■どうしてもはずせない、夏のとっておき(1) セントラルパーク 2005.8.1 update

日本からのトップニュースが「熱中症」だった7月19日、ここニューヨークも相当蒸し暑かったのですが、数年ぶりに一人で出かけることになったので、かなりゆっくり、午後7時過ぎに自宅を出ました。私のアパートからセントラルパークまでは徒歩10分の距離。「かなり恵まれた場所に住んでいる」と、いつも以上に実感する理由はこれから夏の風物詩ともいうべきニューヨーク・フィルハーモニックの無料コンサートを聴きに行くからです。

いつもの通り、かなりの人出です。日本人が河原で花火をみるように、ここの人たちはセントラルパークでクラシック音楽を聴きます。「半分ピクニック気分」という意味で、です。三々五々、その会場となる「グレート・ローン」(入り口:東西86丁目)に集まって来る人々の手には、そこら辺で買ったピザの箱やデリのお総菜がたっぷり入ったプラスチックバック、アイスボックス、敷物、ピクニックチェアなどがあります。そして、みなさん、いつもの通り、かなりお気楽な感じです。手料理など、手の込んだものを持ってくる人はほとんどなく、はっきりいってまったく「気合い」が入っていません。かくいう私も、持っているのといえば、ワイン一本と近所で仕入れたポテサラ、使い古しのシーツだけ・・・・。

つまり、仕事帰りに気ままに来られる、この「気合のなさ」がセントラルパークの無料クラシックコンサートの最もいいところなのです。無料だからチケットを買う必要もないし、懸命におにぎりを握らなくてもいい。そういうプレッシャーがないのです。しかも、現地到着が7時半近くになっていたにも関わらず、一人だった私は、肉眼でオーケストラの動きをチェックできるスポットの確保に成功。ま、友人が数人いる場合でも30分ほど早く着いていれば十分です。落ち着いて辺りを見渡すと、少し凝り症の人がキャンドルを灯したり、集合の目印に風船をあげたり、紙コップの代わりにグラスを使ってワインを飲んだりしています。そしてコンサートは午後8時に始まり、今年はドボルザークの「新世界」などが披露されました。コンサート終了後には花火もあがるんです。

大体、格式高そうなクラシック音楽を、無料で、しかも、一杯飲飲みながら楽しめるなんて、その昔、日本から来たばかりの私にはかなりショッキングな出来事でした。いまもその嬉しいショックは続いています。だから、どうしてもこれ抜きでニューヨークの夏を語れないのです。残念ながら今年は全日程をすべて終了してしまいましたが、これはこの時期、必ず行われるコンサートです。クラシックに馴染みがなくても、半分ピクニックだし、何なら寝てもいいですから、ぜひ来年、お気楽気分でお出かけください。それでも、聴き慣れないクラシック音楽の良さを知るきっかけになるはずですから!

さて、「え〜、そんだけいっておいて、終わっちゃったんじゃ、だめじゃん!」という方には、まだまだ続く、これまた恒例の「セントラルパーク・サマーステージ」(一部を除いて無料)ご紹介します。今年で20年目。ピクニックは出来ませんが、ここではありとあらゆる音楽とダンス・パフォーマンスが楽しめます。なんと、8月14日には日本の「スカパラ」も登場。無料で「スカパラ」は、なかなかいいんじゃないでしょうか。

最後にもう一つ、冬の人気スポット、「ウオールマンリンク」というスケートリンク(5番街&59丁目入り口より北西方向に歩いてすぐ)に突如現れた都会の遊園地、「ビクトリアン・ガーデンズ」をご紹介しましょう。この9月5日までの期間限定遊園地には、昔、母親に連れて行ってもらったデパートの屋上遊園地のような懐かしい空気が漂います。この手の遊園地としては、地下鉄で40分ほどのコニーアイランドのものが有名ですが、そこまで行かなくても、その雰囲気は十分に味わえます。入場料6ドルで2つの乗り物券付き。家族連れはもちろんですが、ここは意外とカップル向きかもしれません。

そんなこんなで、夏のとっておきナンバー1はどうしてもセントラルパークになってしまいます。もちろん、歩くだけでもいいんです。実は、歩けば歩くほどセントラルパークはそのすてきな素顔をのぞかせます。しかも、なんせ、涼しいぞ、ここは!!

ご紹介した以外にも、まだまだたくさんのイベントが行われていますので、下記サイトを参考にしながら、夏を涼しく、元気に、健康に乗り切ってくださいませ。

○セントラルパーク イベント情報など:http://www.centralparknyc.org/thingstodo
○「セントラルパーク・サマーステージ」:http://www.summerstage.org/
○ニューヨーク・フィルハーモニック・オフィシャルサイト(来年用に):http://newyorkphilharmonic.org/

画像右上:都会のオアシス、「ビクトリアン・ガーデン」
画像左上:遠くに名門ホテル、エセックス・ハウスが見えてます
画像右中:たくさんの人がその開演待つ、NYフィルの無料コンサート。実は、「半分以上、ピクニック気分」なのかもしれません
画像左下:NYフィルの演奏開始。でも、お気楽なので、寝っ転がっても大丈夫!
画像右下:子供たちが安心して遊べる、貴重な場所です


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