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 <材料/4人分>
●合い挽きの挽肉 500g
●全卵 1個
●米 50g
●ナツメグ 適宜
●パプリカ(ピーマンでも良い) 6〜8個
●ラード油 大さじ2
●玉ねぎ 1/2個
●ニンニク 1〜2片
●チキンブイヨン 1L
●パプリカパウダー 大さじ5
●完熟トマト 1個
●キャラウェイシード 少々
●サワークリーム 適宜
●小麦粉 適宜
●塩、こしょう 適宜

 <作り方>

img 1.挽肉の種を作ります

まずご飯を用意しましょう。冷凍庫で保存してあるご飯や、前日の余ったご飯を利用しましょう。日本のお米は粘りが強いので、流水でぬめりを洗い流し、ザルで水を切っておきます。炊いたご飯がない場合には、生の米でも出来ます。サッと研いでおきましょう。

合い挽き肉に全卵1個と、洗ったご飯、ナツメグ、パプリカを大さじ1入れ、塩・こしょうを少々入れて、よく混ぜ合わせます。お肉の粘りがでるまで、しっかりと混ぜ合わせましょう。

2.パプリカに肉を詰めます

 ハンガリーでは白いパプリカを使います。大きさは緑のピーマンほどですが、少し肉厚です。日本では、一般には白いピーマンは出回っていませんので、ご家庭では、緑のピーマンを代用で使いましょう。レッドパプリカや、イエローパプリカでは大きすぎますし、肉厚すぎです。ヘタと種をくり抜いたパプリカ(ピーマン)の内側に、小麦粉を振ります。スプーンで小麦粉を中に入れ、パプリカのなかの余分な小麦粉は振り落としておきましょう。パプリカの中に(1)で用意した、挽肉を詰めます。
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3.パプリカソースの素、『ランターシュ』を用意しましょう

前回のチキンパプリカと同様に、ハンガリー料理の基本的調味料であるランターシュを作ります。鍋にラードを大さじ2入れて、玉ねぎとニンニクのみじん切りを香りが立つまで炒めます。ワインを入れてアルコールを飛ばしたら、いったん火から鍋を外し、パプリカパウダー大さじ4を入れ、全体をよくかき混ぜ合わせます。これでランターシュの出来上がりです。鍋を火に戻し、チキンブイヨンを入れ、温めておきましょう。
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4.挽肉詰めのパプリカをパプリカソースで煮込みます

(2)で用意したパプリカの挽肉の詰め口に小麦粉をつけて、フライパンで焼き固めます。焼き固めることで、パプリカから詰め物が出ることを防ぎます。強火で30秒ほど焼きつけましょう。詰め口が固まったら、(3)に順次挽肉詰めのパプリカを入れて、煮込みます。フレッシュな完熟トマトの粗みじん切りとキャラウェイシードを入れ、塩・こしょうで味を整えて、約10分弱火でコトコトとじっくり煮込みましょう。
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5.仕上げにお好みでサワークリームを!

大きなお皿にトルトット・パプリカを盛りつけ、仕上げにサワークリームをかければ出来上がりです。白いパプリカが、真っ赤なソースに映えるハンガリー伝統のパプリカ料理です。

 <料理のPOINT>

 ハンガリーの特産品であるパプリカは、種類も豊富。香辛料の代表選手が赤いパプリカ、そしてサラダや煮込みなど、料理の代表的パプリカが『白いパプリカ』です。今回料理を紹介してくれたキッチン・カントリーでは、農家と契約をして、特別に作ってもらったハンガリー特有の白いパプリカを使っています。

【ポイント1】ご家庭で作るときには、緑のピーマンか、小ぶりのレッドパプリカで代用しましょう。レッドやイエローのパプリカを使うと、甘みが増します。野菜の甘さを生かしたい場合には“パプリカ”、ビターな味に仕上げたかったら“ピーマン”がおすすめです。

【ポイント2】挽肉と混ぜ合わせるご飯は、日本米の場合には一度流水で粘りを洗い流すこと。インディカ米の場合には、洗わずに挽肉と合わせます。また炊いたご飯ではなく、生のお米を使う場合には、パプリカに詰める量を控えめに。お米が炊きあがって、膨れることを計算して、9割から8割を目安にしましょう。生のお米を使用した場合には、パプリカソースにお米の粘りがつき、とろりとした仕上がりになります。

【ポイント3】パプリカソースの素になる『ランターシュ』は、パプリカパウダーを入れるときにはいったん火から外すことが大切。パプリカパウダーは焦げやすいため、鍋の熱を下げること。赤い鮮やかな色を、黒く変色させないよう、火加減に注意してください。

 <Miniコラム>

ハプスブルク王朝に生まれたヘルシーなハーブ種『ウニクム』

 210年以上もの昔、1790年に誕生した『ウニクム』は、天然ハーブとスパイスが配合されたハーブ酒。それは、ヨーロッパ史にページを刻む女帝マリア・テレジアとハプスブルグ家の時代にブタペストで誕生しました。1790年、当時の皇帝ヨゼフ2世(女帝マリア・テレジアの息子)の重臣として活躍したツバック家が、主君の健康を願って作られたのが、『ウニクム』です。ウニクムは「特殊な」「一風変わった」という意味。英語だと「ユニーク」という言葉と同じです。ハンガリーでは古くから、健康酒として国民に親しまれ、日本の「養命酒」的な目的で愛飲されてきました。46種類もの天然ハーブとスパイスが配合され、そのエキス成分の含有量は18%。アルコール度数は42度と高く、食前や食後酒として、小さな杯でストレートで飲むのがハンガリー流。
 ただしハーブエキスの香りや、特に苦みは強くて独特。冷たいソーダや、ジンジャエールなどに混ぜ、レモンを搾ってカクテルベースにしたり、紅茶にスプーン1杯たらすなどすると、飲みやすく香りも苦みも心地よく楽しめます。またバニラアイスに少量トッピングすると、ウニクムの苦みがアイスクリームの甘さを引き立ててくれます。
 ちなみに第2次世界大戦後、ブタペストの工場は焼失し、『ウニクム』の樽はドナウ川にかける仮橋の材料として使われました。戦後は共産党政府によりブタペストの工場は国有化され、ツバック一族はアメリカに亡命。秘伝のレシピの商標権はツバック家にあり、ハンガリー国内での生産販売のみでした。その後、政権交代、政策転換により1989年にツバック家はブタペスト工場の経営権を取得。世界各国への輸出が可能になりましたが、秘伝のレシピは秘伝のまま。その成分配合は明かされていません。

画像:中央の大きなボトルが製品。UNICUM『ウニクム』。700mlで3,900円
 <今回料理を教えてくれたレストラン>
店内観 シェフ
キッチン・カントリー/KITCHEN COUNTRY 「パプリカは唐辛子とは違って、辛くはありません。シシトウを食べていて、時々辛いシシトウに当たることもあるように、まれに辛いパプリカもありますけれどもね」と料理長の斉藤一正さん。

キッチン・カントリー/KITCHEN COUNTRY papyrus
住所 東京都目黒区自由が丘1-28-8自由が丘デパート3F
TEL 03-3717-4790

●営業時間:11:30〜22:00
●定休日:水曜日
●URL:http://www.restaurant-country.co.jp/

銀座のレストランのシェフだった先代の父親が、戦後、安心して食べられるハンガリー料理を提供したことが、ハンガリー料理レストランを始めるキッカケに。その後独立して1959年に、自由が丘に店をオープンさせた。ハンガリー大使館からシェフが直伝でハンガリー料理を教えてくれることになり、現料理長の斉藤一正さんも、コック修行に入った。パプリカをふんだんに使うハンガリー料理は、日本人には食べやすく、懐かしささえ感じる味。それは、ハンガリーの祖先が、ヨーロッパでは数少ないアジア系民族だからかもしれない。トルコ料理、ヨーロッパの料理の影響をうけつつ、民族に受け継がれた伝統の味のハンガリー料理。キッチン・カントリーにはハンガリー大使館のスタッフを始め、留学生などが、故郷の味を求めてやってくる。「チキンパプリカ」はランチメニューでも味わえる一品。伝統的なパプリカたっぷりの真っ赤な「グャ−シュ」などなど、ぜひ一度味わってみる価値ありだ!

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