■住まいへのこだわり(2):洗濯機は80kg 2002.12.2 update

今回は10月のお引越し話の続きです。前回、「家具類は注文生産なので届くまでに約1ヶ月かかる」と書きました。実際の引越しではどんな様子だったか、今回レポートします。

9月から家具付き住宅に移ったのですが、いくつか足りない家具や家電製品がありました。洋服タンスと書斎の机、洗濯機などです。こういう時こそ、いつも郵便受けを不当に占拠しているチラシの出番。それらをチェックして、まずは郊外大型電気店に洗濯機を探しに行ってみました。白物家電はたいてい、メーカーに関係なく製品の評価が表示されていて参考になります。洗濯機だと、総合A、節水度A、汚れ落ち度Bなどなど。品物は価格順に並べられていることが多いです。何でも基準をつけてはっきりさせているのは、ドイツらしいところ。

さて、購入する洗濯機も決まり、係りの人に注文をお願いしたのですが、商品受け取りは1週間後とのこと。日常生活に必要なものなのに、すぐに届かないのもドイツです。そのドイツ標準サイズ(高さ85cm)の洗濯機は、さほど大きくもないので自分達で取りに来て、持ってかえることにしました。商品の運搬や取り付けは、それぞれ別途費用がかかるのが普通だからです。次は家具店で洋服タンスと机の注文です。商品が届くのは約1ヵ月後とのこと。あぁ、やっぱり・・・。こちらも商品を自分達で受け取ってかえることにしました。

1週間後、洗濯機を受け取りに行きました。伝票を見せると、係りのおじさんは、洗濯機を台車に乗せてずるずる引っ張りながら戻ってきました。やけに重そうにしているので尋ねてみると、「80kgはあるよ。」との答え。一瞬、耳を疑いました。そういえば注文した際、店員さんは何も聞かず、当り前のように運搬費用も書き込もうとしていたんです。私が「自分達で持って帰ります。」と言ったとき、ちょっとびっくりした顔をしたのですが、こういうことだったんですね。恐ろしい事に、洋服タンスでも同様でした(学習効果ゼロですが)。引き取りに行ったときは呆然。3つのパーツに分かれていたとはいえ、総重量は120kgを越えているのです。とにかく、これらを運び込むときの騒動はとても一口では表せません。おまけに2日かかった組み立て作業も、結構な力作業でした。

最後に残ったのが机です。1ヶ月後に届くはずのものは、手紙一枚で有無を言わさず2ヵ月後となり、その後も音沙汰無いので購入店に行きました。しかし「来週には来るだろう、多分」と、あやふやな答えしか返ってきません。さすがの私も呆れてしまい、「今、在庫のあるものと取り替えて!」というと、拍子抜けする程あっさりと手続きをしてくれました。40kg程の机の運搬は、それまでの実績からすればお安い御用です。

そして時は流れて、我が家の洗濯機、洋服タンス、机はしっかり働いています。でも、やっと手に入れた机でこの原稿を書いている今も、しみじみ思うのです。ここドイツでは、家具や家電の購入にも、体力と精神力、そして忍耐力が必要なのだと。

画像:ドイツの家庭ではキッチンに洗濯機を置くことは、あまり珍しくないそうです。左から、恐ろしく重たい洗濯機、流し台と収納スペース、食器洗い機、電器調理台とオーブン。コンパクトながら、機能的で使いやすいキッチンです。

【短信】日本もずいぶん寒くなったと聞きます。こちらではクリスマス市が始まりました。ヨーロッパのこの時期は寒くても、とても華やかです(11/25)。


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