■ハンブルクの電車とバス 2004.8.2 update

ドイツの駅には改札がありません。改札がないんじゃ、切符がなくても電車に乗れちゃうじゃんッ!、みんな本当にちゃんと切符買ってるんかいな?と思ってしまいますが、そこは規則を守るドイツ人。だいたいちゃんと買っているみたいです。たまに検札の3人組くらいがスルっと乗り込んできて、ドアが閉まると同時に「切符拝見!」となるのですが、老いも若きもごそごそと財布の中から切符を取り出します。「切符買わないで乗ってるふとどき者はいないかな?」とみんなが周りの様子をさりげなくうかがっているようなので、切符を持ってない場合は悲惨です。無賃乗車の罰金40ユーロも痛いけど、みんなの視線もかなり痛いです。

でも、みんながちゃんと切符を買っているとすると、この改札がないシステムというのはとても便利。だって、階段を下りればすぐホーム。ホームってこんなに近かったんだ!と感動です。切符は買ってそのまま財布の中に入れておくだけ。乗り換え時にいちいち「切符どこにしまったっけな?」と探したりすることもなければ、自動改札に切符が詰まって、「んもー!駅員さーん!」なんてこともありません。バスも同様で、基本的に夜間を除いて切符を運転手さんに見せるというシステムはなく、バス停にバスが来たら乗るだけ。うーん、楽チン。

というわけで、出かけるときにはよく一日券(4.65ユーロ〜、600円くらい〜)を買います。区間によっては片道券を二枚買うより一日券の方が安かったりするんです。一日券を買っちゃえば、区間内は電車もバスも乗り放題。歩いてもそんなに遠いわけじゃない場所に移動するだけだって、「あ、ちょうどバスが来たぞ!」と思わず飛び乗ってしまいます。お財布の中に切符があるだけで、「電車もバスも私のものだわ」と言うわけじゃないですが、かなり幸せ。通勤時間帯(午前9時以前と午後4時〜6時)を除いて使用できる割安定期券(27ユーロ〜、3,500円くらい〜)なんていうのもあって、これを買ってしまえば一ヶ月丸ごと幸せです。

しかし余談ですが、通勤時間帯として設定されている帰宅ラッシュ時間が午後4時から午後6時って、早いですよね。自転車もこの通勤時間帯を除いて車内持ち込み可能です。

電車の運行時間はだいたい日本と一緒で、中央駅発が朝の4時半くらいから深夜0時半くらいまで。治安が良いと言われているドイツなので、夜遅くに年頃の女の子1人で電車に乗っていても絶対安全とは言えないですが、ものすごく危険だから絶対だめ、というほどでもありません。私はもう年頃の女の子じゃないのでなんとも言えませんが、呑みに行ったあとには最終電車を利用したりしています。でも、ついつい時間を忘れて盛り上がってしまい、「あー!終電が既に終わっている時間だー!」ということがあるのはドイツでも日本でも一緒です。そんなときに役立つのが深夜バス。昼間ほどではないけれど、夜もかなりの地域を網羅するように走っています。路線によりますが、20分〜1時間に1本くらいの頻度で運行されているのでとっても便利。さすがビール大国ドイツ、のんべえの強い見方です。

あ、そんなことより、忘れていけないのが障害者やお年寄り、子供連れにやさしいということ。ほとんどのバスが低床で、乗り降りがしやすく、車椅子用のスロープもほとんどのバスで常備してあります。駅にはまあまあの確率でエレベーターが設置され、エレベーターがない階段では、通りすがりの人たちがベビーカーを運ぶのを手伝ってくれたりします。歩行器を使って電車に乗ろうとする、または降りようとするおじいさんおばあさんに当然のように手を貸すのも普通の乗客の人たちです。ハード面だけじゃなく、ハートが大切なんだなぁと改めて思う今日この頃・・・。あ、駄洒落ですみません。

そんなこんなで、ドイツの電車とバスは利用者にとって至れり尽くせりなわけですが、唯一、「日本が懐かしい!」と思うのは冷房です。毎年それほど暑くならない地域なので普通は冷房なんていらないのでしょうが、昨年の夏はまれにみる猛暑で電車もバスも走るサウナ。「どうにもならないけど、どうにかしてくれぃ!」と思いながら、大きめのドイツ人たちにまぎれてヒーヒー言っていた記憶があります。今年は、そんな去年がものすごく懐かしく感じられるほど涼しいです。冷房なくても許すから、もうちょっと夏っぽい天気になってくれ〜い!

画像右上:電車内に貼ってあるポスター『無賃乗車はあなたの寿命を縮めます』
画像左上:電車を降りたホームから撮影。階段を上ればすぐ地上です。
画像右中:深夜バスの時刻表。『Saturday Night Energy』の表紙がおちゃめです。
画像左下:車内のテレビでは、天気予報やニュース、クイズ、コマーシャルなどが流れています。
画像右下:寒さ対策のため、駅についてもドアはボタンを押さないと開きません。すごく寒い時用に閉めるボタンもあります。

【短信】ハンブルクは、7月上旬の段階で「今年の夏はもう終わりかも・・・」と思うほど涼しく、天気もイマイチです。


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