■大人が楽しい夏の公園、ブライアント・パーク 2002.7.25 update

ニューヨーカーには変な習性があります。春が近づくと、つい外に出てしまう習性です。なぜ、そんなことをするのか。ただただ、お日様に当たりたいだけです。例えそれが、まだ寒い早春の日であっても関係ありません。外でランチをし、友人との会話を楽しみ、そして、仕事までやってのけます。これは、たぶんニューヨークがちょっとした北国だということに関係している、と勝手に分析していますが、ともあれニューヨーカーは春になると冬眠から覚めた熊同様、のそのそと穴から這い出し、活発に活動を始めるのです。夏、ニューヨーカーはそんなわけで、ついつい弾けます。恐らく、お日様が最も長く顔を出しているからなのですが、そのために街は、音楽やパフォーマンスなどの様々な野外イベントを開催し、そんなニューヨーカー達を満足させようとがんばります。その際、欠かせないのが公園です。ここにはかなり多くの公園が点在していますが、「都会のオアシス、セントラル・パーク」は、間違いなくニューヨークの「キング・オブ・公園」です。そして、夏中、数え切れないほどのイベントが繰り広げられるのです。

そんな中にあって、今年10周年記念の「ブライアント・パーク」がちょっといいんです。何の記念かというと、公園の改装工事終了後10年の記念。42丁目の5番街と6番街の間にあり、東にニューヨーク・パブリック・ライブラリーが隣接しています。実は92年以前、ここは悪名高きタイムズ・スクエアに近いこともあって、ちょっと物騒でした。が、いまでは「ザ・ブライアント・パーク」というブティック・ホテルが建つほどのエリアに変貌し、しかも、年に2回のニューヨーク・コレクションのメイン会場でもあるで、その時期、セレブなピーポーがウロウロするというおまけまでつくようになりました。そして、ここに出掛ける度に、真ん中に敷き詰められた芝生の青さとゴミひとつ落ちていない管理の良さに、いたく感心するわけです。

さて、この夏、そんなこんなで、この公園のウリであるフレンチ・スタイルの愛らしい椅子と四季折々の花の上を行く目玉が登場しました。それは、なんと、こだわりのメリーゴーランド!20世紀初頭のスタイルを忠実に再現し、馬も馬車もカエルもうさぎも、ひとつずつ手でペイントしたという逸品は、1回1ドル50セントで楽しめます。もうひとつは、世界初のオープン・エアのワイアレス・パークになったこと。ラップトップに無線LANカード(802.11Bを搭載すれば、インターネットがし放題。フランクフルトからやって来たヴォルカーさんは、ネット電話で地元のお友達と通話中。その感想を聞くと、「公園で、だたで、ネット電話!そりゃ、最高だよ!!」と、かなりご満悦の様子です。もちろん、夏のイベントも盛りだくさんで、特に、毎週月曜夜のフィルム・フェスティバルでは『郵便配達は2度ベルを鳴らす』などのちょっとレトロな映画を見ることもできます。

セントラル・パークが「キング」なら、きっと、ここは「クイーン」です。そして、どちらかというと大人を楽しませる公園です。だから、園内のパブやレストランにある冷えたビール一杯!の誘惑に、つい負けそうになるのですが、許していただけますよね。だって、短い夏だもの!是非、仕事に、遊びに、昼寝に、そして、本日の一杯に、この「クイーン・オブ・公園」をお役立てください。

というわけで、ニューヨークってホントに、最近、だから、どうなのよ??と思っている皆さんに、これから、元気なニューヨークのお話をお届けします。

画像左上:管理のいきとどいた「ブライアント・パーク」
画像右上:20世紀初頭のスタイルを忠実に再現したメリーゴーランド
画像左下:椅子(French Chair)
画像右下:園内にあるレストラン


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