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| プラット国際空港 |
ガウディ建築の集大成、グエル公園 |
未だ建設中のサクラダ・ファミリア |
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| 情熱の国・スペインは、地方が“独立した国”であるといわれるほど、地域の特色がはっきり分かれています。カスティージャ語、バスク語、カタルニア語、ガリシア語と4つの言語が使用されており、国民の大多数はカトリック教徒です。スペインの標準時間は、日本より8時間遅れ(日本が正午の場合、スペインは明け方の4時)です。通貨はヨーロッパ共通のユーロで、1ユーロは約118円(2002年3月現在)です。ヨーロッパ主要都市や国内都市プラットとを結ぶ定期便が行き来する国際空港から南西に約10kmほど離れた場所に、カタルーニャ州の州都・バルセロナはあります。スペイン第2位の商業都市とされています。フランス国境に近い港町で、人口は170万人程です。バルセロナといえば、建築家アントニオ・ガウディ抜きには語れません。街を散策すれば、そこかしこで彼の不思議な作品に出会えます。バルセロナのシンボルといえば、なんといってもサグラダ・ファミリア聖堂。1882年ビリャールが着工、ガウディが31才の若さで二代目建築家に就任し、以後、1926年73才で交通事故によりこの世を去るまでその建設に生涯を捧げました。現在も建設は今なお続いており、その完成は100年後とも200年後ともいわれています。バルセロナ市街や地中海などを望める場所に、ガウディの芸術的な技法を駆使したグエル公園はあります。彼のスポンサーであったエグセビオ・グエルが計画した分譲地の一部として作られた公園で、地形をうまく活かし、色とりどりの破砕タイル、優美な曲線構成、ガウディ建築のエッセンスが凝縮されています。カサ・ミラは、曲線を多用した外観、屋上の奇妙な形の煙突群が特徴の、直線がまったく使われていない集合住宅です。また、旧市街にあるグエル邸は、グエル氏のために作られた斬新な建物で、現在は舞台衣装館となっています。バルセロナを訪れた人は誰もが訪れるといわれる、ゴシック地区にあるランブラス通り。カタルーニャ通りからコロンブス広場までのきれいな並木道で、左右が車道、中央が歩道となっています。本屋、小鳥屋、花屋などいろんな店が並んでおり、また大道芸人がパフォーマンスを繰り広げたりしています。並木道を歩いていると、やがてMERCAD(市場)と書かれたアーケードが目に入ります。そこがバルセロナ市民の台所サン・ジョセップ市場、通称サン・ホセ・ラ・ボケリーア市場です。 |
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| サン・ホセ・ラ・ボケリーア市場近くのランブラス通り |
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| 魅惑的な巨大アーケード |
きれいに並べられた果物の山 |
食欲そそる肉の薫製 |
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| 潮の強い場所に生息するペルセベス |
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市場は観光場所になっており、観光客や地元の人々が買物や見物に訪れます。市場の大半は肉屋、八百屋、魚屋のお生鮮食料品店で、軽食を食べれるバルやパン屋などもあります。リンゴ、オレンジ、キャベツ、ニンジン、トマト、タマネギなどが並ぶ八百屋では、各地から届いた色とりどりの野菜が並んでいます。肉屋には薫製にされた肉が並ぶ様は、何とも豪快で、食欲をそそります。魚屋には活気で溢れる店員の掛け声が飛び交い、カツオ、エビ、サケに白身魚などを秤(はかり)にのせ、値段を教えながら次々と売り捌いていきます。珍しかったのは、ペルセベスというエボシ貝の一種です。ペルセベスは潮の流れが強い岩場に生息しているので、収穫には危険が伴います。値段も1キロ21ユーロ(約2478円)と割高ですが、それでも人気商品だそうです。食べ方は塩を入れて茹でるだけの、シンプルな調理方法です。 |
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| 色彩豊富なチリの束 |
一時の休息を取れるバル |
陽気な店員さんが料理する |
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| メキシコやアフリカから輸入しているチリ(とうがらし)も置かれています。大体2年近く保存がきく、便利なものです。お勧めのアピカンパという種類は、辛くはないよ!といわれましたが、舌が麻痺してしまうほどの辛さでした。お昼頃になると、カウンターのバル(BAR)には昼食を食べに来るお客が大勢います。ピンチョス(一口サイズのトマトやオリーブ、アンチョビがいっしょになっている、スペインのおやつ)や、お皿一杯に入ったシーフードと野菜の盛り合わせなどをチョイスして料理を堪能できます。市場の一角に八百屋だけが集まっている場所があります。聞けば、その場所はすべて自家栽培の野菜だけを扱っており、ニンジン、トマト、キャベツ、ブロッコリー、ピーマンなどが売られています。店先には、日本で高級野菜とされている1個500円近くするアンティチョークが置かれています。アンティチョークとは菊科の植物で、コレステロール値を下げる働きがあり、動脈硬化防止や利尿薬としても効果があります。また、体内の血液を清浄化する働きがあり、スペインでは一般的な食べ物です。 |
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| 自家栽培の野菜が揃う |
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| サービス精神旺盛なウルギーさん |
ウルギーさんのお店で売られている アンティチョーク |
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| アンティチョークの畑を持つというジョアン・フィザス・ウルギーさん(37歳)。1キロ90セント(約106円)でアンティチョークを売っています。ちなみに、100セントが1ユーロ。外で働く仕事をしたかったというウルギーさんは、父親の仕事を引き継ぎ、市場で野菜売りの商売を始めました。他の仕事に就くことは、まったく考えていなかったそうです。常にサービスを心掛け、常連のお客を持つことと野菜の質を考えながら商売に携わってきたそうで、人柄の良さがサービス精神にもよくあらわれています。買物に来ていたご夫婦も「いつもウルギーのお店で新鮮な野菜を買ってから他のお店に行くの。だって彼は親切だし、安心してお店に荷物を預けておくの」と大量に買い込んだ野菜を置いて、他のお店に買物へ出掛けていきました。お客一人一人に対して、時には丁寧に、時には威勢良く、お客さんの性格を見分けてテキパキと自家栽培の野菜を売っていきます。お昼を過ぎ2時を回ると後片付けをして、荷物をトラックに積みます。帰り際に、「今日は父がアンティチョーク畑に行くから、よかったらどうぞ」とお誘いを受けました。 |
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| 広大なアンティチョーク畑 |
青々と茂るアンティチョーク |
新鮮なアンティチョーク |
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| 市場から車で1時間半、見渡す限りの広大なアンティチョーク畑に到着しました。ウルギーさんの父親ジョアン・フィザス・パレスさん(76歳)が、アンティチョークについていろいろと教えてくれました。アンティチョークは11月から収穫期となり、収穫方法はいたってシンプル、ナイフを使ってアンティチョークの実の下の部分を切り取り、籠に入れます。1本の茎から1年間で25個くらいのアンティチョークが芽を出すそうです。形が悪かったり、大きくならなかったりと、全体の約5パーセントは売り物になりませんが、1本の苗から4年間アンティチョークを収穫することができるそうです。栽培中に注意するのは水と肥料だけで、あとは自然に生育するそうですから、スペインはよほど植物の栽培に適しているのでしょう。ジョアンさん一家では5つのアンティチョーク畑を持っています。 |
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| ウルギーさんのお父さんパレスさん |
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アンティチョークの栽培を続ける ジョアン親子 |
トルティージャ・デ・アルカルチョファはアンティチョークと 卵焼きを混ぜた物 |
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| 簡単にできるトルティージャ料理を作っていただきました。トルティージャ・デ・アルカチョファという、アンティチョークと卵焼きの混ぜ合わせです。まずアンティチョークのまわりの葉っぱを切り落とし、中身を4つか5つに切り分けます。オリーブオイルを薄くひいたフライパンにアンティチョークを入れて3分程弱火で炒めた後、自家製の卵と強火でさっと掻き混ぜれば出来あがり。香辛料は好みに応じて使います。卵焼きが、柔らかくなったアンティチョークにマッチして絶妙な味です。パレスさんは14歳からアンティチョークの栽培を始めました。昔に比べると、今は機械を使用できるので随分と楽になってきているそうです。「最近は競争相手が増えてきたが、それでもウチ以上に美味しいアンティチョークはないよ」と語ってくれました。 |
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