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ブラジル サンパウロ「カンタレーラ市場」

ブラジル伝統の酒、カサーシャの蔵元を訪ねてサンパウロを出発、パライブーナ市(人口20,000人)ポルト地区へ。ここが伝統製法を守るジョゼー・ジョアキンさん(55歳)のお宅です。都会にはない、牧歌的な豊かさが漂います。カサーシャ(別名ピンガ)はラムに似た蒸留酒で、サトウキビの搾り汁を発酵させてから蒸留します。木樽で長時間熟成させるので、まろやかで甘い豊かな香りがします。値段も手頃ですが、近年、カサーシャをベースとしたカクテルが流行し、上質でデリケートな味わいの高級カサーシャも注目されはじめました。

100ヘクタールの敷地には4つのサトウキビ畑があり、現在、蔵を見学に来る観光客のための施設を建設中です。午後1時、ランチの時間です。ごちそうが用意されていました。伝統料理、レイトン・プルルッカ(子豚の丸焼)です。子豚のなかにマンジョーカ芋(もともと先住民族の食べ物だったが、ブラジル料理では必須のものとなっている)と豆を詰め、じっくり火を通しながら皮をカリッと仕上げたものです。子豚の肉はとろけるように柔らかく、サラダのカラフルさはいかにもブラジルらしい。

親戚一同が集まってのランチです。どうやらジョゼーさん、女系家族のようですね。「すべての作業が好きだよ。この環境も含めてね。空気もいいだろう。こんな環境で仕事ができて本当に幸せだよ。この仕事は最高にすてきな仕事だと思っているよ。いいものを造るために技術を磨いているんだ。このブラジル伝統の仕事が好きだから、辞めようなんて思ってないよ」とジョゼーさん。伝統製法で作られる黄金の液体、カサーシャは、パウリスタ(サンパウロっ子)の力の源なのです。


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