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  img img 青島(チンタオ)は中国の東方にある山東半島に位置し、山と海に恵まれた観光都市として有名です。また、近年は商業・貿易業も発展し、海外からの企業進出を優遇。世界9カ国・9都市と友好都市関係にあり、1979年10月には山口県下関市と友好都市関係を結びました。青島の総人口は700万以上(2001年3月現在)、面積は10654平方キロメートル(東京・千葉・埼玉を合せた位)あります。青島はまた19世紀にドイツの占領を受け、その影響でドイツ風の建物が、海沿いに建ち並びます。青島で北方に位置する李村(リツゥン)には韓国企業が進出し、街ではハングル文字をよく目にします。街の中心地には、李村集貿易市場(リツゥン・ジーマオ・イーシーチャン)という農産物、穀物、海産物、日用雑貨が揃う市場があります。月のうち2と7のつく日(たとえば2日・7日・12日・17日)に大きな市場が開かれ、中国各地から10万人以上の人々が訪れ賑わいます。年間の売上が2億元(1元=約17円なので約34億円)、取引商品が2万個と、巨大市場として青島では有名です。中国の市場では、ほとんどの商品が500グラム単位で売られています。
  青島海岸付近にはヨーロッパ風の建物が並ぶ 一直線に並ぶテントの下に市場がある
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  買物するお客 場所によってはハングル文字だらけの通りも  
       

  市場では、お客さんそれぞれに行きつけの店があり、お目当ての品物を買い終えると帰り、そこにまた別のお客さんが来るという風で、お客の入れ替わりが早い感じです。栄養満点の豆腐が売られているのですが、「漢字」のみで書かれたパッケージが中国らしさを感じさせます。日本でそうそう食べられないのが、表面のブツブツしたナマコ(500グラムで9元、約150円)。店員さん曰く、揚げて食べると美味しいとの事。また、この辺りには韓国企業が進出しているので、韓国の方々も市場を訪れます。ハングル文字で書かれた入れ物に入ったキムチや海苔、麺類なども売られており、李村集貿易市場の彩りと楽しみ方をより豊かなものにしています。 img img
  買物を楽しむ女性 市場の人気商品、豆腐
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      器一杯に盛り付けられたナマコ お店に並ぶ韓国商品
         

  img img 今回取材に訪れたのは、李村集貿易市場で胡麻油のお店を開いている張父喜さん(チャン・ヨン・シー39才)。チャンさんは最初は、カメラに慣れていないためか表情が硬かったのですが、お客さんと接し始めるとまるで別人のように世間話を交えて笑顔を見せていました。チャンさんには、胡麻油を作る過程を見せていただくことになりました。最初に家の倉庫に積み上げられた重さ20キロの胡麻の袋を運んできます。その袋から胡麻を取りだし、丸い桶に入れ、そこに水を注ぎ込み手で胡麻を洗います。作業の途中で目の細かい網を使い、水をかき回し浮かび上がってくる不純物を取り除きます。不純物を取り除くことによって、より純度の高い胡麻油を作ることが出来るそうです。最後に洗い終えた胡麻の水を切り、袋に戻します。この日はチャンさんと妻の許秀玲さん(シュウ・シュョウ・リン39才)、娘の張雪静さん(チャン・シュエ・チン18才)に、近くに住んでいる甥の張奈方君(チャン・トン・ファン17才)の4人が、息の合ったところを見せてくれました。
  夫の張父喜さん(チャン・ヨン・シー39才)、妻の許秀玲さん(シュウ・シュョウ・リン39才)、娘の張雪静さん(チャン・シュエ・チン18才)家族揃っての胡麻洗い 桶に水を注ぎ込む甥の奈方君(トン・ファン・17才)
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  網で不純物を取り除く 袋に洗い終えた胡麻を移す
       

  洗って乾燥させた胡麻の袋を李村集貿易市場に運びます。初めに胡麻を燻す機械に入れます。高熱で胡麻を燻す為、周りに立っていると、汗が滴り落ちてきます。待つこと20分、辺りに胡麻の香ばしい匂いが立ち込めてきます。次に燻した胡麻をすり潰して、油を取り出します。この胡麻を潰す作業は、50キロの胡麻から油をとるのに約2時間かかります。最後にお湯と油を混ぜ合わせれば完成です。重要なのは油と水の混ぜ具合だそうで、混ぜ具合によって味も全く違うものになってしまいます。ビン詰めされた胡麻油は1本500グラムで10元(約170円)で販売されます。常連さんは「チャンさんからいつも油を買っているよ。目の前で作ってくれるし品質は最高だよ。」と語ってくれました。胡麻油を使った簡単な料理を作っていただいたのですが、卵とホウレン草に胡麻油と少々の塩・胡椒を混ぜて炒めます。中国の一般的な家庭料理で、非常にシンプルな作り方でした。胡麻油は栄養満点でしかも食欲を増進し、美容と健康に良く、長寿の秘訣だそうです。
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ショウカの中に胡麻を入れ、回しながら燻す 胡麻油のビンに油を注ぐシュウさん
   
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ビン詰めされた胡麻油 食欲をそそる胡麻の匂いが漂ってくる
 
 
 
 

  img img チャンさんは、10才の頃からこの胡麻油の仕事を始め来年で20年と、この道一筋の立派な職人です。幼い頃から油仕事をする父の姿を見てきた影響もあり、早く仕事をしたいという思いは人一倍強かったそうです。胡麻油の仕事は現在のチャンさんで4代目と代々家業を守りつづけています。以前は実家で商売をしていたのですが、店の規模を大きくしたいと考え、1996年に市場へ移転しました。修業時代は父の教えの厳しさや、真冬に胡麻を水洗いするのが辛かったそうです。しかしお店に来たお客さんが、少しずつ自分の事を覚えてくれたり、また自分の作った胡麻油を評価してくれるのを目にした時に、商売の喜びを知ったそうです。またお客さんに胡麻油の品質を誉められた時には、格別な嬉しさがこみ上げてくるそうです。将来の夢は、更にお店を拡張し売れ行きを伸ばす事だそうで、「娘に車の免許を取得してもらい、レストラン等にも胡麻油を運んでいけるようにしたい」と語ってくれました。娘のチャンさんは、とても優しくて優秀な父親をお手本に、これからもドンドン仕事を覚えて後を継ぎたいと決意を語ってくれました。
  インタビューに答えるチャンさん きっちりと仕事をこなすチャンさん
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  チャンさんのお店 胡麻油を売る女性達
       


 

中国「李村集貿易市場」
アルバム
   市場のセレクト写真集
見所紹介
   市場を通して見えてくるものは?
番組内容
   李村集貿易市場をご紹介
制作こぼれ話
   撮影現場の裏話満載!
市場で働く女性
   老いも若きもがんばってます
お国自慢レシピ
   簡単でおいしい逸品を伝授します