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先日、「ドイツ人の多くは、“住まいとは、家具やインテリアで自分らしさを表現する場である”と考えている」いう記事を見つけました。折りしも、我が家はお引越しをしたばかり。そんな彼らの、住居に対するこだわりを垣間見ることができたのでご紹介いたしましょう。
引越しをしようと決めたら、どこの国でもまず行うのが新居探し。不動産業者や雑誌・新聞などの広告、ネットなどから情報を集めます。自分の希望にあった広告を見つけたら、すぐさま連絡をして物件を見にいきますが、ここでまず最初の驚き!ドイツではキッチンやバスルームも大事な住まいの一部。なんてったって自己表現の場ですから、すべて自前です。引越しの際にはキッチンの収納棚や流し台、バスルームの洗面台や鏡やタイルまで持って行っちゃいます。つまり物件を見に行くと、そこにはガランとした空間があるだけ。あとは新しい賃借人が好きなように改装していくのです。そのため、彼らは自分の条件に合う物件が見つかるまで探し続けます。実に根気強く。
家具付き住居の賃貸もあります。大まかには、家具を含むすべてが大家さんの所有という物件と、それまでの住人が所有していた家具を中古で買い取って、その後に住むという物件の2つが挙げられます。後者の場合、下見の際に家具等の状態を見て値段交渉をするのです。私たちが探していたのはそんな家具付きの物件。幸いなことに、とても良い状態のキッチンとバスルーム付きの物件が見つかりました。聞けば、前賃借人のご主人が一人で少しずつ作り上げていった(!)とのこと。
そうここで第2の驚き!考えてみてください。普通、日本ではキッチンやバスルームを自分で作る人なんていませんよね。でも、ドイツでは結構普通らしいのです。しかし、作ると一口にいっても、そう簡単にできるものではありません。まずは広さを測り、配置を決めた上で、自分好みのインテリアを取捨選択するのですが、これらはそのほとんどが注文製作。ですから、実際に届くまでに1ヶ月以上かかることも珍しくありません。引越したはいいけれど、キッチンが無くてバスルームで洗い物をしてる、という人の話も聞きます。やがて届いた品物は、組み立て前の状態で梱包されています。今度はその梱包をほどき、ひとつひとつ組み立てて設置していくのです。
ところが、インテリアを設置すれば終りというわけではなく、部屋の雰囲気を考えた壁紙やタイルを貼り、隙間を埋め、そして照明はもちろんカーテンレールも取り付けていくのです。当り前のことですが、他に仕事を持っている素人が、時間を見つけては作業していくのですから何日もかかりますよね。それでも彼らはコツコツと、友人や家族と共に、こだわりの住まいを自分達で作り上げていくのです。そうそう、壁に穴をあけるための電気ドリル、ドライバー等の工具類と脚立はドイツ人家庭の必須アイテムのようですよ。
インテリアを取り付けるためとはいえ、迷うことなく借家の壁に穴を開けていく様子にはちょっとびっくり。まさに、国民総大工。作り上げていく喜びを感じ、楽しみながら作業することができるようになれば、立派なドイツ人になれるのかも知れませんね。
画像:郊外にある大型家具店のチラシです
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