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最近、ここニューヨークでは「ふざけんな!」な出来事が2つ、立て続けに起こりました。ひとつはタバコ。先月から、レストランでの禁煙に加えて、バーでも禁煙ということになりました。タバコを吸わない人には歓迎されているようなのですが、吸う人にとっては大問題。そこで仕方なく、バーで一杯やりつつも、タバコが吸いたくなったら外に出る、という光景が街中で繰り広げられるようになったのです。が、すると今度は、どこからともなく、「ふざけんな!道がけむい!!街が灰皿になる!!!」の文句が!
私個人としてはこれを聞いて、ついに、「ふざけんな!!ってゆーか、店内で吸えないなら、外に出るしかないっつーの!それで道、けむいっていわれても、もう為す術もありましぇーん!!一体、どーしろっつーの?」ということで、結局、スモーカーたちが街に出ていかなくなってしまい、今度はバーのオーナーたちの「ふざけんな!!」が始まりました。店の売り上げがガタ落ちになってしまったからです(=死活問題)。ある女性オーナーに至っては、「あたしゃ、この店が続く限り、喫煙okにするよ!」とテレビのインタビューで応えていたほど。
さて、もうひとつの「ふざけんな!」は市民の足、地下鉄とバスの値上げについて。これまで一回$1.50だった運賃が、な、な、なんと、一気に$2.00に跳ね上がりました。1ヶ月乗り放題運賃も$63から$70に。こりゃ痛いですよ。なんてったって、毎日のことですからね。
それにしても、何故いま値上げをしなければならないのか、腑に落ちなかったのも事実です。というのもニューヨーク市の地下鉄、バスは「メトロカード」とよばれる磁気カードの導入、その自販機の普及、そして自動改札の整備などのサービス向上で、順調に利益を上げていると聞いていたから。ところがこの値上げの前、今年2月に開かれた公聴会での地下鉄側の言い分は、「このままのサービスを続けると経営難。だからエキストラ・マニーが欲しいのよ」。
が、この説明に納得が行かないという市民グループが現れ、独自の会計検査結果を披露。それによると、なんと、「$2.00にすると、5億ドルの黒字になるかも!」さあ、ここで市民たちの「ふざけんな!」です。「すでに大赤字ならともかく、そうでもないらしいじゃん?そんな中で、いま景気も悪いのに、市民たちに50セントの値上げを強いるなんて、あんまりだ!!」怒り心頭の市民グループは早速、先の公聴会での地下鉄側の説明は正確さに欠けるとして、州の最高裁判所に運賃の引き下げを求める訴訟を起こしました。
さてさて、この2つの「ふざけんな!」は、実はまだ完全な結末を迎えていません。が、それでも、ちょっとだけ事態は進展しています。まずタバコについては、実は7月からニューヨーク州も、ニューヨーク市と同じように「禁煙法強化」となる予定なのですが、このあまりに過酷な市の経済的困難を目の当たりにして、州議会のお偉いさんたちが、「法律、変えるの、やめようかな?どうしようかな?」とここに来て悩み始めたみたいなのです。だから、もしかしたら、スモーカーにも一縷の望みが。
そして、地下鉄とバスの値上げについては、4月30日に起こされた訴訟の判決が5月14日、ビックリするほど迅速に出まして、「市民グループ側勝訴!!」つまり、最高裁判所は地下鉄側に「2週間以内に運賃を$1.50に戻しなさい」と言い渡したのです。が、これを不服とした地下鉄側は控訴の手続きに入ったようで、いまだに利用者は$2.00を支払い続けています。が、恐らく、希望的観測として、来月あたりに地下鉄側の完全敗訴が確定して、「この値上げ、幻だったのね!」と喜んでいるのではないかと思っております。
さて、今回の「ふざけんな!」は2つとも、個人のお財布に直接響く出来事だったので、本当にそれに対する爆発が大きかったのです。だから、今頃になって、お上も慌ててるんです。例えば、最初は地下鉄側も「市民には適当に説明して、とにかく、取れるところから取っちゃえ!」と、割と、軽く、考えたと思うのですよ。そうじゃなかったら、もっと真剣に公聴会に臨んだはず。なんてったって、1日の利用客数700万人ですからね。タバコについても「悪い」という烙印が押されているから、「ま、スモーカーは文句を言うまい」と甘く見たと思うんですよね。が、ところが、予想以上の経済的打撃に見舞われた・・・・。だから、もろもろ、こうなる前に、もっと、
ふか〜〜く考えようよ、と言いたくもなります。
ま、これがニューヨークのいまを象徴するお話です。景気は悪いし、テロ警戒レベルは「HIGH」だし。そこに値上げだ、禁煙だって、もう勘弁してよ!な気分になって、ついに、「ふざけんな〜〜〜〜!」 でも、それでも言うこといって、自分で動いて、結果を出すのもニューヨーカーなんです。ということで、皆さんにも、いろいろ、ありません?腹が立つこと。ムカつくこと。悲しいこと。だから、言いたいときには、はっきりと、大きな声で叫びましょうね! 「ふざけんな〜〜〜〜!!」
・・・・・あ〜、すっきりした。
画像上:ニューヨーク市では、バーも禁煙に。
画像下:5月15日、一面で裁判所の判決を伝えるニューヨーク・ポスト紙。UNFAIR(不当な)にひっかけた「UNFARE」(FAREは料金の意。それをUNで打ち消している。造語)の文字が思い切り、実に、爽快に目に飛び込んできました。
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