

■首都ブエノス・アイレス |
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■海のようなラ・プラタ川 |
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■ヨーロッパを思わせる |
亜熱帯雨林のジャングルと南極大陸にほど近い氷の大地、南北に3800キロメートルも広がるアルゼンチンは、地域によってまったく異なる風景を見せてくれる魅惑の国。国土面積約280万平方キロメートルは世界第8位。アルゼンチンの地理を一言で語るのは不可能、南米大陸のあらゆる自然が凝縮されたようなこの国は南米大陸の南に位置し、西をチリ、北をボリビア、パラグアイ、東をブラジル、ウルグアイと接しています。アルゼンチンは、私たち日本人にとってまだまだ未知の魅力がたっぷりの国です。
多様な景観をもつアルゼンチンで、特に独創的なのが「パンパ」。パンパとはブエノス・アイレスから内陸部に向かって扇状に広がる大草原のことで、「木のない平原」を意味する言葉が語源になっています。その規模半径500から600キロメートルの扇形といったら、私たちの想像を超える広さですよね。アルゼンチン全体の80%にものぼる穀物がパンパから生産されることからも、国内の経済を支える重要な役割を果たしているといえるでしょう。
現在、地球の裏側アルゼンチンへの直行便はないため、一般的には北米を経由して行きます。訪れる際は、公用語であるスペイン語を挨拶程度でも覚えていくことをオススメします。陽気なアルゼンチン人と「オラ!(やあ)」と挨拶してみたいですね。通貨はアルゼンチン・ペソ、1ペソ=37.5円です(2004年11月現在)。

■賑わうフロリダ通り |
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■オベリスコと7月9日通り |
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■夜のブエノス・アイレス |
首都ブエノス・アイレスは人口約278万人、面積約200平方キロメートルの大都市。碁盤の目状に整然とのびる大通り、ヨーロッパを思わせる街並みから、「南米のパリ」と呼ばれるとおり、一瞬ここが南米であることを忘れさせます。しかも、市内は48の行政地区に分かれていて、それぞれの地区にまったく趣の異なる街並みがみられます。
ブエノス・アイレスのシンボル的存在ともいえる白い塔「オベリスコ」がそびえたつサン・ニコラス地区は、情報発信地として絶えず流行を生み出しています。この地区をはしる通りは、それぞれにとても特徴的。世界一幅が広いといわれる7月9日大通りは、あまりに幅が広すぎて、青信号1回では渡りきれないとか。
市内一番の繁華街、フロリダ通りには、百貨店、カフェ、レストラン、電気店、本屋、CDショップ、スポーツ用品店、ファストフード店などがひしめき合い、常に多くの人で賑わっています。フロリダ通りと交差するラバージェ通りは映画館が多い通りとして有名。どちらも歩行者天国となっていて、観光客をはじめ、流行に敏感な若者たちがここに集まってきて、ショッピングや食事を楽しみます。

■大人気のカミニート |
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■下町っぽい雰囲気も |
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■路上ギャラリー |

カラフルな街並みが印象的なのが「ボカ地区」、ここはヨーロッパからの移民が最初に上陸したというブエノス・アイレスの港町。この「ボカ」という地名、サッカーファンにはお馴染みかもしれません。熱狂的なサッカー国として有名なアルゼンチンで、このボカ地区を本拠地としているボカ・ジュニアーズは、ブエノス・アイレスの労働層に圧倒的な人気を誇っています。
ボカ地区の「名物」となっているのがカミニート(小径)。原色を使って大胆で、カラフルに彩られた建物に面したカミニート周辺には土産物屋が立ち並び、観光客が多く訪れます。観光地でありながら、どことなく一般庶民の生活感を感じさせるのは、まさに「下町」の趣。歩いているだけで楽しくなるようなエリアです。
週末には路上でギャラリーをひらくアーティストたち、明るい音楽やダンスで人々を楽しませてくれるパフォーマーたちが集まり、街の雰囲気をいっそう盛り上げています。アルゼンチンといえば有名なのが「タンゴ」。実はタンゴの発祥の地とされているのがこのボカ地区なのです。
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■カミニートを紹介するプレート |

■ガウチョ伝統文化市場 |
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■ガウチョの伝統衣装 |
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■アルゼンチン文化に触れる |
アルゼンチンには「ガウチョ」という言葉があります。「牛を追う人」、つまりカウボーイのことですが、アルゼンチン人は時に「ガウチョ」を、「英雄」の意味を込めて使うそうです。かつて牛を追って広大なパンパ(大草原)を移動していた時代には、ガウチョたちは常に大自然の危険と隣り合わせ。そんな中で勇猛果敢に生き抜いた男たちを讃える言葉なのでしょう。
ブエノス・アイレスの郊外にガウチョの伝統を保存し、アルゼンチンのアイデンティティを継承していこうと、毎週日曜日開かれている市場があります。「ガウチョ伝統文化市場」、地元の人たちには「マタデーロスフェリア」という名で親しまれる市場が今回の舞台。以前は牧場市場だったマタデーロ地区のこの場所に、アルゼンチン文化原点の発信地としてこの市場が作られたのは1986年のこと。当時は40店ほどだった店舗は現在各州から400店舗が集まり、地元の人から観光客まで多くの人が訪れます。
路上に並んだ店舗、市場のあちこちで見かけるガウチョの伝統衣装を身にまとった人々、伝統のフォルクローレ(ラテンアメリカの民俗音楽)とダンス、まるでお祭りのようなにぎやかさです。陽気な音楽に誘われ、私たちもさっそく市場内を歩いてみることにしました。

■ガウチョハット |
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■ボレアドーラ |
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■ガウチョ・カレンダー |

まずはガウチョのスタイルを体験! 市場内にはガウチョグッズを扱うお店がたくさんあります。「牛追い」と聞いてすぐ連想するのが「カウボーイハット」。もちろんさまざまな種類の「ガウチョハット」がそろいます。つばが広くて、山が高いのが特徴。地域によってスタイルは多少異なるのですが、特に南部では風が強いので、しっかりしたタイプのものが好まれているのだとか。80ペソ(約3000円)から。
もうひとつガウチョファッションの特徴といえるのが、コインの飾りがたくさんついた少々厳ついベルト。もともとナイフで襲われたときに腹部を守る目的で、このような太いものをしていたそうなのですが、これをゆるめに締めて、後ろにナイフをさすのがガウチョ風。最近はガウチョではない一般人のオシャレアイテムとしても人気なのだそうです。
スタイルが決まったら、次はガウチョの生活道具。紐に硬い玉がついた「ボレアドーラ」は動物や人に投げつけるもの、牛の皮を裂いて編みこんだムチは「レベッケ」と呼ばれています。その他、牛の角でできた水筒など、ガウチョグッズの数々はいかにも大草原を駆け回るガウチョの男気を感じさせますね。
ガウチョをテーマにしたお店はファッションやグッズだけではありません。絵やカレンダーもガウチョを題材にしたものが人気です。絵にはガウチョの生活、暮らしぶりが描かれ、カレンダーにはガウチョを讃える詩が書かれています。
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■これがガウチョスタイル

■ガウチョグッズを扱う店 |

■あつあつエンパナーダス |
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■リンゴ飴とイチゴ飴 |
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■フォークダンスを楽しむ |

市場内では、アルゼンチンの伝統的なスナックも楽しむことができます。「エンパナーダス」はアルゼンチン風ミートパイ。一般的にひき肉や野菜などを入れますが、味は地域によってさまざま、市場内のお店では1つ1ペソ(約38円)、7種類のエンパナーダスを売っていました。作り方は皮で具を包んで周りをひねるようにしてとじたら、油で揚げます。中身がひと目でわかるように、種類によってとじ方が違うのだそうです。具がとってもジューシーでおいしかったです。
お祭りの雰囲気たっぷりの市場で、いかにもお祭りらしいお菓子を見つけました。日本で昔からあるお菓子「リンゴ飴」、最近はイチゴ飴なんかもありますよね。なんとアルゼンチン版リンゴ飴を見つけました。でも少し違うのが、こちらのは飴の周りにポップコーンがついているんです。甘いだけじゃなく、お腹がいっぱいになりそう。
ガウチョ伝統文化市場は時間を追うごとにだんだん人が増え、にぎやかになってきます。市場中央に設けられたステージでイベントがはじまると、前が見えないほど多くの人が集まっていました。そしてフォークダンスの音楽がはじまると、2人1組で踊りはじめます、なんと800人ものの人が参加するのだそうです。その中のひとつ、「ポルプローレ」はガウチョとその妻との踊り、陽気な音楽と人々の豊かな表情。周りで見ている人々も自然に体が動き出しそう。
もうひとつ、この市場で体験できるガウチョ文化が「ソルティハ」、伝統衣装を身にまとい、手に棒を持ったガウチョが、馬でゲートを走り抜ける瞬間にゲート上部についた小さなリングに針を通すという競技です。日本でいう流鏑馬(やぶさめ)でしょうか。馬がものすごいスピードで駆け抜け、迫力満点。見ている誰もが、馬がゲートを駆け抜ける瞬間に集中しています。そして成功すると集まった観客から大歓声が上がります。中には小学生くらいの男の子「チビガウチョ」の挑戦も。週末に家族みんなで楽しめるレクリエーションのひとつとなっています。
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■ソルティハは迫力満点

■「ぼくもガウチョ!」 |

■あったかポンチョ |
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■パタゴニアの織物 |
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■ロドクロシータはいかが |

南米先住民の民族衣装といえばポンチョ、現在でも南米各国で親しまれています。同じ南米のポンチョでも地域によって模様が異なりますが、四角を使った模様がアルゼンチン北部地方のポンチョの特徴。作りはとてもシンプルで、アルパカや羊の毛を手でつむいで、手織り機で編んでいるので、とても温かそう。500ペソ(約18750円)から。同じ羊毛の織物でも神への尊厳、世界の発祥を表すのは最南端のパタゴニアの織物です。50ペソ(約1875円)から。
アクセサリーのお店でとてもかわいいピンクの石を発見。別名「インカのバラ」とも呼ばれている、このロードクロシータは、アルゼンチン北部の鉱山でしかとれないという貴重品。派手すぎないやさしいピンク色は地元の人ばかりでなく、観光客にも大人気。ロードクロシータと同じくアルゼンチンの特産品シルバーを組み合わせたかわいいアクセサリーは種類が豊富です。
アルゼンチン伝統の飲み物といえばマテ茶、市場内でも仕事の合間にマテ茶を飲む人の姿をよく見かけます。マテ茶を飲むのに欠かせないのが「マテ」と呼ばれる容器、市場内でマテを専門に売るお店を見つけました。店主のセサルさんがその場で作業をしながら、接客をしています。話を聞いてみると、マテの材料はなんとカボチャ、セサルさんのマテは伝統のデザインにこだわって、すべて手作り。それにしてもカボチャからどのようにマテができるのでしょう。私たちはマテの秘密を探るべく、セサルさんの自宅兼作業場にお邪魔することにしました。
ちょうどお腹がすいてきたころ、煙とともに漂ういい匂いに誘われ私たちは市場内のアサード・レストランへ。「アサード」とは炭火焼のことで、もともとはガウチョ料理なのだそうです。アルゼンチン人の主食はなんといっても肉。どの人も肉のかたまりを豪快に食べており、そのボリュームに唖然。メインはもちろん牛肉、肉の他にチョリソーや内臓を盛り合わせたランチはまさにアルゼンチン風。1人前25.5ペソ(約956円)。
アルゼンチン伝統文化のアイデンティティを取り戻そうとはじまったガウチョ伝統文化市場、ガウチョの文化だけでなく、インディヘナ(先住民)の文化、アルゼンチン各地の文化など、融合された形でこの市場に凝縮されていました。とにかく印象的だったのが訪れた人々の楽しげな様子、週1回、老若男女誰もが楽しみながらアルゼンチン文化に親しめるこの市場は人々にとってかかせない存在になっているようでした。
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■マテ職人のセサルさん

■いい匂いと煙が充満

■市場の活気は最高潮に |

■セサルさん夫妻 |
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■マテの材料はカボチャ |
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■中央に穴を開けます |
翌日、アルゼンチンの生活になくてはならないマテ茶の容器「マテ」を伝統的な方法にこだわって作り続けているというセサルさんを訪ねて、ブエノス・アイレス市内のマニェス地区にやってきました。出迎えてくれたのはマテ職人のセサル・コンケイラさん(40歳)と奥さんのエディツさん(43歳)。自宅の庭先にはいろいろな種類のマテが並んでいました。その材料はアルゼンチン・カボチャ「カラバッサ」です。さっそくマテを作る工程を見せてもらうことにしました。
作業は自宅の一角にある工房で行います。そして使うのは乾燥させて6ヶ月ほど保存しておいたサンチアゴ産のカボチャ。マテには昔からカボチャが使われていました。今はカボチャ以外にもいろいろな容器がありますが、カボチャはまさに「自然の容器」、茶葉を入れたときに味が変化しないのだそうです。
マテ作りはカボチャに穴を開けることからはじめます。使うのは電動ドリル。カボチャにあう大きさの筒をドリルの先にはめたら、場所をよく見定めて一気に穴を開けます。それは一瞬のできごと。ドリルを引き上げると、きれいに丸い穴が開いています。ふちの部分には丁寧にやすりをかけていきます。これであっという間にマテの原型は完成です。

■鉛筆で下書きをします |
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■下書きに沿い彫っていく |
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■模様を際立たせる |

さていよいよマテに個性を与えるデザイン画を入れる工程です。セサルさんの専門はアルゼンチンの先住民のデザインをモチーフにしたもの、なんとその数は1000種類以上。マテ職人はそれぞれに考え方やデザインを持っていてそれをもとに制作するのだそうです。この日セサルさんが見せてくれるのは、ふたつの頭をもつ蛇のデザイン。鉛筆でカボチャの表面に絵を描いていきます。
昔、何も道具がなかった時代は、火などを使って彫っていたそうですが、今、彫刻の作業に使うのは小さい彫刻刀やきりのようなものです。けがに気をつけながら、丁寧に鉛筆の下絵をなぞるように彫っていきます。オレンジ色のカボチャの表面が削れたところから白い地肌が見えて、それが模様になっていくのです。セサルさん曰く、カボチャは曲線でできているので、そのカーブにそって彫るのが難しいのだそうです。
これで模様がくっきり浮き出てきましたが、この模様をより際立たせるために火を使います。ガスバーナーで焼いて黒く焦がすことによってさっき彫った部分とコントラストをつけるのです。バーナーの当て方には職人技が光ります。きれいな焦げ目をつけるには一定の強さで焼かなければなりません。強く当てすぎるとその部分だけ焦げて黒くなってしまうのです。そしてあらかじめ決められた部分だけを黒くするので、彫ったラインを越えないようにと神経を集中させます。
デザインにもよりますが、1日に50から60個も作れるのだとか。今はセサルさんの3人の息子たちも手伝っています。3人はそれぞれ違うものに興味があって、「彼ら自身が何をしたか選ぶ権利があると思っているよ」と言うセサルさんですが、それでも子供たちが自分の技術を学んでくれることをうれしく感じるのだそうです。
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■作業を手伝う子供たち

■マテの完成!! |

■竹製のボンビージャ |
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■節に合わせて竹を切る |
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■穴はフィルターの役目 |

絵柄ができたら、機械で表面を磨いて完成です。磨いたマテはつるつる、光沢があっていっそうデザインがきれいに浮かび上がってきます。「自然の容器」にこだわるセサルさんのもうひとつのこだわりはボンビージャ(ストローのようなもの)。日本人の感覚では熱いお茶をストローで飲むなんて違和感がありますが、マテ茶を飲むときにはボンビージャを使うのが作法なんです。
街ではよく銀製のボンビージャを見かけます。しかしセサルさんが使う材料は竹。まず節にそって竹を切り、やすりをかけてきれいにしていきます。一定の長さは保っているものの、1本、1本の長さはバラバラ。マテの大きさによって使うボンビーシャの長さは変わってきますから、ちょうどいいのです。
マテ茶を飲むボンビージャには必ず側面に四段くらい穴が開いています。これは何のためだと思いますか? 実は一番下の穴は空気が入らないように、上の穴は茶葉が入らないように、つまりフィルターの役目を果たしているのです。だからこの穴はとても大切、まず細いドリルで穴を開けてから、先が針のようになったバーナーでさらにしっかり開けていきます。
仕上げにバーナーであぶって口の部分に自然なカーブを描かせます。一般的なボンビージャはまっすぐですが、セサルさんは飲みやすいようにカーブをつけているのだそうです。こうすれば横になったり、運転しながら飲むにも便利ですよね!?
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■バーナーで仕上げの作業

■セサルさんのマテ |

■マテ茶と手作りの容器 |
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■息子の入れたマテ茶は最高 |
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■エディツさんと子供たち |
マテとボンビージャが完成したところで、マテ茶の正しい入れ方。まずマテに茶葉をいれ、逆さにして振ります。お湯を注いだらしばらく置いて、茶葉が開くのを待つのです。茶葉が広がったらボンビージャでいただきます。マテ茶の習慣はインディオからはじまったといわれ、今ではアルゼンチン以外の南米でも愛飲されています。街でよく見かけるのがマテ茶を回し飲みする光景。マテ茶を共に回し飲みすることで、 そのグル−プの一員として認められたことになります。アルゼンチンの人々の生活に欠かせない健康茶なのです。
セサルさんがこの仕事をはじめたのは1990年、それまではホテルで働く傍ら、趣味で工芸品を作っていたそうです。セラミック製品のアーティストであるエディツさんと結婚してからこれを仕事にしようと考え、今は3人の子供とともに家族で携わっています。この仕事をしていると家で家族といる時間が増えるし、仕事を通じて、みんなで働いている、共同で生活していると実感できることに喜びを感じるといいます。
もちろん作品に対しては「本物を作ること」を忘れないというセサルさん。お客さんが喜んで買ってくれ、「気に入ったよ、デザインがいいし、いい仕上がりだね」と言われたときは、自分のメッセージが伝わっていると感じるそうです。そして、このアルゼンチンの伝統を国内外の多くの人に知ってもらうために、街の中心部に店を出すのが夢だとか。来年には観光地へ行って、観光客に自分のマテを紹介しようと考えているといいます。とても精力的に活動しています。
アルゼンチンに古くから伝わるマテ茶を、職人さんが心を込めて作ったマテでいただくのはまた格別です。人々の心をつなぐマテ茶の伝統、セサルさんのこだわりのマテは今日もいろいろなところで人々の友情を育むお手伝いをしているのかもしれません。
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