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無数のパラソルが モラン市場の特徴
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青空の下、活気に満ちた人々で賑わうモラン市場 |
巨大パラソルの下で、 お店が並ぶ |
| 韓国の首都ソウルは経済・流通・政治などあらゆる機関が集中し、「アジアを代表する都市」です。そのソウルの中心地から車で40分ほどの隣町・ソンナム市には”無い物がない”と言われるモラン市場があります。毎月4と9の付く日に開かれることから、別名「5日市場」とも呼ばれています。モラン市場は1960年頃に自然発生的に形成された露店街を、1990年頃から本格的に市場化し今の姿となりました。平日でも5万人近く、週末には10万人を超える人が訪れる巨大市場として賑わっています。 |
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サービス精神旺盛な 魚屋のお兄さん |
小さな子犬を市場のあちらこちらで見うける
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モラン市場では、ありとあらゆる漢方薬が揃う |
| 市場は穀物、薬用植物、衣服、履き物、雑貨、野菜、唐辛子、ごま油、唐辛子、魚介類、動物と探せば何でも見つかります。人々が物珍しそうに足を止めるのが、淡水魚を扱うお店で、バケツから溢れてしまう位の鯉、ウナギ、ナマズ、雷魚に貝類が、売られています。動物を売るお店も種類豊富にあり、アヒル、鶏、犬、ヤギにヒヨコと大小さまざまな動物を見ることができます。漢方薬を扱っているお店もあり、中国産と韓国産のムカデの漢方薬、たんぱく質豊富な蚕の漢方薬、二十六種類の薬草が入った漢方薬など韓国の良質な漢方薬を揃えた店があります。 |
日本では売られていない 煮て食べる漢方薬もある |
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袋一杯に入った唐辛子の 袋が並びます |
光沢があり見栄えが良い 自然乾燥の唐辛子
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サッパリとした味の 果物チャメ |
| 市場の一番奥に広がるのが唐辛子を扱う店々で、敷地一面に唐辛子の入った袋が置かれています。こんなにも大量の唐辛子を、どこから集めたのかと目を疑うほどの量で、自然乾燥させた新鮮な唐辛子が揃います。モラン市場で一番元気な声をだし頑張っているのは、外形が黄色で「チャメ」(まくわうり)という果物を売る女性です。通る人に声をかけては試食してもらい、店で売っている「チャメ」がいかに美味しいかを話したり、「食べたら分かるよ美味しさが、1個、2個、3個、4個、5個持っていって持っていって」と韓国に古くから伝わる「数え歌」を歌いながら、サッパリとした味わいのチャメをどんどん売っていました。 |
市場で元気な韓国の数え歌を聞ける |
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車の中で舞台の為に 化粧中のリュウさん
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舞台で音を調節する パックさん |
心地よいハサミ音が 響きわたる |
| 密集した食堂地域をぬけると、多くの人集りを目にしました。 そこで歌声と太鼓の音と共に、踊りを舞う男性二人組をみつけました。パックさん(42歳)とリュウさん(45歳)で踊りを踊りながら、飴を売る一風変った二人組みで、韓国に500年も前から伝わる伝統の「飴売り」です。パックさんは15年前、偶然見かけた「飴売り」に触発され、自己流で飴売りの芸を磨き、古くからの友人だったリュウさんと共に、「飴売り」の商売を始めました。二人は化粧を施し、太鼓や扇子を使いマイクパフォーマンスで観衆を魅了します。踊りながら飴を売ったり、片方がマイクパフォーマンスをしている最中、大きな「ハサミの音」でテンポ良く音を響かせながら飴を切っていきます。集まるお客さんの内、二割くらいの人が、飴を買ってくれるそうです。飴の味は日本の「ちとせ飴」にちかい昔ながらの懐かしい味でした。二人は1日3回の実演を行ない、市場が開かれていない時には、各地の文化行事に参加します。 |
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| 多くの人が集うスーウォン市 |
飴の原料となる、 トウモロコシと麦
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出来あがった飴 |
| 「飴売り」のパックさんの案内で、飴の製造工場を見学に、ソウルから車で1時間程の距離にあるスーウォン市に向かいました。飴を作り続けて40年という「ヨンハンジェイ」工場に到着すると工場長のリーさん(54歳)が出迎えてくれ、飴作りの工程を見せてくれました。 原材料のとうもろこし粉と麦芽の粉に水を加え機械で混合し、プレス機で原液を抽出後何度か濾過し、丸一日かけて濃縮させると飴の原型が出来あがります。形になった飴を、今度は別室へ運び空気を細かな気泡にして吹き込むと柔らかな飴になります。出来あがった飴をパックさん達は我先にと、口に運んでいました。 |
 工場で30年以上働く 職人さん |
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| 飴を次々と口に運ぶ二人 |
人々に生きる大切さを 教えてくれるモラン市場
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| パックさん達は飴が売れなくとも、時代の変化の中でさびしい境遇にあるお年寄りが、笑って踊りを満喫してくれてる姿を見るのが楽しみで、踊りを続けているのだそうです。パックさんは、天職の飴売りを生涯続けることが夢だと語ってくれました。彼らは、韓国で500年も前から伝わる「飴売り」の伝承者という気負を感じさせず、見る人の心に喜びを与えてくれる二人でした。”無い物がない”と言われるモラン市場。昔ながらの風情を残し、人々に生きる大切さを教えてくれる市場です。 |
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