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モスクワ全体 モスクワ市内にあるキレイな湖 アルバート通り
アジアからヨーロッパまでまたがり、世界で最も広大な国土面積を誇るロシア。面積は1700万平方キロメートルと、日本の約54倍です。国の周りは北極海やオホーツク海などの海や、アジアの中国、モンゴル、カザフスタン、ヨーロッパのウクライナ、トルコ、フィンランドなどの国々と接しています。1991年にソビエト社会主義共和国連邦が崩壊し、バルト3国やウクライナなどが独立し、ロシア連邦が誕生しました。人口は約1億4千万人で総人口の80パーセント以上をロシア人が占め、後はウクライナ人、タタール人など100以上の民族が住んでいます。公用語はロシア語で通貨はルーブルを使用し、1ルーブルが約4.08円(2002年6月現在)です。広大な国土のため11の時間帯に区分されています。首都のモスクワと日本の時差は、日本がモスクワより時間が早く、11月から3月の最終土曜日までの冬時間がマイナス6時間(日本が正午の場合、モスクワは朝の6時)で、4月から10月末までが夏時間でマイナス5時間です。
モスクワは5年前に建都850年を迎えた古都であり、またロシアの政治、経済、文化の中心地でもあります。モスクワは、ロシア国内で最も生活水準が高く、また貧富の差が激しい地域でもあります。市内は、道路が放射状に広がり高層ビルが建ち並んでいます。中心部には、世界的に有名な「赤の広場」があります。かつては社会主義の象徴とされていましたが、現在では市内で最も有名な観光名所となっています。「赤の広場」とはロシア語でクラースナヤ(赤)・プロシャーチ(広場)と言い、「クラースナヤ」という言葉にはロシア語の古語で「美しい」という意味もあるので、「美しい広場」とも訳せます。赤の広場の周辺では中世ロシアの代表的な建築ワリシー大聖堂があります。9本の塔は、ロシア正教の各宗派が建てた教会で、中は博物館として公開されています。赤の広場から歩いて数分の場所には1776年に創立され、バレエ、オペラで数々の名作を生みだした、ボリショイ劇場もあります。
モスクワの西にあるのが、若者に人気のアルバート通り。歩行者天国の通りは、威厳あるスターリン様式の建築や、お洒落なショッピングの店が並びます。モスクワの南西部、ヴァラビョーヴィ丘にあるのがロシア各地の秀才が集うモスクワ大学。高さ約240mの校舎は、市内にあるスターリン様式建築の中でも最大の高さです。

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パートゥーラハーとルーリカの
量の多さは、迫力満点の一言です。
ダニロフスキー市場外観  
モスクワの食通が訪れるカフェ・サリアンカでは、北朝鮮のピョンヤンにあるロシア大使館でシェフをしていたミロン・アレクサンドロビッチさん(49歳)が料理の腕を振るいます。パートゥーラハーという、2時間お湯で茹でた鶏肉の胃袋にタマネギとポテトを添えた料理は、95ルーブル(約388円)と手頃な値段です。香辛料と、秘密の特別ソースに数日間豚肉をつけた料理、ルーリカは185ルーブル(約755円)です。ボリュームタップリの料理は、迫力満点の一言です。今回取材に訪れたのは、モスクワ政府によって1963年に建設されたダニロフスキー市場。市場の屋内と屋外にお店が並びます。外観はサーカスのテント小屋のようなドーム型の建物が建っています。建物の周辺には、約800店ものお店が並び、地元のお客で賑わっています。

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野外の売り場 甘味タップリのトマト サングラスを売る店員
野外の売り場には野菜類が売られ、トマト1キロ25ルーブル(約102円、以下/kgと表示)、キュウリとアプリコットはそれぞれ20ルーブル(約82円/kg)、摘み立てのイチゴ65ルーブル(約265円/kg)、木苺100ルーブル(約408円/kg)、ピーマン50ルーブル(約204円/kg) 、スイカとチェリーはそれぞれ80ルーブル(約326円/kg)です。お店に並ぶ品々は、地元の農家が畑で採ってきたものから、近隣の町で仕入れた野菜が多く集まります。 色艶のよいチェリーはウズベキスタン産で80ルーブル(約326円)、「ウズべキスタンは、太陽の日差しが強いから、甘くて美味しいチェリーが収穫できるんだよ」とのことです。市場で売れているアゼルバイジャン産の野菜もあり、「アゼルバイジャンの農作物は、農薬を使用しないから、体に良いんだ」となかなかの評判でした。ちょっと変わったのは、レディスカと呼ばれる大根。赤く小さな丸型をしていて、味は少々辛いです。他にも、お洒落なサングラスや骨董品に果物を干し物たお店がありました。市場内はどの店も品揃えが豊富で、社会主義時代の物不足の印象は感じません。

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ロシアでブームの漬物 花を買う買物客 アルメニアやモスクワ郊外で捕れる
ザリガニ
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お肉屋
屋内には、肉屋、漬物屋、花屋、魚屋、蜂蜜屋などが並びます。最も店舗数が多いのが肉屋です。牛肉と鶏肉は60ルーブル(約245円/kg)ですが、豚肉は70ルーブル(約286円/kg)とロシアでは、牛肉よりも豚肉の方が高値で売られているのには驚きでした。ロシアでブ−ムなのが漬物で、キュウリの漬物100ルーブル(約408円/kg )、ニンニクの漬物120ルーブル(約490円/kg)です。トマトの漬物もあり、値段は150ルーブル(約612円/kg)と他の漬物より少々高めでした。花屋は、バラが売れ筋で1本30ルーブル(約122円)から、その他にも花束が100ルーブル(約408円)です。モスクワ郊外で捕れた小ぶりのザリガニは250ルーブル(約1020円/kg)、少々大き目のものは350ルーブル(約1428円/kg)。アルメニア産はそれよりも高く400ルーブル(約1632円/kg)でした。ザリガニは湯がき、中の実や、シッポ、とハサミまで食べてしまうそうです。

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市場で働くガリーナ・ミガリナさん
(左 46歳)
家の裏庭にある養蜂場(ようほうじょう) ケムリを焚く作業をする
ヴィクトル・ミガリンさん(50歳)
市場で美味しそうな蜂蜜を販売しているお店がありました。ガリーナ・ミガリナさん(46歳)の売る蜂蜜は、新鮮さと味が美味しいので評判です。人気の商品はカットした蜂の巣が入った蜂蜜で、純度100パーセントです。蜂蜜を取る作業を自宅で見せてくれると聞き、翌日に家を訪れました。家の裏庭が養蜂場(ようほうじょう)になっていて、ご主人のヴィクトル・ミガリンさん(50歳)と父親のボリス・ミガリンさん(79歳)が蜜をとる作業をします。蜂蜜は大量の蜂が住む巣から取るのですが、刺される危険があるので煙を使用します。蜂は煙を嗅ぐと本能で危険を感じ、卵を運び出したり、巣を守ろうとする習性があり、人は刺さないそうです。
巣箱が20個近くあり、約7万匹の蜂が蜂蜜を作っています。箱には小さな穴があり、蜂はそこから出入りします。箱の中には12の巣が作れるようになっています。年間で約5トンもの蜂蜜が採取できるそうで、卸しの仕事もしているそうです。去年は10ヶ月あまりで、全ての蜂蜜を売りきったそうです。蜂蜜にはプロポリスという成分含まれています。プロポリスとは、蜂が樹木から集めた樹脂と自分たちの唾液を混ぜ合わせて作り出した物質で、殺菌作用があります。日本でもプロポリスは健康食品や風邪予防のうがい薬として使用されているそうです。
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蜂蜜のついている巣

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蜂蜜について説明をするヴィクトルさん(右) 家族揃って蜂蜜を食べる 蜂の巣から蜂蜜を採る
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蜂の巣をそのままカットしてある
純度100パーセント蜂蜜
ヴィクトルさんは仕事を始めて13年目です。以前は職を転々としていましたが、ボリヌさんから蜂蜜採取の仕事の奥深さと魅力を教わり、蜂蜜の仕事をする決心をしたそうです。金銭的な問題もあり、昼間は他の仕事をしながら、蜂蜜作りの専門知識を夜間学校(現在、蜂蜜の専門知識を教える学校はほとんどない)で身につけたそうです。「朝から夕方まで働き、夜は学校に行くというのは、精神的にも肉体的にも大変だったから、卒業したときは、人生を行き抜いて行く自信がついたよ」と話してくれました。仕事の苦労は、美味しい蜂蜜を作るために、6月から9月まで遠方の花のある場所へ蜂を移動させなければならないことだそうです。楽しいのは、自然と触れ合い、蜂蜜が上手く出来ると喜びを感じるそうです。将来はもう少し蜂蜜を大量生産できるようにしたいそうです。蜂蜜は人間の生活に不可欠な食べ物と考えているヴィクトルさん、今日も元気に蜂蜜作りに励んでいます。


 

ロシア「ダニロフスキー市場」
アルバム
   市場のセレクト写真集
見所紹介
   市場を通して見えてくるものは?
番組内容
   ダニロフスキー市場をご紹介
制作こぼれ話
   撮影現場の裏話満載!
市場で働く女性
   老いも若きもがんばってます
お国自慢レシピ
   簡単でおいしい逸品を伝授します