■フランクフルト金融ヤッピーの昼食風景 2002.9.2 update

フランクフルトには、欧州共通通貨ユーロの元締めの欧州中央銀行があり、若き金融エリート達が、胸を張り、肩をそびやかし、金髪をなびかせながら闊歩しています。高層建築の少ないドイツでは、フランクフルトの中心街の摩天楼の景色は際立っていて、マイン川のほとりにあるところから「マインハッタン」と地元の人は誇らしげに呼んでいます。東京の高層ビル街を見なれた日本人の目からはあまり感激はないのですが、地方からきたドイツ人観光客が低いアングルをねらって高層ビルの写真を撮っている姿も見かけます。

さて、ここで働くパワーエリートたちの昼食といえば、さぞかし力がつくエネルギーいっぱいの物、例えばたっぷりのお肉にジャガイモかなと思うかもしれません。ところが意外に、最も流行っているのは、吟味した品質の軽食やサラダを置いている、立ち飲み、立ち食いのスタンド・カフェです。彼らは、男も女も一様にぐっと両足を踏ん張って、サンドイッチを頬張り、コーヒーで流し込んで、寸暇を惜しんで臨戦体制に戻ります。平日にレストランにゆっくり座って日光浴でもしながら食事をするのは、彼らが待ちかねている夏のバカンスまでお預けです。

それでは、あの摩天楼に相応しい立派な体格を彼らはどうやって獲得したのかが大きな謎です。一般的にドイツの夕食は火を使って調理しない「冷たい食事」とよばれるもので、ハムやチーズ類をパンにはさんだものにビール、ワインや紅茶などの飲物だけです。町の肉屋さんでは、スライスした様々な種類のハムやソーセージ類を売っており、1枚、2枚という単位で買っても嫌な顔はしません。ストイックともいえる内容なので、体が必要とする以上に大食はできません。それに夜寝る前に温かいものを食べて、おなかをいっぱいにするのは体に良くないと信じています。

それでは、彼らの栄養源はというと、言わずと知れたビールと、そしてどうやら甘い甘いケーキかもしれません。お茶の時間ともなると、老若男女を問わず、お皿からはみ出さんばかりの特甘ケーキにさらに泡立てた生クリームを添えて、一皿ならず2皿は平気で平らげるのです。甘党、辛党という区別はドイツにはないようで、ビール腹の立派な紳士もゆったりした食事の後には山盛りのデザートは欠かすことはできません。男女年齢を問わずにドイツ人のお客様の時は、普段の5割増の砂糖を使って、2倍の量のデザートをご準備下さい。

画像右上:欧州中央銀行の全景
画像左上:金融街にあるスタンド・カフェ
画像右中:スタンド・カフェの店内
画像左下:山盛りにされたサンドイッチ
画像右下:甘い甘いお菓子たちが並ぶケース


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