■寝台列車でスキーへ行こう 2005.2.7 update

何を隠そう、私、スキーが大好きです。氷点下の寒さの中、リフトで登って、滑り降りて、またまた登って、滑って下りて。冷静に考えてみると、何が楽しいんだろう?と思うのですが、見渡す限りの銀世界、山頂のレストランでビールを飲みながら眺める景色は最高です。こんなステキな景色を見ながらビールが飲めるなら、もう滑らなくても全然かまわないよ、と思ってしまいそうなくらいいい気持ちです。本末転倒ですね。

ドイツに住む事が決まったとき、気分はもうアルプスでした。毎週とまではいかなくても、月に一度は夢のアルプスでスキーが出来るぞおー!と。しかし、現実はそう甘くありません。ヨーロッパに住んでいるとはいえ、私の住む北ドイツのハンブルクからアルプス山脈まで、実際問題かなり遠いです。

同じドイツでも、ミュンヘンのような南ドイツからは、3時間くらい車を走らせればスキー場まで到着してしまうのですが、ハンブルクから車で行こうと思うと、まさにドイツ全土縦断ドライブです。東京から北海道へ車で行くくらいの距離。遠いですよね・・・。日本は全土に山脈があって羨ましいなあ。ハンブルクだってかなり寒いのに、寒いだけで高い山がないんだよなあ(涙)

なんて思っているハンブルク在住の仲間達と、今シーズン2度目のアルプススキーに行ってまいりました。金曜日の夜から日曜日の夜までの2泊2日。1、2週間くらい滞在してスキーを満喫するのが当たり前のヨーロッパ人からすればビックリの、日本人的週末スキーです。行き先は、オーストリアの雪の王国Stubaier Gletscherbahn (www.stubaier-gletscher.com)。

昨シーズンは、ハンブルクからミュンヘンまで飛行機で行き、ミュンヘンからレンタカーを借りてオーストリアのスキー場まで行っていたのですが、スキー仲間の1人が『ハンブルクから寝台電車に自家用車を積んで、ミュンヘンもしくは、オーストリア・インスブルックまでお酒を飲みながら行く』という方法を見つくれて以来、これが楽しくてしかたがありません。ミュンヘンに住んでいたら、この寝台列車の楽しみがなかったよね、なんて負け惜しみを言ったりして。

ハンブルク発ミュンヘン行きの寝台電車は、ものすごくきれいでした。ホテルと見紛うような施設・・・とまではいきませんが、寝台列車の印象が払拭されるくらい立派でした。チケットを片手にホームを歩いていると、車掌さんが車両まで案内してくれて、カード型のキーを渡してくれます。窓際にはミネラルウォーターと簡単なおつまみが用意され、なんと各部屋にトイレとシャワールームまでついているのです。二段ベッドだったのですが、奥行き、幅ともに広々、朝ごはんも部屋まで運んできてくれて、寝台列車で一晩明かしたという疲れは全然ありません。もっと豪勢な部屋もありそうでしたが、特に豪勢な部屋なわけでもない、普通の2人部屋寝台でこんなに快適だなんて驚きです。

一方、ハンブルク発オーストリア・インスブルック行きの寝台列車は、ミュンヘン行きのものほどきれいで快適というわけではなく、どちらかというと一昔前の日本的。行き先や日程によって使用する車両が違うのですね。最初にミュンヘン行きの快適な旅をしてしまっただけに、あれ?という感じです。でも、5人部屋だったので、仲間とみんなでワイワイ呑んだ上に、スキー場のより近くまで、より長く眠っていられるのがとてもうれしいです。みんなでスキーへ行くなら、ミュンヘン行き、インスブルック行き、どちらも捨てがたい。

そうそう、おまけに眠っている間に車まで運んでくれるのですよ。トータルの交通費も、往復飛行機に自動車をレンタルするより安くあがります。宿泊費も1泊分浮いちゃいます。至れり尽くせり。

しかし、どうやって車を積むんだろう?と、ものすごく興味津々でした。自動車で線路に乗り込んで積むのかな?とか、途中で降りる時にはどうするんだろう?などなど。でも、何処の駅でも車の乗降ができるわけではなく、車を積む設備の整った駅というのがあって、そこで乗降するのですね。積むときは列車最後尾のスロープから、降ろすときには自動車を積んでいる車両先頭のスロープから、自動車がなるべくバックしなくても良いように、本当にうまくできているのです。途中の駅で急に車を降ろしておくれー!なんて言ってもダメなのです。落ち着いて考えてみれば、あたりまえですね。あははは。

というわけで、飛行機のほうが早いので、ついつい飛行機ばかりを利用してしまいがちですが、寝台自動車積載列車の旅もかなりステキです。皆様も、機会があったら是非!

参考: ドイツ鉄道の自動車積載列車サイト(http://www.autozug.de/)
ドイツ鉄道の寝台列車サイト(http://www.nachtzugreise.de/)


-文中の画像-
画像右上:ミュンヘン行きの寝台列車の2人部屋室内
画像左上:2人部屋についているトイレとシャワー。タオルと簡単なアメニティグッズも置いてありました。
画像右中:食堂車でワインを飲みながらの夕食も優雅です。出発時間が遅いと、それまで空腹を我慢できないのですが。
画像左下:ミュンヘン東駅。自動車積載部分が二段になっていて、上段、下段の両方から車が降りてきています。
画像右下:そして、スキー場でスキーです。ドイツではなく、オーストリアです・・・。すみません。

画像左:ミュンヘン行きの寝台列車の廊下。なんとなくオシャレ!?
画像中:軽食コーナー。みんなここでビールを立ち飲みしつつ、おしゃべりに花を咲かせていました。
画像右:朝は、ちょうど良い時間に朝食を運んできてくれます。


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