番組内容
フィジー  ナンディ「ナンディ市場」
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■ビチレブ島などの330あまりの島から成る。

青い海に浮かぶ楽園フィジー諸島共和国。この常夏の国は、独自の文化と美しい自然を感じられる南国のパラダイスです。南太平洋のメラネシア南東端に位置し、ビチレブ島などの330あまりの島から構成されます。オセアニア地域とアジア、アメリカを結ぶ航空路上にあるため、多くの国際便が就航しています。また太平洋の船の航路上でも重要な位置を占め、首都スバ、ラウトカといった重要な港があります。

言語は、フィジー系はフィジー語、インド系はヒンディー語を使用。公用語、共通語としては英語が使用されています。フィジー系はほぼ100%キリスト教、インド系はヒンズー教、回教。観光、砂糖、衣料が三大産業です。時差はプラス3時間(日本が正午の時、午後3時)。 成田〜ナンディ間の直行便があり、所要時間は約8時間30分。通貨はフィジードルで、1F$=約75.2円(2006.3現在)。
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■ナンディ近郊のリゾートホテル。

島々のなかでも最も大きいのがビチレブ島です。ビチレブ島の西にある街、ナンディ。フィジーに行ったことがある人は御存知でしょう。飛行機が降り立つ、空の玄関口です。フィジー第三の街といわれますが、それでも人口は45,000人程度。小さくてかわいい街です。昔はこの辺り一帯はさとうきび畑が広がっていたそうですが、空港ができて、土産物屋が並び、賑わいはじめたそうです。日本人観光客の姿も多く、日本語で表示している店もありました。観光客はここナンディから近郊のリゾートホテルや、リゾートアイランドへ渡り、フィジーの自然を満喫します。
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■1945年に創設されたナンディ市場。

めざした市場は、ナンディの街の中心部にあります。1945年に創設されたナンディ市場は、平日は702店、週末は1,107に店舗数が増えます。歴史の古いこの市場は、地元の人の生活を支えるだけでなく、ナンディを訪れた人たちの観光スポットにもなっています。週末は人で一杯になるという市場も、今日は平日なので、のどかな雰囲気。目が合えば、ニコッと微笑み返してくれます。敷物を敷いて商品を並べれば、そこがお店。田舎の朝市みたい。
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■インド系の女性。髪の毛がストレートです。

せっかくだから、フィジーの言葉で話してみましょう。「ブラ(こんにちは)、ナザバ・オンゴ?(これはなんですか)」。イビって言われたけど、どうやって食べるんだろう?。これを1時間くらい茹でれば食べられるわよ!とのこと。ふかしたものも売っていました(1F$=約75円)。日本の栗にとても似ている味かな。見てると、おやつ代わりに、このイビを買っている人たちが大勢いました。

イビと同じように、どこの店でも見かけるのがタピオカです(2F$=約150円)。フィジーといえばタロ芋の方がイメージだったのですが、タロ芋は高いからタピオカの方がポピュラーとのこと。フィジーで食事をするとき、どんな料理にも付いてくるのが、このタピオカ。こちらではご飯代わりにお芋を食べるのです。タロ芋も置いてありました。値段はやはり高め(10F$=約752円)。フィジーでは「ダロ」と呼ばれるタロ芋は、儀式など特別なときに使われるお芋なんだそうです。とにかく、フィジーの人はお芋が大好きです。

隣にも市場は広がっています。増築して作った新しい建物。その下にも店がいっぱい。こちらの店は品物が整然と並べてあります。店を開いているのはインド系の人たち。フィジーは独立するまでイギリス領だったので、その関係でインドから渡ってきた人が多く、人口の約半分がインド系なのです。ちょっと懐かしいものを見つけました。オクラです(2F$=約150円から)。オクラって世界共通語なんだ。オクラを切ってココナッツオイルで炒めてカレーなどに入れるのだそうです。このオクラを入れたカレーも美味しそうです。
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■カバを売るフィジー系の女性。髪の毛が硬くカールしています。

南国フィジーは天候がいいから、農作物も豊富。どの店もおいしそうな新鮮野菜でいっぱいです。でも足がついつい止まってしまうのは果物の店。太陽をいっぱい浴びて、瑞々しく輝く果物がいっぱいなんです。パイナップルが2F$=約150円から、バナナが1F$=約75円から、スイカが4F$=約300円から。なかでもお店の人がすすめてくれるのがパパイヤ(2F$=約150円から)。世界で一番だよ!というパパイヤ、ひとつ切って貰ったら中は肉厚で美味しそう。甘い香りがパッと広がりました。この店でパパイヤ畑を紹介していただきました。楽しみです!

市場にはまだ別棟が。そちらには、フィジーの伝統儀式などで使うモノの専門の売り場もあるそう。ちょっと覗いてみましょう。こちらの売り場で売っていたものは、乾燥した木の根っこ。これがフィジーの生活に欠かせないモノだそう。なんていう植物なんだろうか、聞いてみよう。「ナザバ・オンゴ?(これはなんです)」。カバ、35F$=約2632円から。カバは南太平洋の島々一帯で昔から嗜まれてきたもの。その使い方は、乾燥したカバの木の根を乾燥させ、粉末にします。次にこのカバパウダーを布に入れ、水を注ぎながら濾していき、カバの汁を搾り出します。土色のカバジュースの味は、漢方薬のような苦味があって、鎮静作用があるので、ちょっと舌がしびれる感じです。疲れたときにカバを飲めば、疲れがとれ、リラックスできるのだそうです。また、結婚式など大切な時にはかかせないものです。見れば、市場のなかでも仕事の合間には必ずカバが振舞われていました。ちなみに口をつけたら、一気に飲み、手を叩くのが正しい飲み方だそうです。今度もらったら、フィジアンスタイルでかっこよく飲み干そうっと!
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■ヤサワ諸島で獲れた魚がズラリ。熱帯魚も並んでいます。

市場の中には魚売り場もありました。さすが海に囲まれた国、立派な魚がズラリ。ヤサワ諸島で獲れた魚は特に人気だそうです。見たら、熱帯魚も並んでいました。サンフラワーという名前で、ココナッツと一緒に茹でて食べるのだそうです。外のお店に並べてあったのは…、貝。シジミに似た貝だけど、聞いてみよう。「ナザバ・オンゴ?」フィジーでも、貝は「カイ」って呼ばれているんだ。やっぱりこの貝はシジミの一種(3F$=約225円から)。お味噌汁に入れても美味しいんじゃないかな。
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■魚カレー。入っているのはシラシラのフライ。付け合せにナスとバジル。

お昼過ぎになって、お腹も空いてきました。市場の隣に食堂を発見。その名もクリスタル・ミルクバー食堂。凄い名前! 店に入ると、カレーの香辛料の香りが。お客さんも市場で働くインド系のひとが多いみたい。このお店はカレーがメインの店です。美味しそうな香りが食欲をそそります。おすすめの魚カレーをチョイス。真っ赤なカレーの中に入っているのは、シラシラのフライ。初めて食べた魚だけど、癖がなく、カレーとよく合います。付け合せのナスやバジルを、カレーにトッピングしながら食べると味がまろやかになって、とっても美味しかったです(4F$=約300円)。
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■神の住む島、マナ島。

せっかく南の島へ来たんだから、翌日、近くのリゾートアイランドのマナ島まで足を伸ばしてみました。面積は約120ヘクタール、人口は約400人。神の住む島といわれ、リゾートアイランド最大級の島。日本人向けのサービスが豊富なため、多くの日本人観光客が訪れます。マナ島まではヘリコプターでひとっ飛び。海の上に出ると、きれいな珊瑚礁が輝く、絶景が広がっていました(運賃はひとり210F$=約15,792円)。
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■長女ふうちゃん(4歳)には「笑顔で、ひとに優しい人間に育って欲しい」と語る脚ノさん。

フィジーは、日本からたくさんのダイバーが訪れる場所。脚ノ好美(きゃくのよしみ)さんはマナ島でダイビングインストラクターをしています。大阪出身の45歳、フィジー在住9年。伝説のダイバーと出会い、フィジーの魅力を知り移住を決意したそうです。「海のある星は地球だけ。海の中を知らないことはもったいない。ダイビングは地球の中に入り込んだ気分だ」と脚ノさんは言う。その彼が一番大切にしていることが、フィジーの人たちとの触れ合い。「 フィジーの人たちは笑顔がすばらしい。マナ島はフィジーの入口。これをきっかけに本当のフィジーをもっと知ってもらいたい。そのための、広い意味での『通訳』になれれば」と語る 脚ノさんは、また絵本作家としても活躍しています。
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■3年もののパパイヤを収穫するモビン・アリさん。

この日は、市場で教えていただいたパパイヤ畑にお邪魔する日。車でナンディの街から郊外にあるパパイヤの畑へ向かいます。車で走ることおよそ10分。パパイヤ畑の持ち主、モビン・アリさん(30歳)に連れられて、さっそくお目当ての畑へ。舗装した道路が途切れ、うっそうと草が生い茂る道を抜けると、モビンさんのパパイヤ畑に到着。8ヘクタールの畑いっぱいで栽培されているパパイヤは約5,000本。雨が少なく日差しが強いからパパイアには適しているのだそうで、木には美味しそうな実がぎっしりです。

はじめてパパイヤが生っているのを見たのですが、パパイヤってこんな木の上の方に生るんだ。でもこれ、どうやって採るんだろう?と思っていたら、先端にスポンジのようなものをつけた竹の棒で突いて落とすのです。ナイスキャッチ! さすがモビンさん上手い。地面に落ちたものは商品にならないそうです。それほどパパイヤの実は柔らかいってこと。でも、ひとつずつ手作業で収穫していくのは結構大変そう。手伝ってあげれればいんだけど、ちょっと自信ないし…たまには失敗もあるようです。「父も祖先たちも農業をやっていたよ。今、自分もおなじことをやれて嬉しいよ」とモビンさん。

学校を出て、最初は服を作る工場へお勤めをしていたというモビンさん。パパイヤ栽培は、その工場の先輩と共同経営ではじめたそうです。今度は別の畑へ。ここはパパイヤが手で取れる高さ。実って3年ぐらいの、ちょっと黄色くなった実が食べごろなんだそうです。モビンさんのパパイヤは、週に1,800kgを収穫。国内の市場には卸さず、そのほとんどをニュージーランドへ輸出しているそうです。フィジー産のパパイヤは果肉も厚く、ジューシーで海外でも人気。モビンさんのパパイヤも評判は上々だそうです。今日収穫したパパイヤを持って、工場(Western Fresh Export)へ。ここで出荷の準備をします。採れたパパイヤを選別して、箱詰めし、ニュージーランドへと送られていきます。

今日の収穫作業もひと段落。工場から5分の自宅へと案内されました。家では、奥さんのアイシャさん(27歳)と母親のマルカさん(51歳)が昼食の用意をしていました。この日のメニューはお母さんお得意のオムレツ。そして、もちろんモビンさんの畑で採れたパパイヤがデザート。食事は、リタイヤした父親ニシャーニさん(61歳)も一緒に、みんなで食べます。「家族はとてもよく自分を助けてくれるよ。お金このとも食事のこともいろいろとね。日本人にもフィジーのパパイヤのよさを是非知って貰いたいよ」と語るモビンさん。燦燦と降り注ぐ熱帯の太陽を浴びて育った、緑濃い農作物と、瑞々しく実ったフルーツ。そして、何よりもフィジーの人たちのやさしい笑顔。のんびり歩くだけで、なぜか心豊かな気分にさせてくれる、そんな市場でした。
余白用

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