■ニューヨーク・コレクションに見る、みんなためのNY情報(4)
アジア系デザイナーの春 |
2005.2.7 update |
|
どんなに長くニューヨークにいようと「やっぱり自分はアジアのオンナだなあ・・・・」と実感するのが、例えばこのコレクションです。今シーズン、160を超えるショーが行われたそうなのですが、アジアなオンナとして、どうしても気になるのが、アジア系のデザイナーたち。「同郷の好み」は大袈裟かもしれませんが、彼らの作品に、自然に共感していることがしばしばあります。ということで、今回は3人のアジア系デザイナーのコレクションをご紹介しましょう。
まずは、欠かせないのがアナ・スイ。
ウキウキするような華やかな演出で、いつも大いに楽しませてくれる彼女ですが、なんと今年で50歳。が、ニューヨークを代表するデザイナーはますますパワー・アップの予感です。今シーズンは「19世紀後半のアメリカン・ウエスト」をテーマに、コットン・レースや刺繍などを多用。脇を固めるインディアンの羽根飾りやカウボーイ・ハットなどウエスタンなアイテムたちもとってもキュートです。「使えるところは前向きに!」と思わせるこのコレクションには「古き良きアメリカ」=「優しい昔という時代を思うキモチ」というキーワードが隠されているように思われます。
▽アナ・スイの作品

素晴らしかったのが、ヴェラ・ワン。
彼女は、自分の結婚式で着るべきドレスがなかったという理由で、自身のブライダル・コレクションを立ち上げたヴォーグ誌の元ファッション・エディターですが、そのキャリアは、見事に、現在の繊細な服づくりに生かされています。今回はプリントの美しさが際だち、色のトーンを敢えて抑えたことで上品な印象を与えました。日本人として嬉しかったのは「帯」をウエストにあしらうなどの作品が随所にみられたこと。「禅」なイメージを思い浮かべた人も少なくないはずです。「上質な1着をあらゆる女性のために」というメッセージもよくよく伝わってきます。
▽ヴェラ・ワンの作品

最後はやっぱり、ヴィヴィアン・タム。
広東で生まれ、香港で育った彼女は83年のニューヨーク・デビュー以来、個性的なアジアン・テイストの服で常に注目を集めてきました。エレガント路線に振れた時期もあったそうですが、今回は自身の原点に立ち返ろうとするかのように、中国の少数民族、ミャオの人々から得たインスピレーションをそのまま表現しています。それは、「伝統」に対する最大の敬意。彼女のそのな真摯な姿にかなりの感銘を受けました。
▽ヴィヴィアン・タムの作品

そんなわけで、アジアなオンナの新作には、それぞれの熱き思いが秘められているんです。では、次回以降もどんどん、新作、お見せします。どうぞお楽しみに!!
|