【9】 作業をするグエン・ティ・ファンさん
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カラフルな糸を竹ひごに巻きつけます。上の2段だけ色が違います。昔からの伝統で、こうすることで裏がきれいに見えるのだそうです。枠ができたら次は葉っぱ。プレスで真っ直ぐにした葉を数枚重ね、片側の端っこだけを束ねて縫い合せます。束ねた方を型枠の天辺にあわせ固定し、下をフィットするように広げます。まるでマジシャンがトランプカードを扱うときのような手さばき。隙間を細かい葉っぱで丁寧に埋め、さらにその上から、もう一回葉を被せていきます。最後にひと針、ひと針、縫い合わせます。実に細かな作業です。あとは余分な部分を切り落として端を補強すれば完成です。

「ノンを作る時に考えているのは仕上がりのことよ。キレイに作ったよいものを市場へ卸したいわ。『あなたのノンはきれいで丈夫で安いし、もっと作って欲しい』と言われたら嬉しいわ」とグエンさん。1日に2〜3個を作り、10,000ドン(約75円)で卸します。

この村で生まれ育ったグエンさんが、ノンを作りはじめたのは5歳の頃。それから40年間、本業である農業や、育児の合間に、ノン作りをしています。25歳で結婚 し、子供は3人。休む間もなく働き続ける姿に、ただただ感服です。