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例えばあなたがファッション業界人だったら今後、そうですね、少なくとも3回はこのページを読まなくてもいいと思われます。だって、もう現地で、すっかり楽しんでしまったかも知れないではないですか。が、もしあなたが業界人とはほど遠く、それでもお洋服もお買い物もだ〜い好き!とおっしゃるなら、2003年3月以来の復活、そして、この「いまどきニューヨーク」初の試みとなる「シリーズ:ニューヨーク・コレクションに見る、みんなためのニューヨーク情報」をぜひぜひ贔屓にしてやってください。9月に発表されたばかりの2005 年春・夏ニューヨーク・コレクションのお話を中心にファッションやショッピング、そしてニューヨークという街をより身近に感じていただくためのレポートを、シリーズでお届けしたいと思っています。
ところで、なぜコレクションなのかといいますと、答えは簡単、「普通、なかなか、行けないから」。昨年3月のご報告でも少し触れましたが、コレクションを実際に見ることが出来る人って、バイヤーとかエディターとかデザイナーのお得意様とかがほとんど。つまり、みんな招待客です。常々、もっと一般ピープルにもこの熱きお祭りを解放すべきだ!と思うのですが、スペースや時間の問題もあってそうもいかないんでしょう。結局、私のような伝え手がそこで起こったことを書いたり、見せたりするわけで、だからこそ、出来るだけたくさん、難しいことは抜きにしてお伝えせねばと思うのです。しかも「コレクション」ではいろんなモノ・コトが一気に動きます。実はそこがミソ。それら現象は、まさに「いまどきニューヨーク」の格好のネタではありませんか!
さて、そうはいっても「コレクション取材」とはとても過酷なものです。年に2回、1週間の日程で行われるニューヨーク・コレクションですが、その間、寝てない人も大勢いるはず。だって、寝ている暇もない程のハードなスケジュールが組まれているんですもの!!
例えばコレクションのキックオフ・パーティに行ったとします。これは前夜祭のようなものですが、それが夜8時位から始まり、ま、だらだら飲んだとします。が、その時に深夜から始まる次なるパーティのお誘いなどがあるので、でかけかたとして、また、だらだら飲んで、アパートに帰るのが明け方の3時ぐらいになったとしましょう。が、ヒドイことに、翌朝10時にはショーが始まってしまうんです。早いものは9時スタートです。で、1時間おきに、どんどん、どんどん、ショーが始まっては終わるんです。尚、最終のショーのスタートは夜9時です。
でも、時間通り始まらないのもコレクションの常。1時間待ちなんて屁の合羽です。ここで私はいつもニューヨーカーはじめ、コレクションへやって来る人々の辛抱強さに感心します。観察していると、「じ〜っと、ただひたすら型」と「周囲とおしゃべりをしながら型」に分かれますが、とにかく、彼らは文句も言わずにショーの幕が開くのを待つのです。このとき、いつも痛感するのは自分がいかに「時間厳守」の日本人かということ。そして、初日にしてすでにヘトヘトになる人も多々いるはずで、それでも、また翌日、ショーへ足を運びます。ちなみに、行われたショーの総数169。体力勝負としかいいようがありません。
カメラマンだって大変です。キャットウオークの先端に設置されるのがカメラマン席ですが、今回はいつもよりそのスペースが狭かったらしく、各々のポジション取りの難しさに拍車がかかりました。通常、横入りは絶対に許されません。が、例えばコレクションも終盤となり、疲れも相当たまった頃、追いつめられたカメラマンが堂々と横入りをしてくる場合があります。そんなときは、みんなでその人をよくよく説得します。「いいかい、僕たちが先にこのポジション取ったんだ。順番を守ろう。君は後ろにまわりなさい」。まるで小学校です。そういえば、あやまって三脚を頭に当てられたカメラマンが相手に、「おい!謝れ!」といったところ、「お前がそこにいるのが悪いんだ!」といいかえされたそうです。お互い、かなりイライラしていたんでしょう。ともあれ、過酷です。こうしたジャーナリストたちが、コレクションのオフィシャル・サイトには世界32ヵ国からやって来るとあります。
ある人が言っていました。「楽しくなければ、コレクションじゃない!」と。「たまに『そんなのあり?』という作品も登場するけど、だから、面白い。良い悪いを深く考えずに、とにかくその場を楽しむべし!」とも。私はこの意見に大賛成です。なぜなら「コレクション」とはお祭りだからです。ということで、32ヵ国の一人として見てきたものを今後、とにかく「楽しく」お伝えしたいと思っております。どうぞお楽しみに!
-文中の画像-
画像上:ミッドタウンにあるブライアント・パークに設営されるこのテントが、コレクションのメイン会場となります。画像はその正面入口。今回は日本のカメラ・メーカーがタイトルスポンサーです。
画像中:アナ・スイのショーに登場したナオミ・キャンベルは相変わらず美しかった!
画像下:コレクション開始から3日目に撮った画像。本番を待つカメラマンたちですが、すでに、かなり、お疲れ気味??
 
画像左:このシーンは何回みてもいいものです。ショーの最後に登場するデザイナーは、観客の盛大な拍手を受けて、安堵の笑みをこぼします。
画像中、右:モデル全員がキャットウークを歩いてショーのフィナーレを飾るこのシーンもまた、圧巻です。
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