
 ここはアベニーダ2番通り
 コロニアル調の中央郵便局
 カルロスさん家族の集落
 そこまでの目印がまずない |
■「コスタリカには住所がない」
コスタリカについて、まことしやかに流れるこの噂(噂になってない?)。「じゃあどうやって郵便物が来るんだ?」と、謎めいたこの情報に、個人的にはかなり興味津々でした。現地に着きコーディネーターさんに伺ったところ、「正確には住所がないのではなく、『番地』がないということでしょうね〜」とのこと。コスタリカには日本でいうような『○丁目○番地○号』といった個々を指すような住所は存在しないのだそうです。
ではどうやって郵便物はやってくるのか?都市部においては、東西に走る通り『アベニーダ』と南北に走る通り『カジェ』にそれぞれ番号が割り当てられてあり、『カジェ5番通り沿いの、アベニーダ中央通りと1番通りの間』などと、各通りをもとに一応は住所が特定できるそうです。でもほとんどの方は『郵便局の私書箱』を利用して郵便物を取りに行っているのだとか。
しかし田舎の方に行くと、事情は違ってきます。まず都市部のように通りに名前はありません。そして私書箱を持っていない人も多いのです。そういう所には週に何度か郵便配達の方が郵便物を持ってきてくれるそうなのですが、でも住所(番地)はありません。しかし郵便物は届きます。ここで表記する住所はなんと『目印』です。
例えばこうです。『○○村の中央公園から北に○キロ進んで、ガソリンスタンドを西に曲がり、○百メートルほど行った所にある黄色い屋根の家の、隣の赤い門の家』。日本から考えると信じられない表記の仕方です。こうなると目印(例えばガソリンスタンド)がなくなれば、当然住所表記を変更しないといけなくなります。ヘタをしたら『元ガソリンスタンドがあった場所から・・・』など、初めて訪れる人には何がなにやらまったく分からない状態になりかねないのです。
今回取材したカルロスさんのお宅もずいぶんと町から離れた場所にありました。途中から舗装されていない道路になり、そのうち人家もまったくなくなり、ただただ牧草地の広がる丘陵地帯になります。基本的に目印となるようなものがまずないのです。カルロスさんはいつも何を目印として住所としているのか・・・これも今となってはちょっとした謎です。
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