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| 市内のシンボル、聖母マリア教会 |
中央を流れるのがサイゴン川 |
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| 人口約450万人を数えるベトナム最大の都市、ホーチミンシティ。ベトナム戦争終了まで、南ベトナム共和国の首都として呼ばれていた「サイゴン」の方が聞き覚えのある方もいるかもしれません。社会主義国のベトナムですが、「ドイ・モイ」と言われる開放政策のため、数多くの外国企業が進出しているようです。市内には、コカ・コーラなどのアメリカ企業や日本の自動車・電器メーカー等の看板も立ち並び、市民劇場の近くには「ロッテリア」も出店しています。それでも25階建てのホテル屋上からは、近代的なビルも立ち並ぶ市街地とともにサイゴン川の対岸に広がる田園風景も見かけられました。
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ベンタイン市場正面
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場内案内地図。ベトナム語でしか表記されていないので、実際に足を運ばないとどこになにがあるか分かりません |
市場のメインストリート |
| この街=ベトナムでも一番大きなを規模を誇る市場が、今回取材に訪れた「ベンタイン市場」です。市内中心部に位置するこの市場の歴史は、フランス統治時代の1914年、中央市場として建設されたことに始まります。正面入口の大きな時計が目印となっているベンタイン市場には、約100m2四方の大きな建物の中と外周に沿って、約2,000軒のお店が出店しています。市場の中に足を踏み入れると、広い通路が裏口まで一直線に通っており、入口に近い場所には左右にアオザイの生地等の衣類関係を売っているお店が並んでいます。ホーチミン市内観光スポットの一つとなっているベンタイン市場では、観光客馴れしている人も多く、アオザイ生地屋の女性達からも「コンニチワ」と声を掛けられれます。見ていると、どこから来た観光客かを瞬時に見抜き、韓国語やフランス語・英語・ドイツ語など何カ国語も操り、商売にしようと必死です。 |
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| アオザイの販売店 |
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細い通路の両側にお店が並んでいます
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お客さんでいっぱいのネ-ルサロン |
市場内の食堂 |
| 中央通路の左右にも人ひとりがやっと通れるような通路が何本もあり、間口1m程度のお店が何軒も続いています。奥の方に向って、ベトナム陶器・雑貨・漬物・乾物・野菜・食堂などのお店が続き、中央通路から外れた場所には、貴金属や米・茶・コーヒー・食器・電気製品・生花・ネールサロンなどなど、ありとあらゆる種類のお店が集まっており、全部のお店を見て周るには1日では足りないかもしれません。 |
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| お米もいろいろな種類が売られています |
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| 魚屋さんは、建物の外で営業中 |
解体した肉をそのままぶらさげている肉屋さん |
鶏などは生きたまま売られています |
| フランス統治時代に建設された建物の裏口を出たあたりには、魚や肉を扱う商店が並んでいます。日本でよく見かける「魚屋のおやじさん」的な男性はおらず、女性ばかりが何人も地べたに座り込みながら、威勢よく魚をさばき、買い手と商談する光景が見かけれられます。市場の周りの道路には、行き交うバイクや車のすぐ脇で、ノンラーと呼ばれるすげ笠をかぶった女性達が野菜やフルーツ等の露店を出しています。
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| 市場周辺の露店 |
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お店の看板。取材前まで無かったんですが急遽取り付けられました。店の名前は特に無く、住所が書いてあるだけです。
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色とりどりのミュールやサンダル |
様々なタイプのバッグ |
| 市場の裏口を出て右手に50mほど行ったところに、手作りのビーズを飾ったオリジナルのバッグやサンダルなどを扱うグエン姉妹のお店があります。日本の観光客もよく訪れるという店内には所狭しと商品が陳列されており、どれも鮮やかなビーズで飾られています。なかにはシックなデザイン・カラーの商品もあるので、年代的には幅広い女性に楽しめるのではないでしょうか。基本的に、デザインとビーズの縫い付けは姉のミング・ウェットさん、お店での販売は妹のオアンさん、と分けているそうです。 ただ、これだけの商品はとてもウェットさん一人だけではとても作りきれず、自宅を兼ねている作業場で、何人もの縫い子さんに指示を出しながら製品を作っているそうです。せっかくなので、拝見させてもらうことになりました。
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| 左が姉のミング・ウェットさん、右が妹のオアンさん |
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| バイクに乗り込む二人 |
住宅街の中に作業場はあります |
作業場を取材中 |
| 姉妹二人が乗るバイクに連れられて着いたのは、ベンタイン市場から約20分ほど離れた住宅街にある自宅兼作業場です。作業場は、家に入ったところにあり、広さは10畳ほどでしょうか、縫い子さん達が床に座って小さな作業台の上の生地にビーズを縫い付けていました。取材に訪れたときは、縫い子さんは8人ほどいましたが、たまたま新しいデザインを修得させる為に作業場に呼んだ人達だそうで、通常は 自宅周辺にいる16才から40才ぐらいまでの縫い子さんが約50人ほど、それぞれ自分の家で作業をしているそうです。
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| ミング・ウェットさんが縫い子さんに指示を出しています |
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大事な材料である各種ビーズ
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バッグとなる生地にビーズを縫い付けています |
縫い子の一人、ミヌオンさん(16才) |
8人いる兄弟姉妹の長女と三女である二人ですが、 姉のミング・ウェットさん(42才)は、国営のセーターや帽子の工場で働いた後20年ほどまえに独立し、バッグやシューズの製造を始め、妹のオアンさん(36才)は、アオザイ縫製の仕事や銀行勤務を経て、昨年の6月にベンタイン市場に現在のお店をオープンしました。 姉が作って、妹が売るというスタイルはまだ始まったばかりですが、事業は順調に伸びているようです。その理由をウェットさんに聞けば「妹に商才があるから」と言い、オアンさんは「姉のデザインが素敵だから」と、お互いを褒めあっていましたが、経歴を見れば分かる通り、お互いの経験を生かしながら、ビジネスを発展させているようです。実際、1ヶ月に製造販売されるビーズ縫製付のバッグは約2,000個、ミュールは10,000足以上だそうです。作業場にいた縫い子のミヌオンさんに自分の夢を聞くと、大好きな今の仕事を生かしていつかはグエン姉妹のように独立したいです、と大きな目を輝かせながら答えてくれました。現在、日本語を猛勉強中のオアンさんがいるこのベンタイン市場にあるお店を、機会があったら立ち寄ってみて下さい。かわいいお土産がたくさん揃うはずです。
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