ブラジル最大の街、サンパウロ。そこからおよそ100kmのところに、かつてサトウキビやコーヒーの栽培で栄え、「西のプリンス」と呼ばれたカンピーナス市があります。ここの市場で見かけた川魚パクーの大きさにビックリ! 「興味があるならモジ・ミリンへ行くといいよ。すばらしい養殖家がいるから」ということで、見学のためにカンピーナスを出発、モジ・ミリン市郊外にアントニオ・セーザルさんを訪ねました。自宅から10分ほどのところに養殖場があり、30もの大きな池では35種類ほどの川魚が養殖されていました。 ![]() お昼は、アントニオさんの自宅でパクー料理をふるまっていただきました。パクーはブラジルで一番ポピュラーな魚で、10kg以上に成長します。はらわたを取り除き、トマトやタマネギなどの野菜を詰めて川魚特有の臭みを消します。そして、アルミホイルで包んで2時間じっくりと炭火で蒸し焼きにすれば、パクー・アサード・ナ・グレーリャ(パクーの炭火焼)の出来上がり。野菜と一緒に食べれば、パクーの淡泊な味がいっそう引き立ちます。長女リエさんと長男ペドロくんも、お母さんのタチアナさんが作るこの料理が大好きです。 ![]() アントニオさんは、農家の長男として生まれました。1996年に広大な農園の土地を活かせる事業として魚の養殖をはじめ、努力を重ね、今ではパクー養殖の第一人者となりました。仕事と家族について、「家族はすべての基礎だよ。毎日力を与えてくれるのは家族なんだ。そうでなければ働く意味がないよ。パクーは、私が養殖に成功した最初の魚。何ていうか、人生へのプレゼントだと思っているんだ。だから、パクーはこれからの人生にも常に関わってくる魚だと思うよ」と語ってくれたアントニオさんでした。 |