成都は、四川省の省都で、中国西南部の交通や経済の中心地です。私たちが訪れたのは、菜の花が咲き誇る季節。機内からの景色も、黄色い絨毯をどこまでも敷き詰めたようです。成都市の中心部には大きなビルが立ち並び、今なお建設ラッシュが続いています。繁華街にはおしゃれをした若者が楽しそうに歩いています。
成都周辺には、九寨溝や黄龍といった世界遺産にもなっている観光地もあり、チベットへの玄関口として、成都は観光の拠点となっています。そのため、市内にはホテルも多くあるのですが、まだまだ成都について詳しく書いたガイドブックは少ないのが現状です。そこで困るのはバックパッカーではないでしょうか? 彼らが求めるような安宿の情報は、ガイドブックにはほとんど載っていません。
そんな成都で、バックパッカーのためのゲストハウスを経営している日本人がいると聞き、私たちはさっそく会いに行きました。成都市内、文殊院という歴史ある寺院のすぐそばに「シムズ コジー ゲストハウス」はあります。フロントで、日本人女性・植田麻紀さん(30歳)が出迎えてくれました。いたるところに日本語で丁寧に書かれた観光案内やツアー紹介の手作りポスターが貼られています。
高知出身の植田さんは、1999年にチベットのラサで、その後ご主人となるシンガポール人の瀋 観華(シン カンカ)さん(42歳)と出会い、意気投合、翌年結婚します。そして、ふたりはかねてからの夢であった、ゲストハウスを成都で開業することになったそうです。ふたり共、元バックパッカーとして、宿に求めるものを形にしていったのが、この「シムズ コジー ゲストハウス」なのだそうです。まさにバックパッカーによる、バックパッカーのための宿という感じですね。
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■築百年の歴史ある建物

■植田さん

■日本語の看板が嬉しい |