【7】 ベトナムで最初の日本酒、純米吟醸「越の一 」
ベトナムの米から日本酒を作る日本人がいるというので訪ねました。フエ郊外トゥイソン村にある、ベトナム最初の日本酒メーカー「フエ・フーズ・カンパンニー(Hue Foods Co.)」。1996年の創業で、焼酎など15種類を製造し、日本食レストランや地元のスーパーマーケットに卸しています。この会社で製造部長を務めるのが関谷聡さん(53歳)。フエ在住5年。京都出身で、京都の酒造会社で15年間勤務、5年前に入社しました。妻と子供2人を日本に残して単身赴任中です。
ベトナム(越南)で最初の日本酒が、越の一 (えつのはじめ)。喉越しのよい辛口の純米吟醸酒です。ベトナムの原料でベトナム人に好まれる酒を作るというこだわりから、使うのはベトナムの米、MR46、約半年の手間暇をかけています。現在、年間約10万リットルを出荷。値段は1升 230,000ドン(約1,729円)、300ml58,000ドン(約436円)。
「ベトナムは原料も豊富で水もきれい。それに、ベトナムのひとは勤勉で真面目に働いてくれる」と関谷さん。続けて、「日本酒は100本仕込めば100本とも味が違う。終わりのない仕事にロマンを感じる。ベトナムのひとに手軽に飲んでもらえる酒を作りたいし、ベトナム全土に広めたい」と語る関谷聡さんでした。