い〜食住
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モンゴル ダルハン「ビルジ市場」

ダルハンの街並みを抜けると、すぐに大草原が広がる。ここは遊牧生活を続けるひとたちが集まるオハーン・ホショー地区。約30種類の乳製品を作るズゲル・ボラグさんのお宅は、モンゴル伝統の住まいゲル(遊牧民の移動式テント)。木とフェルトでできており、構造が簡単で1時間ほどで組み立てることができる。遊牧民は季節によって野営地を移動する。そして、移動は家畜が中心。男性は放牧など、家畜の世話をし、チーズなど乳製品を作るのは女性の仕事だ。

このゲルにはさまざまな決まりがあり、まず入口は必ず南向きに作られ、入って右側は女性や子供の場所で台所にあたる。左側は男性やお客の場所で馬具などが置かれ、北奥の最上席には仏壇が置かれる。ゲルの頂点部は、換気や採光のために開閉可能な天窓になっている。ズゲルさんは23歳で結婚、子供は4人。公務員を退職後、街で暮らす子供たち家族と離れ、現在は住み慣れたゲルに戻って妹夫婦と共に遊牧生活をしている。

我々をもてなす食事を用意してくれた。作ってくれたのは山羊(やぎ)料理。草原の民、モンゴル遊牧民の料理だ。材料を焼いた石の熱でじっくりと煮込む。味付けは塩だけ。昔からモンゴルのひとは、「赤い食べ物(肉)」と「白い食べ物(乳製品)」で生きているといわれてきたが、これぞ伝統のモンゴルの味。街で暮らす子供たち家族も集まっての昼食だ。私の望みは、「この伝統的製法を子供や孫たちが受け継いでくれることよ」というズゲルさんでした。


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