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2千万人の人が暮らすメキシコシティー

車は列をなして市場に向かう

市場をテントが覆いつくし、店が入り組んでいる
南北に二つの大きな陸地を構えるアメリカ大陸。その中央に位置し、日本の約5倍もの面積を誇る国「メキシコ合衆国」。首都メキシコシティーには世界最大の2千万人の人々が暮らしています。テポツトランはメキシコシティーから南へ車で走ること約1時間のモレーロス州に位置します。テポツトランは、先住民の言葉で「奇岩に囲まれた場所」を意味します。テポツトラン市場は16世紀初頭、農作物の交換の場として開かれ、1950年に市場の建物となった。
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美味しそうな果物を選ぶお客

チャチャローンを売る肉屋 ジュースを飲むお客さん
市場にはメキシコでとれた豊富な果物、玉葱、唐辛子に香草が、店頭で顔を揃えています。豚一頭の皮を一部分ずつ切り取り、それを揚げたチャチャローンがあります。メキシコではポプュラーな食べ物として人気です。1キロ80ペソ(約1100円)と安く、サラミに似た味で、おつまみに適しています。健康によいのは、目の前で絞ってくれる果汁100パーセントのフレッシュジュース。大抵の人は12ペソ(約165円)の1リットルボトルを買っていきます。女性店員さん曰く、「毎日果物を絞る力仕事をしていると、自然と筋肉がついてしまう」のが悩みの種だそうです。 img
新鮮なジュースをお客に届ける
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ずらりと並ぶ太鼓

種類の違う太鼓を使い、音を合わせる



市場を歩いていると、どこからともなくポコポコと、何かの楽器を叩く音が響いてきました。お店に足を運ぶと、数人の少年が太鼓に興じていました。少年は「太鼓の音は不思議な音を奏でるので、幾つかの太鼓を使い、自分達独自の音楽を作りたい」と、語ってくれました。
   
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賑わう食堂

流しのギター弾きがいるのも、メキシコらしい 料理の用意をするソレンダさん
市場ではテポツトランの伝統的な郷土料理の食堂があり、多くのお客が訪れる人気食堂を見つけました。郷土料理バルバコア(メキシコ風羊肉の蒸し焼き)のアヤラ食堂で、店頭には羊の頭が置かれ、羊肉を使用していることを証明しています。一人前約100円で、蒸した羊の肉と香草を炒めたもの。それに具沢山のコンソメスープが付きます。ルイスさん(74歳)、ソンレダさん(74歳)とセサ−ルくん(18歳)がこの日は店に立ち、注文を受け付けていました。柔らかなバルバコアの肉にスープと、メキシコ独自のユニークなメニューが飯台に並びます。お客の中には、食堂まで20キロかけて来るお客さんもいますし、流しのギター弾きも来たりと賑やかにお昼の時間が過ぎていきます。その昔、バルバコアがアメリカに訛って伝わり、バーベキュウとなったそうです。 img
注文された料理を次々に作っていく
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ルイスさんと一緒に作業するレイアルベルトくん

ナベに材料を入れていく 朝方、料理の仕上げ
バルバコアの作り方を取材しに、ルイスさん一家を訪れました。回りには小さな家が建ち並ぶ、庶民の住む地域だと感じました。初めに羊の肉や野菜、玉葱、調味料、ニンニクにルイスさん一家に伝わる独自の味付けをほどこし、腸詰めにします。ルイスさんの家では小さな子供のレイアルベルトくん(8歳)も手伝いをします。小さいながらしっかり者で、ルイスさんの仕事を積極的に手伝い、腸詰めされた羊の肉をしばったりと、頑張っていました。料理を美味しくする秘訣は、腸にナイフで小さな穴をあけること。そうすることで味が染み込み、料理の味がよくなるそうです。腸詰めにされた物をスープの入った大きなナベに移し替え、外に運び火で熱します。スープの中身はニンニク、人参、玉葱、ジャガイモ、豆、米にエパソテの葉を入れ水を加えたものです。時間の経過と共に、肉の匂いにエパソテの香がほのかに混じり、食欲をさそいます。ルイスさんは「孫はとても可愛く、成長していく姿を見るのは、自分の励みにもなり楽しい」と語ってくれました。羊の足は100人分ものコンソメスープになり、スープとバルバコアは夜が明けると料理専用のナベから市場に運ぶナベに移し替え、食堂に運びます。 img
完成したバルバコア
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インタビューに答えてくれたルイス夫婦

バルバコア作りを、わかり易く教えてくれたルイスさん 今日も賑わうテポツトラン市場
アヤラさん夫婦は47年前に結婚し、アヤラさん夫婦は専業農家でしたが、35年前から本格的にバルバコア作りを始めました。きっかけは、ある年に農家が不作に見舞われ、家族の将来に不安を感じた二人は、バルバコア作りを思い立ったそうです。ソレンダさんは生きている羊を調理したり売ったりする事への抵抗感が強く、食堂を始めた当初は、相当苦労を強いられたそうです。バルバコアの味はルイスさん一家で独自に工夫したので、他のお店では真似できないと自慢げでした。食堂経営の秘訣は、一緒にコーヒーを飲んだり世間話しをする中で、家族の絆を深く感じ、互いの信頼を高めることだそうです。子供達については、「レイアルベルトもセサ−ルもそれぞれ将来の夢があり、自分達の目指す道を進んでほしいので、決してバルバコア作りを強制したくはない」とのことです。夫婦二人は体の動く限りバルバコア作りに携わっていきたいと、強く語ってくれました。テポツトランで一日中働く老夫婦。一生懸命仕事をする事で、家族の絆が深まり、幸せな生活を送れる。そんな人生の喜びを、アヤラ一家から感じました。
 
9月9日放送 メキシコ テポツトラン市場
アルバム
   市場のセレクト写真集
地域データ
   アクセス方法や現地情報をcheck!
見所紹介
   市場を通して見えてくるものは?
番組内容
   テポツトラン市場をご紹介
制作こぼれ話
   撮影現場の裏話満載!
市場で働く女性
   老いも若きもがんばってます。
お国自慢レシピ
   簡単でおいしい逸品を伝授します。

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