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プサンは年々近代都市になりつつある
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発展を続けるプサンの港 |
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| 韓国最大の港町プサンはソウルから南に約300キロ、福岡から北へ約200キロに位置します。古くから日本とも関わりがあり、日本から定期観覧船が到着する韓国唯一の港としても知られています。プサンの経済を支えるプサン港は小さな漁港から始まり、現在では年間500万個のコンテナを扱うまでに発展しました。将来的には中国の沿岸と結ぶ航路拡大計画が進められているそうです。 |
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大きな看板が チャガルチ市場の目印
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市場内はほとんどの店が魚介類を置いている |
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| 観光名所として名高いプサンには、チャガルチ市場という魚介類を取り扱う市場があります。チャガルチ市場は、1945年頃から店が並びはじめ、大きな市場へと発展をとげました。韓国語で「チャガル」は「小石」で、昔この場所で獲れた魚を「小石」の上で売っていたことや、「小石」が多かった場所であることから由来しているそうです。店は権利金を支払った市場建内の店と、権利金を支払わない建物外の露店に大別されます。 |
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アジメ達が集う チャガルチ市場 |
アジメ達は一日中 商売に精をだす
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刺身で食べる 海ミミズ(ケブゥ−ル) |
| 露店で働いている人がほとんど女性達で、韓国では年配女性を「アジュマ」と呼び、プサンではそれが訛り「アジメ」となります。「チャガルチアジメ」といえば、韓国では働き者の代名詞で、彼女らが行き交うお客さんに呼び込みをかける独特の光景が、活気に満ちた雰囲気を醸し出します。店頭にはアナゴ、タチウオ、サバ、フグ、サザエ、エイ、カニ、エビに貝と、他にも沢山の新鮮な魚介類が揃っています。日本では見かけない珍品は、ケブゥ−ル(海ミミズ)というソーセージ状の生物で値段は一匹5千ウォン(約500円)です。内蔵を取り除き、塩かゴマ油をつけて刺身で食べるのが通の食べ方だそうです。ケブゥ−ルは皮膚に張りを与え健康に良い食材と聞きましたが、そのグロテスクな原形を目の当りにすると躊躇せざるを得ません。市場の人気食品は韓国風ぜんざい「ホバッジュク」で、あずき入りとカボチャ入りの2種類があり、味はカボチャの甘味と白玉がマッチして、とても素朴な味でした。 |
 市場で人気のぜんざい(ホバッジュク |
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チャガルチ市場 ビル入り口
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室内には主に生きた魚を置いている |
いつも笑顔が絶えない ブさん |
| 市場ビル内では、観光客馴れしている店員さんが多く、「安いよ、美味しいよ」と声を掛けられます。店員さんはお客相手によって韓国語、英語、日本語を操りながら、お店自慢の毛ガニや貝類などをお客さんに紹介していました。ビルでは自分の目で活魚を選んで買えるのが醍醐味で、値段交渉後、購入した魚は二階の食堂で捌いてもらい食事をとれます。食事を楽しんでいたお客さんは、「脂が乗った鮮魚でとても美味しい」と言って満足していました。平日は夜8時頃から混み始め、週末はとくに賑わいます。市場内で美味しい魚介類を揃え、笑顔が印象的なブ・インジャさん(64歳)を一日取材しました。朝5時から市場で仕事を始め、朝のひと仕事を終えると海へ魚を放流し、自然の恵みに感謝のお祈りをささげます。放流とお祈りは、生き物の命を奪ってお金で売り買いする事への償いとして、毎日欠かさずに続けているそうです。 |
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山々に囲まれた三光寺
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極彩色あふれた仏像 |
韓国独自の色使いに 驚かされる
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| ブさんはお祈りの後、午前9時頃までお店で働き、作業着から普段着に着替へ、市場から車で約30分の場所にある白楊山(ぺヤンサン)という山のふもとの、三光寺(サムヴァンサ)に参拝に出掛けます。極彩色の建物は、韓国ならではの文化や風土にあったスタイルです。 |
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| 殿寛雄大寺 |
塔を回りながら祈る
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壁一面、仏像 |
| ブさんは多くの建物の中で、一本の白く小高い塔へまず立ち寄りました。塔の正面に正座し、深くお辞儀を何度も繰り返してから塔の周りを53周し、家内安全と商売繁盛を祈ります。大小約1万体の仏像が並ぶ止観殿の講堂に入り、講堂に座りこみ「カンセンボサルサン」と菩薩の名前を何度も唱え、健康を祈願していました。ブさんは22年間通い続けたご利益で、今まで平和に暮らせたと固く信じているのです。 |
 小さな仏像が並ぶ |
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働くブさん
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食材説明に耳を傾けるお客 |
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| お参りの後は、午後2時頃から仮眠をとり、再び店に足を運び、サメとコランチにエビなど生きの良い活魚を店頭に並べ、閉店まで商売に精を出します。ブさんは初めてのお客さんから常連客まで、和やかな笑顔で接し、市場で働く喜びを体全体で表していました。ブさんはプサンの発展と共に、年々変化するチャガルチ市場で、一生働いていきたいと語ってくれました。我々はブさんの働く喜びと自然への感謝の念を通して、儒教に根ざす韓国の風土と精神文化を垣間見たような気がしました。 |
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