達が集まり、祝宴をあげるという伝説が残っているからなのです。ゲーテの「ファウスト」にも登場しています。この地方ではそれにちなんで、魔女や悪魔に扮した人々が踊り、春の到来を祝うお祭り“ヴァルプルギスの夜”が毎年、盛大に催されます。中世が色濃く残るハルツは、美しく、そしてとても興味深い地域です。

さぁ、いかがでしたでしょうか。今年一年、皆さまにとってどうぞ良い年でありますように。

画像上:旧市街にある家には、どの家の屋根にも煙突がある。木組みの家が美しいハン・ミュンデンの旧市街です。
画像下:ハルツ地方のお土産物屋さんで売られている魔女人形。ハルツでは、お店だけでなく一般の家でも大きな魔女人形が飾られています。


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