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海に面している青島(チンタオ) 青島の中心街 人で賑わっていたサルの芸
今、世界の経済で急速に力をつけつつある中華人民共和国。その中国東方に位置する山東省(シャンドンション)に青島(チンタオ)はあります。中国五大湾岸都市の1つとされている都市で、古い建物と新しい建物が乱立するこの地は有名なリゾート地としても知られています。総人口は700万以上(2001年3月現在)、年平均気温は摂氏12.2度という快適な生活環境で、中国有数の避暑地でもあります。経済発展が急速に進んでいます。海に面した青島は、カキ、エビ、スズキにタイ等の水産物が豊かであり、ぶどうとビールも有名です。青島ビールは人気ですが、ヨーロッパ人から学んだビール製法と青島の良質な水が、その美味しさに磨きをかけています。スッキリした飲み口が特徴の青島ビール。2001年のビール生産高は251万トンと、国内で圧倒的なシェアを誇り、今年はさらに生産量を増やす予定だそうです。2003年には青島ビール創立100周年目を迎え、さらに世界に飛躍していくでしょう。
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すっきりしたのどごしの青島ビール

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道を挟んで2つに分かれる南山市場(ナン・サン・シー・チャン) 肉類がそのまま吊らされている 見ているだけで美味しそうな
北京ダック
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肉屋で働く女性
青島で最も大きな室内市場とされている南山市場(ナン・サン・シー・チャン)には、店舗が300以上あります。自然発生的に始まり、1998年に市から認可を受けた市場は道路を挟んで2箇所、惣菜・肉類・魚介類を主に扱っています。中国の市場では、商品の値段表示が一般的に500グラム単位で書かれています。まず最初に1階にある肉類を扱うお店に足を運ぶと、そこには金具に吊らされている肉の塊の列を目にします。豚、牛、鳥、アヒルなど種類豊富に揃っています。日本ではガラスケースに入っているか、パッケージされているので、肉を店頭に並べ、お客が手でさわれる距離にある風景は、大胆さを感じてしまいます。売り場で働いているのは女性ばかりで、「ここで働く女性は、お肉を切る力仕事は慣れているの、お手のものよホラ」とせっせと肉を切り捌いていました。通路は比較的狭いので、回りの人達にぶつからないよう注意が必要です。日本ではお肉はガラスケースに入っているか、パッケージされているので、お客が手で直に触れる距離に肉が並んでいる風景には、なんとも大胆さを感じてしまいます。日本では高価な北京ダックも500グラム9元(約153円)で1匹は20元(約340円)と、日本では信じられないような安値です。他にも豚足500グラムが8元(約136円)と格安です。

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この日水揚げされた蟹 新鮮さが売りのカキ 気さくに話しかけてきた、おじさん
魚介類を揃える売り場に足を運んでみると、新鮮な魚介類が並んでいます。青島の大きな港で水揚げされた、ありとあらゆる海産物がその日の内に、市場へと運ばれてきます。新鮮さが売りのカキ。500グラムで大体6個10元(約170円)です。他にも蟹やイカ、種類豊富な魚類が揃います。お客さんの目は厳しいので、店員は常に商品のチェックをします。貝類などは少しでも鮮度が落ちると、その場で捨ててしまいます。店員さん曰く「店の評判がさがるのは嫌だし、お客さんにも気持ち良く買物をしてもらいたいね」と話していました。また青島には、日本から食品メーカーの工場が進出してきている程、素材が良く、安い農作物が豊富にあります。広大な農地から収穫されたトマト、キュウリ、レタス等が南山市場で安く売られていました。
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品定めするお客

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立派な看板が目印の維強(イキョウ)さんのお店 南山市場のエビ 息子の岳(エツ)さん
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店自慢のエビ
市場で大きなエビをメインに売っているお店がありました。500グラムで100元(約1700円)とかなりの高い値段。手の平より大きなエビは養殖ではなく、近海でとれた天然物ですので納得の値段です。ここで働く曲維強さん(キョク・イキョウ55歳)は物静かでしっかりとした信念の持ち主です。イキョウさんの店は味にこだわり、良質の魚介類を揃えていると評判で、人気となっています。イキョウさんは元々ガラス工場で働いていたのですが、工場の経営が思わしくなく給料も安い上に、仕事はハードでした。そんなある日、工場の仕事をやめ漁師の仕事をしていた親戚の叔父さんから貰った魚を、食べずに市場で売ったことがきっかけで海産物を売ることを思いついたそうです。32歳で独立を決意したのですが、現実は想像以上に厳しく、独力で商売方法を一生懸命覚えていきました。独立して1年後、33歳で結婚し、いっそう仕事に没頭するようになり、生まれた息子・曲岳さん(キョク・エツ・24歳)の将来を考え貯金しようと歯を食いしばって頑張ったそうです。エツさんは現在、市場の別館で店を持って同じくエビを商っています。親子一緒の店を持たない理由は、イキョウさん曰く「人間は見た目を立派にするのではなく、真剣に仕事と向き合い、実戦を積み中身を立派にするのが大事」と持論があり、息子にも店を持たせて経験を積ませているとのことでした。「今はまだまだ経験不足だが、2〜3年後には立派になるでしょう」と話してくれました。別館で働くエツさんのお店は繁盛しているとは言いがたいのですが、それでもかなりな自信家です。18歳の頃、特にやりたいこともなく、遊び半分で仕事を始めたそうです。しかし、20歳の頃からだんだんと父の老後のことを考え、また自分でレストランを経営してみたいという夢が膨らみ、心をいれ替えて仕事熱心になったそうです。「父から商売方法を学んだので、今後は自分なりに工夫して、いずれ父を超える」と豪語していました。

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せっせとエビの箱詰め 揚げたての大きなエビ 美味しいエビを食べる
イキョウさん親子にエビの揚物を料理していただきました。まずエビを洗い、塩だけで味を整えて湯通しをします。味付けをほとんどしないのは、エビ本来の味を分かって欲しいからだそうです。確かにエビは身が引き締まっており、プリプリした食感で非常に美味しいものでした。最後に、イキョウさんは「商売は商品の質を高め、お客さんに信頼を得ることが大事。南山市場は自分にとっての生活の糧で、自分の生活の根っこです」と語ってくれました。また、「お金をある程度貯え、息子が経験を積んだらお金を渡し、もっと立派な店を建てて欲しい」と願っているとのことでした。南山市場で働きながら人生の生きる大切さを学び、一人前に成長していく人間の物語が、この市場にはあります。
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仲の良い親子


 

中国「南山市場」
アルバム
   市場のセレクト写真集
見所紹介
   市場を通して見えてくるものは?
番組内容
   南山市場をご紹介
制作こぼれ話
   撮影現場の裏話満載!
市場で働く女性
   老いも若きもがんばってます
お国自慢レシピ
   簡単でおいしい逸品を伝授します