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街ゆく人々 現地の噴水や建物 リゾート地のアンタルヤ
ヨーロッパとアジアが丁度交わる場所に位置するトルコは、アジアとヨーロッパが融合した国と言われています。長い歴史の中でアジアとヨーロッパの文化が交じり合う場所として発展し、様々な民族が訪れ、独自の文化を残していきました。

2003年に建国80周年を迎えたトルコ共和国は、トルコの父と呼ばれる初代大統領のムスタファ・ケマルが「内に平和、外に平和」をスローガンに建国しました。 トルコ国旗は通称「新月旗」とも呼ばれ、救国の伝説からとられた三日月と、星は民族の進歩と国家の独立を象徴し、赤色はオスマン朝の色とされています。人口は約6,600万人で、そのうちトルコ人は約86パーセント、クルド人は約10パーセント、その他にアルメニア人などが住んでいます。公用語はトルコ語で紙幣はトルコリラを使用し、1円は約1万3590リラ(2003年3月1日現在)。時差はマイナス7時間、日本が深夜0時の場合、トルコは前日の夕方5時となります。1時間早くなる夏時間が、3月4週目の日曜日から9月4週目の日曜日までです。国土面積は日本の約2倍の81万4580平方キロメートルです。

トルコの西側はギリシアとブルガリア、東側はグルジア、イラン、イラク、シリアなどの国々が隣接し、北には黒海、南には地中海があります。そんな地中海沿いにある都市がアンタルヤです。ペルガモン王朝時代の紀元前188年にアッタロス2世が築き上げ、その名前にちなんでアッタリアと呼ばれ、現在のアンタルヤとなったと言われています。今では多くのヨーロッパ人が休暇で集まる、国内屈指のリゾート地として知られています。

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地中海沿岸にあるアンタルヤ 街の中心に立つイヴリ・ミナレッド 人気の観光地ペルゲ遺跡
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羊肉を使用したクルンケバブ
地中海に面しているアンタルヤには幾つかのビーチがあり、浜辺には高級マンションやホテルが立ち並んでいます。港では観光船がひっきりなしに出入りし、観光客などが余暇を楽しんでいます。城壁が残る旧市街は、小さな民宿や民芸品店があります。

街の中心にはイヴリ・ミナーレと呼ばれる先が尖った鉛筆型の塔が立ち、その周りにはウシュクラーク通りなどの大通りが人々で賑わいをみせています。アンタルヤには古代遺跡が多く、なかでもローマ時代に栄えたペルゲの遺跡は、観光客が必ず訪れる観光名所となっています。

中国、フランス料理と並び世界の三大料理の一つトルコ料理で代表的なのは、ケバブと呼ばれる肉料理。料理方法はいろいろとありますが、羊の肉をパンでサンドしたものがポピュラーだそうです。

現地では羊肉をオーブンで焼いたものにパンと野菜、ピラフのついたクルンケバブという料理を撮影しました。値段は一人前420万リラ(約309円)で現地の羊肉は上質で柔らかく、ピラフとも絶妙にマッチしていました。また羊肉独特の匂いもほとんどなかったので食べやすかったです。

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白い屋根で覆われている
ドクマ土曜市場
賑わうドクマ土曜市場 市場内は広々としている
農業が盛んで自給自足率が高いトルコでは、市場が人々の生活を支えています。アンタルヤでも市場では食料品を買いに多くの人々が集まります。

曜日によって開かれる市場の場所が変っていくのですが、屋根つきの造営された市有地に有名な市場があります。それが、食料品は何でも手に入ると評判のドクマ土曜市場です。アンタルヤのザッフェル地区で道路に露店を出していたのを一ヵ所に集め、土曜日のみ開かれます。

白い巨大な屋根に覆われた市場には800軒のお店が集まり、どこからともなく人や車の波が押し寄せてきます。店はそれぞれ乾物、魚介類、果物類に衣類と各ブースごとに分かれています。商品のほとんどはキロ単位での表示価格となっていて、市場の看板がある正面入り口から入ると、右手には敷地の奥まで店が続き、左手にはアーモンド、ヘーゼルナッツ等のナッツ類、干しブドウ、干しガキ等の乾物がズラリと並んでいます。日本の食習慣にないのは、ヒマワリの種をおやつやおつまみ代わりにすることです。食べ方は歯でヒマワリの殻を割り、なかの種を食べるのですが、実際試してみるとなかなか難しいです。現地の人達は、慣れたもので次から次へとドンドン摘んでいってしまいます。

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ミミット(ゴマパン)を運ぶ子供 普通のニンジンとクロニンジン ヤギの革に入ったダワルチーズ
入り口の左側を回り終えてから、右手側には魚屋では地中海で採れた魚介類が揃い、日本でお馴染みのサバやスズキに、1キロ750万リラ(約552円/以下kg表示)のチュプラと呼ばれるイシダイもあれば、日本では見たことのない魚も売られています。魚介類には必ず火を通すそうで、日本人が生魚を食べると聞いて現地の方々は信じられないと言った顔をしていました。

魚屋の集まる通りを抜けると八百屋があり、真ん丸いキャベツは100万リラ(約76円/kg)、ネギ、赤カブは500万リラ(約368円/kg)、30キロ近くある甘くて大きなカボチャも売られています。またクロニンジンと呼ばれるお酢につけた紫色のニンジンがありました。

トルコ料理に欠かせない羊は新鮮なチーズとしても売られていました。ダワルチーズと呼ばれる羊のチーズは400万リラ(約294円/kg)で、チーズを腐らせず美味しい状態に保つためヤギの革に入れているのが印象的でした。市場を歩いていてよく見かけるのが働く子供たちです。市場でほのかに香るチャイと呼ばれるトルコ風の紅茶をお盆に乗せてお客に運んだり、ミミットというゴマパンを売っています。「自分の生活費は、自分で稼ぐのは当たり前」という子供達は、とてもしっかりしているなと感じました。

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アリフさんの所有するオレンジ畑 甘味たっぷりのオレンジ 剪定を行う作業員
いろんな店の中でも威勢の言い掛け声なのは、色鮮やかなオレンジを取り扱っているお店です。値段は300万リラ(約221円)から売られ、市場へ多く出荷していて、甘くて美味しいと有名なのがアリフ・サルグンさん(49歳)の家で栽培しているサクス産のオレンジです。彼は市場から東へ約30分のアクス町ボズテペ村という人口約2千人の小さな村でオレンジ栽培を営んでいます。

アリフさんからの撮影許可をもらったスタッフは、現場へ向かいました。私達を温かく迎えてくれたアリフさんは、さっそく家の裏側にあるオレンジ畑へ案内してくれました。真っ直ぐ8列に並んだオレンジの木が250メートルの間に植えられています。

主だった作業は、枯れた枝を切る剪定、オレンジに肥料を与える作業、そして畑全体に水が行き渡るよう水路へ水を出す水撒きの3つだそうです。花や果実が順調に育つよう行う剪定は、常日頃から1本1本注意し切っていきます。定期的に蒔く肥料は撮影当日には行いませんでしたが、一本一本に肥料を与えるのは重労働ではないでしょうか。水撒きは天候によってですが、大体15日に1回行うそうです。

畑の地面には溝が掘って、そこを十字形で連なった地面に水が流れていくそうです。250メートル先の木まで届くのに100トンもの量が必要だそうです。オレンジの木の寿命は45年といわれ、1本の木から生涯200キロも収穫できるそうです。
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オレンジの摘み取りを行う

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アリフさん夫婦 ウンミュハンさんが作ってくれた
オレンジジャム
アリフさんインタビューにて
昔は不動産開発の協会で働いていたアリフさんは、幼い頃に父から教えてもらったオレンジ栽培を仕事の傍らチョットした趣味として始めました。最初に600本の枝を植えたのですが、栽培が予想以上に上手にいき、スクスクと木は成長していきました。奥さんと二人で始めた栽培作業を2001年から本格的に事業として、15人の従業員を抱えるまでに発展させました。

アンタルヤの気候は栽培に適し、水も豊富なので作業上での苦労はしてないとのこと。仕事のこだわりはオレンジの味が甘くなるように品種改良と、従業員を一人前に育てることに労を惜しまないことだそうです。従業員は「アリフさんは私達を友達のような関係で接してくれるので、何でも話せていいと思う」と教えてくれました。奥さんのウンミュハンさんが、摘み取ったオレンジからトルコで欠かせないといわれるオレンジジャムを作ってくれました。

ジャムはオレンジの皮を使用したもので、まず苦味を取るため、おろしで表面の皮を擦ります。ある程度擦れたところで、ナイフを使い八つ切りにし、果肉は食べるかジュースに使用します。皮を丸くして糸のついた針に通し束ねていきます。自分の好きなだけ束ねたら物を鍋に入れ、水で30分煮込み、さらに苦味を取るのに3日近く置いておきます。最後に砂糖を加え煮込み、トロミがついたらレモン汁をいれて出来上がりです。活力の源という新鮮なオレンジを仕事の前に欠かさず飲むアリフさんは、自信に満ち溢れた笑顔で今日もオレンジ栽培に励んでいます。


 

トルコ「ドクマ土曜市場」
アルバム
   市場のセレクト写真集
見所紹介
   市場を通して見えてくるものは?
番組内容
   ドクマ土曜市場をご紹介
制作こぼれ話
   撮影現場の裏話満載!
市場で働く女性
   老いも若きもがんばってます
お国自慢レシピ
   簡単でおいしい逸品を伝授します