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歯医者さんは苦手です。あのキィィィーンという音が嫌いです。なので、なるべく歯医者さんに行かなくて済むよう、毎食後の歯磨きに勤しんでいます。功を奏してか「アァ、虫歯が痛くてたまらない」という非常事態にはここ15年ほど陥っていません。にもかかわらず、やはり歯医者さんに通ってしまう状況というのははやってくる。
たとえば、夫の海外赴任が決まった時。「言葉の通じないドイツなんかで歯が痛くなったら大変だから、今は痛くなくても日本の歯医者さんで、とりあえず診てもらっておいたほうがいいよ」と言われれば、ここ5、6年歯医者に行かなくても全く問題なかったにもかかわらず、歯医者さんに行かなくては大変なことになりそうな気持ちになる。
いそいそと歯医者さんに出かけていってチェックしてもらうと、案の定、1本や2本、治療の必要な歯が出てくる。「今は痛くも痒くもないけれど、今治療しておかないともしかすると痛くなるかもしれませんよ」なんて言われたら、そんな気になってきしまうではないですか。さっそく治療してもらうことに。週に1回、1ヶ月半くらい歯医者さんに通い、やっと終了。これで私の歯は完璧か?と思ったところで、「親知らずが奥歯を押しているから、抜いておいた方がいいかもしれませんねェ」なんてダメだしを頂き、まだ生えていたことすら気がついていなかった親知らずを4本、ものすごーく痛い思いをして抜いてもらう羽目になる。
振り返るに、痛くなる前に行くから、歯医者さんが苦手なんですよね。もしも、「イタイイタイ、すごく痛いから今すぐ治してー!」という状況では医者さんに行き、痛いのが治ったら、歯医者さんってすごい。と思う。おかげさまで、ドイツに来てから丸三年、歯痛には苦しんでおりません。日本の歯医者さん、アリガトウ。
さて、こんな具合で歯は痛くも痒くもないのですが、ドイツ生活も早4年目、やることがたくさんありそうで、それほどでもないドイツ主婦生活の暇つぶしの一環として、性懲りもなく再び歯医者さんに通い始めました。
いろいろな健康保険があるので一概には言えませんが、私が入っているプライベート健康保険はなんと治療費が100パーセント保険会社負担です。掛け金がとても高いらしいので、病院に行かないと損している気になります。でも、風邪も引かないし、ありがたいことにその他の病気にもかかっていない。病院に行くのは健康診断の時くらい。それじゃ歯医者さんでも行っておくか!ということになったわけです(と考える人が多いからか、歯科治療費の保険会社負担金額に上限が設定されている場合が多いです)。
まずは歯医者さん探し。日本のように、駅前に看板がでていたりはしません。歯医者さんがあるところにも、電光の看板などはついておらず、入口に控えめな「Dr.○○
Zahnartzt」という白い板の表示があるのみ。なので、電話帳を頼りに近所の歯医者さんを探します。
ちょっと昔の日本のお医者さんがカルテをドイツ語で書くことからも分かるとおり、ドイツの歯医者さんも日本の歯医者さんも、やることはそれほど変わらないと思います。詳しくどういう治療をしているのかわからないので、実は治療内容も違うのかもしれませんが。予約の電話を入れて、「どうしましたか?」から始まり、レントゲンを撮って、虫歯の有無を確認して・・・・・・。
あ、日本と違うところは、「どうしましたか?」の前に、必ず先生との握手と自己紹介があるところ。偉い先生と患者さんという感じがなくてとってもいい感じです。
さらに、日本と少し違うかな、と思ったところは、歯医者さんの専門がいろいろ分かれていて、「ちょっと専門外だな」と歯医者さんが判断した場合はすぐに違う先生を紹介してくれるところ。最初に行った歯医者さんで見つかった箇所のレントゲンを、隣で開業している歯医者さんに見せて、「これは普通の歯医者さんでは難しい。マイクロスコープのある、Dr.○○○のところに見せたほうがいいんじゃないかな」と相談しあってみたり、「抜歯はDr.□□□のところで」などと、すぐに電話で予約を入れてくれたりして、先生同士の交流がとても気軽なところ。紹介状みたいな手紙を書いてくれるわけではなくて、「じゃ、Dr.□□□のところに行ってね〜」という感じなのです。
そういえば、虫歯の箇所を掘ったり削ったりして、最後に日本だと銀色の詰め物をするじゃないですか。ドイツでは銀のじゃなくて、白く固まるセメントみたいなもの(セラミックではない)を詰めておしまいです。ちょっと衝撃でした。
あと健康保険の種類にいろいろあるからだと思いますが、「プライベート保険以外お断り」という歯医者さんがあるところも驚きました。エステの待合室みたいな優雅な空間で雑誌などをめくっていると「いやあ、大変お待たせしてしまって申し訳ない」と先生が現れる。なんだかボラれそうでこわいですな。あはは。というわけで、通い始めると先が長い歯医者さん。いまだに通っております。
つづく(嘘!)
画像右上・画像左上:ハンブルクの紅葉
画像右下:歯科医院の外観
画像左下:診察台から撮影・・・・・・
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